俺とよるほーの100日ちょっと

「このよるほーってやつ、毎晩毎晩流れてきてウザいなあ」 そんな思いから始めてみた、ひねくれ者の定期post。 気付けば随分な量が溜まっていたので、試しにまとめてみました。 会心のネタ、いまいち納得のいかないネタ、今読み返してみると分かりづらいネタ。 続きを読む
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カイン @gyoniku

【面白いpostの作り方】百回滑ったら千回頭を捻る(初級)、自分でつまらないと思ったらすぐボツにする勇気(中級)、才能(上級)、文章の中の適当な単語を「よるほー」に変えてみる(変化球)、コピペ(魔球)

2010-09-20 23:48:20
カイン @gyoniku

「なあ。お前が呟いてる、この“よるほー”ってやつ、どういう意味?」「ッ!(一瞬で顔面蒼白になると、奥歯を強く噛み合わせた)」「お、おい? ……死んでる。毒を仕込んでいたのか」夜のTLに流れる、謎の四文字。好奇心からこの謎を追わんとする者よ。奴らは……(ここから先は血で滲んでいる)

2010-09-21 00:50:10
カイン @gyoniku

父さんは、酒も、煙草も、賭け事もやらなかった。典型的な仕事人間、でも僕達家族には優しくて。手の温もり、今でも憶えてる。だけど、そんな父さんも怖い顔をすることがあった。血走った目でキーを叩く父さんは、その夜も「よるほー」がどうとか言ってて。……僕は、よるほーに父さんを殺されたんだ。

2010-09-22 00:29:58
カイン @gyoniku

「月が綺麗ですね、ってどういう意味?」 「よるほーと大体おんなじ」 「ああー」

2010-09-23 00:05:35
カイン @gyoniku

@xoxo_ua 期待に添えず申し訳無いのですが、俺のよるほーは0時を迎えてからようやく真っさらなツイート画面を見据え、TLに流れるよるほーを眺めつつ、そこから初めてネタの到来を待つ形になるので、いつ波が来るかは自分でも予測できないんですよね。そう……例えるなら、うんこのように。

2010-09-24 00:06:12
カイン @gyoniku

故郷を離れて幾年月。言葉も分からぬ異国の地を渡り歩き、ボクはほんの少しだけ大人になった。殆どの思い出は置いてきたつもりだけど……どうしても手放せないものもある。「ようジャップ、お前はイスラム教徒なのか?」 「違うよ。これはね、よるほーって言うんだ」……たまには、手紙を書こうかな。

2010-09-24 00:29:19
カイン @gyoniku

「よーし、全員終わったか!」 怒号が響き渡る。時刻は零時半過ぎ。通常のよるほーであればとうに済んでいる時間だ。一瞬だけ加速したタイムラインはまた混沌とした状態に戻り、よるほーに参加した者達も次々と帰路へ着きつつある。 「よるほー」 そして俺は寝過ごした。祭りのあとはいつも寂しい。

2010-09-25 00:41:59
カイン @gyoniku

端的に言えば、よるほーは孤独であって孤独でない、ツイッターというものの姿そのものなのかもしれないな。いや、何を呟こうとツイッターはツイッターでしかないワケで、じゃあツイッターらしさってなんなのよって話だけど、とりあえずよるほーと言っとけばゆるく繋がれるんじゃないかなと。よるほー。

2010-09-26 00:30:42
カイン @gyoniku

「よるほーだ、通報しろ!」「ダメだ、もうFavstarに拾われてやがる!」「チッ……このクラスタも潮時か」 ツイッターで公式に“よるほー”が禁止され、言葉狩りの戦争が始まった。ふぁぼったーではとうの昔に<censored>だ。よるほー。願わくば、この声が多くの人に届きますように。

2010-09-27 00:33:18
カイン @gyoniku

家に帰るまでが遠足だし、よるほーするまでが一日だし、おやつは300円までだし、せんせーこの円高が続く国際社会でいまだに300円とか言っちゃうのは少々考え方が古いと思いますーだし、分かったそれ以上喋るな先生と山行こう山、えーと何の話だったっけ。よるほー。(土まみれの手を洗いながら)

2010-09-28 00:51:12
カイン @gyoniku

ツイッター。そういえば、そんな物に熱を上げた時期もあったっけ。今となっては、何が僕の心を掴んで離さなかったのかも思い出せないけれど……日付が変わるちょうどその時、つい時計を見てしまう癖だけはどうしても抜けない。よるほー。恐る恐る口にしたその言葉だけは、あの頃のままに心地良かった。

2010-09-29 00:12:50
カイン @gyoniku

最近徐々によるほーを見かけなくなってきたのも、よるほーした奴にかけられた呪いが既に日本の総人口の約半数を死に至らしめたがゆえなのだが……まあ、気にするな。見ろよ。今宵も絶好のよるほー日和だぜ。

2010-09-30 00:16:47
カイン @gyoniku

若者のよるほー離れが深刻だ。よるほー職人のサイクルは早く、数カ月でベテラン、数年続けば呆れ半分の目で見られる業界だ。そんな業界を好んで選ぶ若者が多い筈もなく、よるほーは衰退を続けた。しかし、彼は語る。「よるほーは花火のようなもの。だからこそ、一夜のよるほーに全力投球する」と……。

2010-10-01 00:32:12
カイン @gyoniku

俺ももうよるほーとか言ってるような歳じゃないし、いい加減真っ当に生きるか。今となってみれば、よるほーなんて何が楽しかったのか……ぐっ、アタマが……急に痛ぇ……「よるほー」……ぐぉお……ふぅ、収まったか。なんだったんだろうな。ん? なんだよその目は。俺、変なこと言ったか?

