毎月14日は『ツイノベの日』 2014/06/14のお題言葉無し
毎月14日はツイノベの日! 今回のお題は「ゴール」です。 キックオフ、パス、ドリブル、クロス、ワンツー、シュート、ゴォォォォオオオル!!!! 決まったーっ!!! 鮮烈なシュートがゴールネットを揺らしました!!!! 【毎月14日はツイノベの日! お題「ゴール」 #twnvday 】
2014-06-14 00:15:50周回遅れの僕を急かすような拍手を温かいと思ったことはない。みんなが終わった時点でやめにしてくれたってかまわないのに、教育的配慮とか誰かの感動のために僕は走る。高まる声援。順位など関係ないという素振りで、一位しか切れないはずのテープが虚しく絡まる。#twnovel #twnvday
2014-06-14 08:25:42「あそこへたどり着くのが夢なのです」うっとりと満月を見上げて、彼女は囁いた。円らな瞳はまるで鏡のように月を映す。「あそこが故郷なのです」月にひかれるようにふわりと体が浮く。だがそれも一瞬のこと。すぐに地面に繋ぎ止められてしまう体を月から墜ちた兎は悲しげに見た。 #twnvday
2014-06-14 08:30:01#twnvday 遠足大会なんて憂鬱なだけで100kmとか考えられない。最初は騒がしかった連中もだんだん無口になったり喧嘩を始めたり。元々一人の自分にはそれすらもなく終わりが見えない拷問だった。へたり込んでいると伸びてきた手が僕をひっぱる。きっと幻覚だけどついて行くしかなかった。
2014-06-14 08:54:46「助けてくれ!」人が溺れているのを見て僅かに迷った。兎は既に遥か先を走っている。このままだと負けてしまう。だが亀はその背中を使って人を助けた。見捨てる事なんてできなかった。#twnvday 結果は亀の勝ち。亀の甲羅にはジェット機がついていた。助けた人は実はエンジニアだったのだ
2014-06-14 10:16:53キーパーを任された。チームの肝心要。点が入るか否かを決める最終審問官。それだけ皆に頼られてるって事だ。期待に応えなければ漢が廃る。#twnvday 珈琲を啜りながら考えに耽る。そうだな。まずは必殺技の名前でも考えようか
2014-06-14 13:00:33人は死んだら星になるというので、男は恋人の星を探すことにした。天の川を隅から隅までさらい、月の周りを歩き、夜空の星々に聞いて回り、ようやくその星を見つけたときには、途方もない年月が過ぎていた。長い旅を終えた男は、愛しい人にそっと寄り添い静かに輝く星となる。 #twnvday
2014-06-14 17:06:06どうして自分の時が止まっているのか、僕には記憶がない。十代半ばの姿であるからにはそれまでは成長していたはずなのだが、気づけば一人畳の上に正座していたのだ。それ以来、ずっと同じ姿でここにいる。終着点の見えぬ旅をするように記憶だけが増えていく。 #twnvday #twnovel
2014-06-14 17:28:30「私の人生はサッカーのようなものだ」その時のソファの柔らかさを覚えている。液晶画面の中ではボールを追いかけて人が右往左往していた。「一つのものを追い求めて競い合って、手に入れても最後には自分で蹴り飛ばす。まるで私だ」四年前あなたは私にそう言った。 #twnvday #小片
2014-06-14 17:31:58「この先には何があるのですか?」 「お答えできません」 「どう行けばいいのでしょう?」 「お答えできません」 「だってあなたはナビでしょう?」 「私は道路案内用でございます。人生の歩き方には対応しておりません。道も、辿り着く先も、あなた様次第でございます」 #twnvday
2014-06-14 19:44:27あと少しでてっぺんというところで、彼は踵を返す。楽しみをとっておきたいと笑う彼にあたしは思い切り飛びつき、二人して草むらに倒れ込んだ。「つまんないよ。」あたしは彼を見下ろす。「行けるのに選ばないなんて。」冷たい夏の風が、草むらを吹き抜けていく。 #twnvday #twnovel
2014-06-14 20:09:48「これは何だ」「おにぎり」「こんな変な模様で?」おにぎりを追って穴に落ちた僕にネズミが異議を唱える。丸く握ったお米に六角形ののりを貼り付けサッカーボールに似せた、お母さん特性のおにぎり。「サッカーって知らない?」ネズミは首を傾げる。僕は図らずも伝道師となっていた。#twnvday
2014-06-14 20:49:52我らは世に非モテだとかコミュ障だとか呼ばれる者。皆知らぬのだ。我らが、各々の一族の悲願を背負っている事を。かつて祖先が口にした「末代までの恥!」を削ぐ為、我らは末代となり、その悲しき運命を断ち切るのだ!だから敢えて、人と関わらないのだ。敢えて! #twnvday #twnovel
2014-06-14 22:25:50#twnvday おぉー、あーーーーっ おおおーーーー、いけっ、おおおー……あああぁぁ おっ、おおっ、おーーあああーー……あーーあー…… あ!いける、いけるいけるあーーーーーーまたかぁ これ!決めて、決めて、あぁだめ、あっ、わーーーーー決まったーーー!!!!!!!!
2014-06-14 23:08:40#twnovel 毎日だらだらゴロゴロしていると怒られた。だってラスボスは倒したし、世界も平和になったじゃん。姫も助けたし、パーティーもめいっぱい楽しんだじゃん。王様になったから、あとは悠々自適に暮らしてハッピーエンドじゃん。え?何?ダメなの? #twnvday
2014-06-14 23:35:59老いた父のために愛する嫁を家に残し養老の滝を目指した。人に尋ね尋ねやっとたどり着いた時にはもう三ケ月が過ぎていた。滝の水を汲み道を折り返し家にたどり着くと妻がいない。置き手紙が一つ。「疲れました。探さないで」妻探しの旅が始まる。@23novel #twremix #twnvday
2014-06-14 23:56:12#twnvday 朝、ベッドの隣はもぬけの殻。夕べのことを思い出して頭を抱えた。気の置けない女友達だった君を、酔って自分の部屋に連れ込んだ。甘い匂い、甘い声に溺れた夜。今になって、ずっと好きだったと気付くなんて。俺は車のキーをとる。やり直すんだ、この朝は終わりでなく始まり。
2014-06-15 00:01:10#twnovel 生まれ落ちた赤ん坊は、泣かなかった。ギロリとあたりを見回して、ふうう、と大きな溜め息をついて、言った。「やっとここまで来れた。さすがに奴らもこちら側までは追ってくるまい」お前はどこから来たのだ。 #twnvday
2014-06-15 00:05:07