TFSPW外伝　グランブルー編

badco @wdribein

「あんた、自分が何したかわかっとるよな？」ペイルアイはデスク越しにストームリッパーを睨みつけ、言った。「ウチの賭場で大負けして、金が払えん言うて大暴れして、施設壊して兵隊さん何人も死なせて。いったいなんぼのことしてくれたか解っとるんか？」　１

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部屋は青を基調とした内装だ。しかし特別美的というわけではなく、窓もなく調度品はデスクとストームリッパーが縛り付けられている椅子のみだ。殺風景である。ここは全てが病的に青い。部屋もペイルライダーも、入口に立つ二人のガードマンも、この小さな星そのものも。　２

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橙色のストームリッパーはここでは異邦人である。たまたまこの星に流れ着き、当面の生活費を稼ごうとカジノに入って失敗をした。ここの取立は執拗だったが、ストームリッパーは逃げ切れないと見るやあっさり捕まった。彼は金にも、自身にも執着心がなかった。歯車として生まれた彼には。　３

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ペイルアイは自分が手に持つボウガンを掲げ、そこに刻まれた所属シンボルを見せた。「お前はウチらグランブルーにナメきったマネしとんやぞ。もうお前がどこの者かは調べついとる」「…何？」ストームリッパーは顔を上げた。「お？解らんとでも思っとるんか」「俺の素性が貴様らに？」　４

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「解るよお」ストームリッパーは不思議そうにペイルアイを見た。ペイルアイは楽しそうに話すが、顔一面がバイザーのため表情は知れない。「何で解るか教えたろか？冥途の土産にどや」そう言ってボウガンを突きつけた。「知りたいものだ」ペイルアイはキーを取り出し、ボウガンにセットした。　５

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キーを差し込んだボウガンに変化が生じた。ストームリッパーは目を丸くした。そのままペイルアイは素早く後ろを振り返り、部屋の監視カメラを撃って破壊。駆け寄った二人のガードマンを瞬く間に射殺した。　６

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「理解したか？」「……驚いた。こんな所で同族に出会えるなんて」ペイルアイの持つボウガンのシンボルが、グランブルーのものから変化していた。宇宙最悪の存在、ユニクロンの下僕のものに。「改めて挨拶させてもらう」彼の体色も変化していく。「俺はノイズメイズ。あんたを待ってた」　７

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続く？