2010-10-02 00:23:39
カイン @gyoniku

「よるほー」「……」「……え、何この空気」「……続きを待ってます」「いや、続きって何さ。よるほー。これ以上何を続ければいいのかね」「いやいやそんな、普通のよるほーなんて貴方らしくもない」「普通、普通ね。普通じゃないよるほーってどんな物だい」「このpostみたいなのです」「成る程」

2010-10-03 00:14:44
カイン @gyoniku

『俺のよるほーが0時ちょうどに呟かれるわけがない』 毎晩連載中。

2010-10-04 00:09:50
カイン @gyoniku

「俺だって、本当はこんなことをしたくはないんだ。だが、家族を養っていくためだ……」 「嘘だ。かつて鬼のツイッタラーと恐れられた貴方が、そんなものに頼らないと呟けないなんて」 「へっ。お前にもいつか分かるさ。緩やかに……ネタが尽きていく感覚が」 「駄目だ、よせ!」 「……よるほー」

2010-10-05 00:27:18
カイン @gyoniku

「よるほー」「ぬうう貴様ァ! 王の御前でよるほーとは、如何に田舎クラスタの出身と言えど許されぬ!」「と、言われましてもねぇ。0時 にはよるほーをせんと、故郷の連中は眠る頃合すらも分からんのですよ」「バカにしおって! 王よ、こ奴をスパム報告しましょうぞ!」「とぅぎゃった」「王ゥ!」

2010-10-07 00:12:54
カイン @gyoniku

「よるほー」「ごめんなさい、今なんて?」「よるほー」「……困ったな、言葉が通じない」「おい兄ちゃん。アンタ、ツイッターするのによるほー語辞書を持ってないのかい」「えっ、そんなものが! すごいな、よるほーには発言の数だけ意味があるのか。それで、彼はいま何と?」「よるほー、だってよ」

2010-10-08 00:29:31
カイン @gyoniku

「だいぶ良くなりましたね。TLの隅で死にかけていた貴方を見た時は正直もうダメだと思っていましたが」 「……ここは何処だ? 俺は何日寝ていた? そうだ、それより……今、何時だ!? くッ……よるほーッ、ゼェ、ゼェ……」 「自殺願望があるなら止めませんけどね。今度こそ死にますよ、貴方」

2010-10-12 00:53:22
カイン @gyoniku

よるほーする奴を呪う奴が呪いを掛け続けた結果よるほーする奴は全ていなくなったため、今度はよるほーする奴を呪う奴を呪う奴が新たな呪いをこの世界に持ち込み、次によるほーする奴を呪う奴がみんないなくなった頃にはよるほーする奴を呪う奴を呪う奴が現れ、よるほーする奴を呪う奴を呪うための……

2010-10-13 00:12:43
カイン @gyoniku

「よるほー」……おやっ、ご覧下さい。この辺りにはまだ、よるほーの習慣が残っているようです。誰もが一度は興味を抱くも、急速なタイムラインの開発と共にいつしか忘れ去られ、疎まれ、呪われる文化、よるほー。現存するTLでよるほーがここまで活発に交わされているのはとても珍しいケースですね。

2010-10-14 00:28:38
カイン @gyoniku

「フッフッフ……越後屋、お主も悪よのう」「いえいえお代官様こそ……ククク……」 (ガタンッ) 「ム、曲者か!?」「……よるほー」「なんだ、よるほーか。驚かせおって」「うむ、よるほーなら仕方あるまい」

2010-10-15 00:12:15
カイン @gyoniku

「さあ皆、目をつぶれ。この中で、よるほーをした者。黙って手を挙げなさい」「……」「先生怒ってないからな。ただ本当のことを知りたいんだ。どうだ? ん?」「……」「そうかー……ところで、いま何時かな。お、0時か。もうこんな時間かー早いもんだなハハハ」「……汚ぇぞテメエ! よるほー!」

2010-10-16 00:05:48
カイン @gyoniku

「よるほー」「はい、よるほー。素晴らしい。今日も正確だね、時間通りだね。さて、そろそろ満足したかな?」「……」「……だんまりか。困ったなあ。人に危害を加える様子は無さそうだけど」 “彼”がアパートの一室に居付いてから数ヶ月。よくあるのだ、こういうケースは。……地縛霊、という奴だ。

2010-10-17 00:27:17
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