ニンジャスレイヤー二次創作「コープス・オブ・シルバーウィール」#7
(これから連続して投稿するツイートは、ニンジャスレイヤーの二次創作となります。とうぜん公式との食い違いインシデント他もろもろなんかありますが、もともと公式と関係ないのでごあんしんください)
2014-05-31 11:08:47(また、かなりの量のツイートをポストするので、TLが私のツイートで埋まる可能性は実際高いです。煩わしく感じられたならリムーブ、ミュート等をお願いいたします。もし気に入られましたら #nora_nj タグに実況、感想ほかいただけたなら幸いです)
2014-05-31 11:11:27(「イヤーッ!」竹槍!落石!サスマタ!罠を越えタカバシは走る!「ウォーッ!」竹槍!落石!サスマタ!コウマもさるもの!遅れることなく追走する!右!左!右!左!両脚のピストン運動がクランクを回し、常識を超えた速度でスズカを登る。そして鬱蒼たる森の先に、一筋の光が見える……山頂だ!)
2014-05-31 11:20:47(「イヤーッ!」シフトアップ!タカバシが速度を上げる!「ウォーッ!」シフトアップ!コウマが速度を上げる!もはや二人の登坂速度に追従できる選手は存在しない。今やエキデンはタカバシとコウマ、二人の対決となったのだ!)
2014-05-31 11:25:01ニンジャ万博【R】3-aにて頒布『スリー・ダーティ・ニンジャヘッズボンド』より、ニンジャスレイヤー二次創作「コープス・オブ・シルバーウィール」#7
2014-05-31 11:26:31一方その頃、スズカから遠く離れたネオサイタマでは、一人の少年が高らかに笑い声を上げていた!「ムハハハハ!」少年が眺める液晶モニタには、スズカ山頂の映像が映し出される。ここはトコロザワ・ピラー内、映像編集室。そう、この少年こそがネコソギファンドCEO、ラオモト・チバである!1
2014-05-31 11:30:22ソウカイヤ壊滅の折にネコソギ・ファンドが手放したエキデン放映権を、チバはテンサイ級の経済手腕により取り戻した。そして権利再取得後に初めて迎えるエキデンは、有力選手失速による大番狂わせ、万年二位のコウマの台頭、そして原因不明の大規模事故が受け、例年の三倍の視聴率となったのだ!2
2014-05-31 11:34:27「まもなく先頭が来ます」奴隷編集マンが報告する。「カメラは当面山頂に固定。選手の苦しむ顔を視聴者に見せてやれ」「ハイヨロコンデー!」チバは指示を終えると、最高級ソファに座し、キューバ産の葉巻を燻らせる。しかしその顔には何処か退屈さが見える。3
2014-05-31 11:39:08「しかしこのスポーツのどこが面白いんだ。延々自転車に乗る姿を見るだけじゃないか。タイムイズマネー」「過酷な条件に挑む姿が人心を掴むのでしょう」褐色の肌をした容姿端麗な男が完全な笑顔で答える。執事のアガメムノンである。「ハッ。ならばニンジャでも送り込むか?」4
2014-05-31 11:43:07「ラオモト=サン」「わかっている。下部組織のサンシタが潜り込んでいるのだろう?」ラオモト・チバは、エントリーリストを見た瞬間、ラヂエータの名を見つけ出していた。アマクダリ本隊の許可なくエキデンに参加したニンジャの名を。「僕の目を侮るか」「いえ……では如何ように致しましょう?」5
2014-05-31 11:47:40「捨て置け。いずれそうするつもりだった」チバは闇エキデン賭博の収支を瞬時に計算する。安定した収益を得るために、調整役は必要だ。「ただ、独断専行の代償は払わせる。エキデンが終わったらケジメさせろ」「賢明なご判断です」如才なくアガメムノンが隙のないオジギをする。6
2014-05-31 11:53:03「先頭……きます!」奴隷編集マンが報告すると、液晶モニタに紫の影と黄色の影が映し出される。影は次第に大きくなり、選手の顔を捉える。先頭は……タカバシ!ミヤコ・オコシヤスのアシストが先頭を走る!これは予想外の展開!中継中断以降緩やかに下っていた視聴率バーがわずかに上がる!7
2014-05-31 11:57:57先頭を走るタカバシ、コウマ……しかし後続が来ぬ!現在総合二位のタクミの姿が見えず。奴隷編集マンが映像にリアルタイムでタイム差を表示させる。5秒から……6秒、7秒……8秒……いまだタクミは姿を見せず!これはコウマの総合優勝は確実か!視聴率バーがわずかに下がる!8
2014-05-31 12:00:54タカバシとコウマが補給を終え、下りに突入する。この先は下り、そして平坦路を挟み、ヤマナカを越えキョートに向かう。スズカと違い、ここからは開けた荒野。中継ヘリが二人を捉える。コウマとタカバシが下りに突入しようとする。しかし後続は未だ来ず。液晶モニタには無人のコースが映るのみ。9
2014-05-31 12:04:48「これだけか?」チバは苛立ちを露わにする。同時に視聴率バーが徐々に下降する。「後続まだです!」「……速すぎるのも考え物だな、このままでは視聴者が退屈するぞ。そう思わんか?」「ハイ、スイマセン」奴隷編集マンがチバをなだめる為頭を下げる。10
2014-05-31 12:08:40「後続……きました!」奴隷編集マンが報告すると、液晶モニタに赤黒と黒白の影が映し出される。「フン、やっとか。誰が来たんだ?」チバは液晶モニタを見もせずに尋ねる。「後続は……ア、アイエエエ!ニンジャ?ニンジャナンデ?」奴隷編集マン失禁!発狂!11
2014-05-31 12:12:39「映像を先頭争いに切り替えろ!」チバは迷うことなく指示!「ハイヨロコンデー!」サブ編集クローンヤクザが画面を切り替える!液晶モニタにタカバシとコウマの争いが映し出される!しかし見るべきはそこではない!「何が起こった!」チバが編集サブモニタを凝視する!12
2014-05-31 12:16:14そこでは……赤黒ジャージのニンジャと、黒白ジャージのニンジャのイクサが繰り広げられていた!『イヤーッ!』『イヤーッ!』二人のニンジャは自転車に跨りスリケンの応酬を続ける!『イヤーッ!』『イヤーッ!』頂上通過!『イヤーッ!』『イヤーッ!』下りに突入!スリケンラリーは続く!13
2014-05-31 12:21:45間一髪!このイクサが放送されていれば、大規模ニンジャリアリティショックは免れない!それを救ったのは、冷酷な帝王学の申し子であった!しかし!「ニンジャスレイヤー=サン!だと!」当のチバは怒りの表情!吸いかけのキューバ産葉巻を投げ捨て、グンバイを掴む!14
2014-05-31 12:24:30「アガメムノン!」「キョート駐留ニンジャで動かせるのは三人です」「全員出せ!……そして、殺せ!」「かしこまりました」アガメムノンはチバに隙のないオジギをし、指令を下すべく映像編集室を出た。「ニンジャスレイヤー=サン。毎度毎度、僕の邪魔を……今度こそ、殺してくれる!」15
2014-05-31 12:28:48「イヤーッ!」ミゾオトシ!タカバシは常識逸脱速度で右ヘアピンをクリアー!「ウォーッ!」コウマもアウトインアウトの最短経路でクリアー!スズカの下りを二人の自転車選手は圧倒的速度で下る!中継ヘリが二人のイクサを捉え、一挙一頭足を視聴者に伝える!17
2014-05-31 12:32:15