崎山比早子さん「低線量被曝のリスクについて〜原子力規制委員会の勧告と環境省専門家会議」

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崎山比早子さん : 政府は「年間 20ミリシーベルト以下であれば 安全だ」と 言っています。 原子力規制委員会が 住民帰還の 条件として 提言したものです (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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(参考) メモ "4月 23日 原子力規制委員会 田中俊一氏 定例会見" http://t.co/dgTKCgZU8K

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崎山比早子さん : 20ミリという 水準は、ICRP (国際放射線防護委員会) 勧告の、緊急事態後の 長期被曝状況の 最高線量限度を 用いたのだと 思いますが、年間 20ミリシーベルトで 健康に 影響を 与えないという 証拠は 全く ありません (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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崎山比早子さん : 20ミリシーベルトも 浴びれば 将来、がんになる 可能性が あります (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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崎山比早子さん : 放射線の 持つ エネルギーの 大きさが、生体を 形成している 分子の 結合エネルギーの 大きさの 数万倍にも なるため、放射線の 飛跡が 1本 通っても DNA に 複雑損傷を 起こす 可能性が あるからです (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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崎山比早子さん : それが 原因で 20〜30年後に がんになる 可能性が あると いうことです。 放射線が 安全なのは「線量ゼロ」の 時だけなのです (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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崎山比早子さん : そういうことを 知っていながら、年間 20ミリシーベルトなら 大丈夫だとした 専門家の 社会的責任は 重いと 思います (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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崎山比早子さん : 環境省は「東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議」を 開いて 議論を しています。 私は 3月 26日の 会議で 意見を 申し上げてきました (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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(参考) メモ 第4回 環境省「原発事故の伴う住民の健康管理に関する専門家会議」 http://t.co/1woxmiHKyy

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崎山比早子さん : この 専門家会議では「100ミリシーベルトの リスクは 小さく、バックグラウンドに 隠れてしまうと 言っています (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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崎山比早子さん : どういうことかと いうと、例えば 日本人は 3人に 1人が がんで 亡くなるので、がん死率は 約30%。(スピリッツ「ご批判とご意見」)

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崎山比早子さん :「100ミリシーベルトで がん死率が 0.5% 上昇する」ことは 認めているので、100ミリシーベルト 浴びることで がん死率は 30.5% になる。(スピリッツ「ご批判とご意見」)

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崎山比早子さん : しかし 0.5% の 上昇は 疫学調査を しても わからないと 言うのです (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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崎山比早子さん : がん死が 0.5% 高まることは 認めていながら「バックグラウンドに 隠れてしまうから いい」と 言っているのです (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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崎山比早子さん : これは 倫理の 問題です。 しかも、一般の 人が リスクは ゼロであると 誤解するような 言い方を しています (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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(参考) メモ 第5回 環境省「原発事故に伴う健康管理に関する専門家会議」 http://t.co/IOZF40MTq0

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崎山比早子さん : ちなみに、0.5% という 数字は ICRP の モデルに 従って 計算したものです (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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崎山比早子さん : ICRP は、同じ 線量でも 低線量率被曝のほうが 高線量率よりも リスクは 小さいという 立場で、リスクを 広島・長崎の 2分の1に しています (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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崎山比早子さん : いずれにしても、専門家会議は 低線量の リスクの 存在は 承知しています (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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崎山比早子さん : リスクを 認めるのなら、1ミリシーベルト以上の 地域からは 避難する 権利を 認めるべきです (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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崎山比早子さん : しかし、福島第一原発事故現場の 本当の 状況は 国も 東京電力も 知りません (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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崎山比早子さん : このような 状況で 避難区域を 除染したと 称して 帰還させても、また 避難しなければ ならなくなる 可能性が あります (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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崎山比早子さん : ところが 政府や 専門家らは、100ミリシーベルトまでは 安心だと、誤った 情報を 流し、福島を はじめ 汚染地に 住む 人たちを "安心" させようと している (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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崎山比早子さん : このままでは 数十年後、多くの 人たちの 健康に 影響が 出る 可能性が あります (スピリッツ「ご批判とご意見」)

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崎山比早子さん : 低線量放射線の 疫学研究で、2012年以降に 発表された 論文を 見ると、イギリスの 自然放射線の 高い 地域では、積算 5ミリシーベルトで 小児白血病が 有意に 高まると しています (スピリッツ「ご批判とご意見」)