#完全ノープラン艦これ与太話　春の限定タノシイ海域まつり特別編【アルティメット・ピースメーカー・ウエポンズ】其ノ参【アンブレイカブル・タイズ・アンティル・ゴー・トゥ・ジ・インフェルノ】 #8

春魔解丼 @vespiking

○完全ノープラン艦これ与太話へのリツイットンやファボ行為、あとリツイットン後感想など、たいへんありがとうございます。追える範囲で追っております。とてもはげみになります○ #KZNPLN

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○感想や実況、苦情、また罵詈雑言などは #KZNPLN7J タグウーをつけてつぶやくと、ていとくTEAMのハイテック索敵SYSTEMにかかりやすくなり重点されます。従来どおりのノータグメント感想もむろん推奨されるため自由度が高い！よろしくおねがいします○ #KZNPLN

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○要するに、なんか今後もよろしくおねがいします。我々は誰の挑戦も受ける○ #KZNPLN

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【 #KZNPLN 】

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｢アバーーーーッ！！！｣脚を貫いた羅針盤ブレードがキナシに突き刺さり、遠心力でキナシごと吹き飛ばす！その先にはホーク1！『ガガピー！！』｢サ……サヨナラーッ！！｣ナムアミダブツ！ホーク1はブレードに貫かれ、キナシ諸共爆発四散した！ #KZNPLN

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｢……ハアーッ！ハアーッ！｣島風は力を振り絞り、核魚雷のLAN端子へ直結。電子ドラッグ『イキュウチャン』を打ち込んだ。うまくいった。天津風も戻った。満足だ。……脚部からとめどなく血が流れる。覚悟は決めていた。離脱は不可能。あとはこの魚雷と共に、海の底へ沈むだけだ。 #KZNPLN

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核融合機構を解除した後にオカマアツイ自動操縦で離脱し、炸裂範囲外より雷撃でもって処分する。作戦の要旨はこうだ。オカマアツイを失った時点より、島風はこの事態をある程度想定していた。核を失ったとはいえ、魚雷は健在だ。潮や秋雲を襲った大型魚雷は、恐るべき破壊力であった。 #KZNPLN

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天津風のモーターサイクルには、雷装が搭載されていなかった。引火の危険性を排除する為だろう。大本営は文字通り、天津風を特攻させるつもりだったのだ。それならば。そうなるならば。『キュキュー！』愛らしくデフォルメされた駆逐イ級が鳴く。島風は慌ててLANケーブルを抜いた。 #KZNPLN

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島風の雷装もまた、オカマアツイにドッキングされていた。そうだ。インガオホーではないか。天津風から口うるさく言われていた、前方注意を怠ったツケだ。離島棲鬼は助かっただろうか。潮の容態は。行方不明だという秋雲は、生きているのか。様々な艦影がソーマト・リコールする。 #KZNPLN

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天津風。離島棲鬼。潮。秋雲。……そうだ。自分にはこんなにも、友達がいたのだ。島風は天を仰ぐ。ドクロめいた満月が水面を照らし、澄んだ星空が広がっていた。汚染ガスに覆われた陰鬱な帝国の夜空にも、きっとこの星は浮かんでいたのだろう。 #KZNPLN

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ガクン！島風の首元に、強い衝撃が加わった。息が詰まる。視界が大きく回る。イキュウチャンに毒されたか？正気に戻ってくれ。私にはやるべき仕事があるんだ。島風のソーマト・リコールは、臀部への強い衝撃で中断された。首筋から牽引フックロープが外れる。 #KZNPLN

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モーターサイクルだ。島風はモーターサイクルに跨っていた。頭が混乱する。イキュウチャンの影響も少々あるだろうか。目の前で、モーターサイクルにLAN直結した天津風がなんらかの操作を行っている。天津風はくるりとこちらへ向いた。サイバーサングラス越しに、笑顔が見えた。 #KZNPLN

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『やっと言える』オート操縦で魚雷に追従するモーターサイクル上で、天津風は冷たい船体を島風に寄せた。『ありがとう。さよなら』｢ア、ア……？｣島風は混乱していた。戻してくれ。魚雷に。『ごめんね。もう、疲れた。もう、私は艦娘には、戻れないから。……もう、休ませて』 #KZNPLN

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｢アッ、アッ……｣島風の喉元まで、拒否の絶叫が嘔吐めいて上ってきた。いやだ。やめて。いかないで。だが、呑み込んだ。もう、この一瞬しかないんだ。一言だけなんだ。くだらないワガママで、チャンスを無駄にするな。言いたかった事を、言うんだ。今度こそ、今しかないんだ。 #KZNPLN

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｢ありがとう……また、いつか、ね……｣震える声を絞り出した島風を見て、天津風は満足げな表情を浮かべた。そして拳を突き出した。島風も一拍遅れ、そこに拳をぶつけた。｢ユウジョウ！｣『ユウジョウ！』 #KZNPLN

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天津風の跳躍と共に、モーターサイクルは180度ターンした。島風は痛む脚に歯を食いしばり、必死でこれにしがみついた。後ろを振り向く余裕はなかった。数秒後、轟音と共に一陣の爆風が天を吹いた。島風の背中を押すように。 #KZNPLN

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ピピピ。モーターサイクルのモニタに、予めプログラムされた英文が浮かび上がった。天津風は英語が得意ではなかった。恐らく、それらしい意味の英単語を咄嗟に並べたのだろう。だが要旨は伝わった。島風はもう振り返らない。じっと、前だけを見ていた。 #KZNPLN

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＂UNBREAKABLE TIES UNTIL GO TO THE INFERNO＂ #KZNPLN

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島風は杖をつき、立派なハカイシの前に立っていた。今までずっと空だったこのハカイシの下には今、親友が眠っている。島風は花を手向け、その場を後にした。｢……どうだ。おめーのナットクいく結論は、出たか｣ハカバの入口で、車椅子艤装の女が初めて口を開いた。 #KZNPLN

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｢出たよ｣島風はよろめきながら、ハカバを出る。｢天津風は、死んでた。そうでしょ｣｢アー、だろうな｣伊58は彼女にしては珍しく、それ以上の悪態や毒は吐かなかった。2隻は帰路についた。 #KZNPLN

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離島棲鬼の修復はあの後、すぐに完了した。明石のワザマエは流石であった。彼女は港湾棲姫と共に、安住できる地を探してピーコック島を去った。島風は別れを告げた後、行き先は聞かなかった。それが互いの幸せの為だと思ったからだ。 #KZNPLN

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島風は晴れ渡る空を仰いだ。汚染ガスも今日は少ない。風が吹き流してくれたのだろう。初夏の陽光が、眩しいほどに照りつけていた。 #KZNPLN

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｢作戦結果、報告します｣銀髪猫目の駆逐艦が、頭を垂れて膝をつく。｢ピーコック島の核魚雷発射基地、ブラック・ピーコックは壊滅。大日本帝国軍により解体されます。首謀者キナシは死亡。戦闘において、モーターアマツ喪失｣｢戦果は｣雄大な艦影が問う。 #KZNPLN