【たかが失言】 「たかが油」を巡る失言批判の構造について 【議論を呼びそうだ】
「たかが油」の件(・ω・)
「自衛隊員の命が失われる可能性はゼロではないということで、集団的自衛権の行使によって自衛隊員が血を流すことがあるのは明らかだ。安倍総理大臣は油のために自衛隊員に命を捨てろと言うのか」(以上抜粋) …ふむ。
2014-06-11 23:16:26ふむ。海江田代表は、「たかが油」という表現は使っていないらしい。では、「たかが油」発言があったと思って批判したのは私が不注意でした。申し訳ない。 > togetter.com/li/679130 海江田代表は「たかが油」とは言ってません
2014-06-12 08:29:54しかし・・・・「たかが」とは言っていないだけで、発言内容の実質は変わらないねこれ。「油」を確保しなくても国民の命は守れる、という認識をしていることを超明確にしてしまった発言だ。最大野党の代表としてはお花畑以外の何者でもない> nicovideo.jp/watch/sm237557…
2014-06-12 08:33:39まずは「美しい国」の件(・ω・)
「(現状がそうではないから)美しい国へ(行こう、なろう、共に目指そう)」のニュアンスで最初に提示されたものが、 「(現状がそうではないのに)美しい国(にいると思い込んでいるとは)」のニュアンスに書き換えられ、「美しい国」だけを切り出して揶揄し、【美しい】という言葉の意味を壊した
2014-06-12 11:27:38結果的に「美しい」という言葉が揶揄目的の嘲罵語に置き換えられてしまい、以後、「美しい」という表現を使うことが憚られるように。そこに置き換えられて出てきたのが「美しすぎる」なんだけど、何でもかんでも「美しすぎる」を乱発するもんだから、稀少感対比感が薄れて「美を強調する」意が薄れた。
2014-06-12 11:29:58まあ、そうやって言葉というのは焼畑のように意味・主旨を変えていくのが本旨なのだと言われりゃそうなんだろうけど、「beautiful」のつもりで「美しい」を使ってる人と「loopy」のつもりで「美しい」を使ってる人がいりゃ、そりゃ話も通じなくなるわけだよ。
2014-06-12 11:32:20「隠語」「隠喩」「隠された別の意味」を読み取れない者だけを嗤い、気付かれたら他の語に同じ隠喩を仕組むという陰湿さは江戸しぐさも推奨する日本の伝統だけどさ。それを是とするなら、「話が通じないことを嘆く」のは筋違いだとは思う。
2014-06-12 11:33:36「たかが油」と「産む機械」と「美しい国」の件(=ω=`)
「たかが油」の件、 「××を得るために○○を犠牲にしろというのか」という問いかけは、 「○○を犠牲にしないために××を諦めるべき」と、いう主張の反意表現なんだよね。 言ってることは同じなんだけど「××を諦めろ」と言いたくないから、それを伏せた言い方をしてるだけで。
2014-06-12 11:38:49「たかが油」の件と「産む機械」「美しい国」を比較してみると、 「美しい国」→助詞「へ」を取り、元の「美しい国へ」と逆の意味にしてオリジナルを非難 「産む機械」→趣旨は叩けないので、用語を抽出して非難 「たかが油」→趣旨は庇えないので、「一言一句言ってることと違う」と非難
2014-06-12 12:02:37「たかが油」と「産む機械」は、趣旨そののではない部分が引き合いに出ていて、 「産む機械」→一部抽出して表現を批判。前後を結びつけた概念論旨は議論されない(そこが重要なんだが) 「たかが油」→主張の意味をスローガン化。「オリジナル発言にない表現を使っている」とこのみが擁護ポイント
2014-06-12 12:06:38あれも、「文脈の中の言葉の一つを取り出して非難」という意味では、「産む機械」に結構近い感じのバッシングのスタイルだったなー。 これ、過去の「政治家の失言」とかを総ざらえしてチェックしてったら、バッシング文法論とかの論文書けんじゃね?
2014-06-12 12:08:27A「文脈の前後を無視して、用語/単語だけを取り出して批判」 B「文脈の前後を無視して、【喩え話】だけを取り出して批判」 C「助詞の恣意的な削除、入れ替えで、意味を180度逆にして批判」 D「本来存在しない差別的な意味/ニュアンスを新たに創造して非難」 ありそうなのはこのへん。
2014-06-12 12:17:00Bの「喩え話を取り出して批判」ってのは、この何十年かの失言騒動の構造としては非常に多かった気はする。喩え話は「こういう状況が過去にあった、未来にあるかもしれない、【そうなってはいけないので】こうすべき」という結論を導き出すために、枕として語られる。
2014-06-12 12:18:38この枕の部分は、話者当人も不適切だと思ってるし、理解を促す為に敢えて「わかりやすい不適切」を引き合いに出している。で、聴衆/読者が「これは確かに不適切だ」と共有できたところで、「だからそうならないために【こうしよう】」という提案をする、という文脈になってる。
2014-06-12 12:19:33よく、「話全体を聞いて貰えば」「作品全部を読んで貰えば」「あの話の前/後が私の言いたい事」っていう釈明がこれらの失言事件とセットになってることをから類推できる。
2014-06-12 12:20:14だけど、その【1)不適切な枕】→【2)注意を引き付ける】→【3)改善策、対応策、回避策の提案】という文脈のうち、(1)の部分だけが一人歩きさせられてしまう。記者も(1)だけ得て「やったー!」とか思っちゃう。重要なのは(3)だけどそこを上げても売れないから出さない。
2014-06-12 12:21:48Aの「文脈を無視して用語/単語だけ取り出して批判」とDの「本来存在しない差別的なニュアンスを創造して非難」は、似通ったものかもしれないけど、「それは差別だ!」はまた別の話だからなあ。
2014-06-12 12:24:33Dの「それは差別だ!」的な非難は実は凄く簡単。本人に不適切であるという意識がなくても(むしろないほうが)いい。 1)傷つく弱者が自分である 2)自分ではないが傷つく弱者が存在する 3)自分ではない弱者が存在する【かもしれない】 特に(3)の【かもしれない】だけで非難できる。
2014-06-12 12:26:00