【Moira】叙事詩の外側の人達について

Moiraの作中(本編/歌詞カード/特設ページ)に出てきた叙事詩『Ελευσεια』の外の人達のお名前諸々について個人的メモ。
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『ЭЛэфсеиа』を読み彼等を歴史の舞台に立たせた露西亜人の豪商、Алэксэй Романович Зволинскийとその奥さんについて。

くろまめ @MT_Mame1

ズヴォリンスキーさんのお名前「Алэксэй」、これは割と男性の名称では使われる実際のもので、語源としてはギリシャ語の「Αλέξιος(アレクシオス)」です。有名どころを挙げるなら東ローマ帝国の皇帝さんのお名前。

2014-06-29 15:55:48
くろまめ @MT_Mame1

んでミドルネームは「Романович(ロマノヴィチ)」、ロシア人のミドルネームの作り方に則って「Романо」パパ+語尾変化「вич(~ヴィチ)」でろまんパパの息子、って意味。

2014-06-29 15:58:10
くろまめ @MT_Mame1

名字の「Зволинский」はもう明らかにれぼほんとギャグみたいなドストレートなお名前付けるの好きね!と以外言いようがないよねそれでいいよね。

2014-06-29 16:01:51
くろまめ @MT_Mame1

一応「Зволинский」の名字の作られ方としては○○スキーは「~人の」とか「~生まれの」だから「Зволин(ズヴォリン)」+「ский(~スキー)」でズヴォリン生まれの、ってことになる……のかな、と思うけどもうこれズヴォリンって音の響きで全部決まってるからそれでいいじゃない

2014-06-29 16:36:11
くろまめ @MT_Mame1

あとズヴォリンの奥さんのエイレーネさん(Ειρηνη?)は平和、という意味であり、語源的にはギリシャ神話の平和の女神で季節と秩序・植物や花の成長を司るホーライ三姉妹のひとり、Εἰρήνηであります。しかしこの「エイレーネー」、単に戦いの無い期間というちょっと不穏な方面の言葉らしい

2014-06-29 16:14:09
くろまめ @MT_Mame1

エイレーネさんは(多分)元ネタのシュリーマン氏の再婚相手が若く聡明なギリシャ人少女だったってのもこのお名前の理由の一つかなって。シュリーマン氏の奥様はソフィアさんというお名前らしくまあ何処かで聴いたわこのお名前。せんせーい。

2014-06-29 16:16:44

【補足】
アレクセイ氏が何故ロシア人なのかということに関しては、モデルとなるドイツ人の考古学者がいる+経歴を追えばロシアとの接点も見える+だが音楽の作用も大きい(Moira Issue参照)という公式発言がありまして。
某シュリーマン氏を元ネタと考えるのならば、彼が商社設立時にロシア国籍を取得しているということからアレクセイ氏=ロシア人というアレンジが加わったのかな?と個人的に考えていたり。

『Элэфсэйа』を翻訳した女性、Хроника Романовиа Михайловаについて。

くろまめ @MT_Mame1

そういえばエレフセイアの訳者ってクロニカ様じゃないですか。エレフセイアは叙事詩なのになんでクロニカ様っていうサンホラ的に「歴史」そのものとされる彼女の名前を使ったのかと思ったんですが、アレクセイ氏によってあの物語がおとぎ話でなく歴史の舞台に挙げられた、ということの象徴なのかなーと

2014-06-09 00:01:52
くろまめ @MT_Mame1

んで訳者クロニカ様のミドルネームは「Романовиа(ロマノヴナ?)」、ロシア人名のミドルネームはパパンのお名前+語尾変化なので、「Романо」パパ+語尾変化「вна(~ヴナ)」でろまんパパの娘、って意味になるので、これは物語(今回は神話)の娘が歴史って意味になるのかなー?

2014-06-09 00:19:49
くろまめ @MT_Mame1

んで訳者クロニカ様名字、「Михайлова(ミハイロヴァ?)」は一般にある名字で、語源は「Михайл(ミハエル)」=大天使ミカエル。でもサンホラ的には仏語でミシェルであり、露語の愛称がミーシャであることの方が重要デスヨネ!

2014-06-09 00:33:00
くろまめ @MT_Mame1

「詩人が騙るように神話は物語る」という歌詞にあるように、歴史より前に口承の物語として神話は在り、そう考えれば確かに「物語」は歴史たる娘の父親でもおかしくはないのかもしれない。SH世界はクロニカ様が全ての根源のような気もしますけど、あくまで彼女は有史以来の歴史を司る存在ですしね。

2014-06-09 00:24:56
くろまめ @MT_Mame1

しかしそう考えるとRomanの娘がMoiraの物語を広め、Moiraの時代の冥府に繋がる井戸の底からMärchenが始まるって流れしみじみ綺麗よな

2014-06-09 00:53:22
くろまめ @MT_Mame1

わし個人的にもいらちゃんとクロニカ様って運命の鎖を架ける象徴として目に見える形か(歴史=有史)否か(神話=口承))って違い以外はほぼ変わんないんじゃね?って思ってたりするので、エレフセイアの訳者が彼女、運命の母が紡いだ物語を歴史の娘が伝えるっていうアレすごくロマンだと思うんですが

2014-06-09 00:47:49

もうひとりの叙事詩の外側の人間であり、古代への憧れを燃やした英国人考古学者、Arthur Michel Renfrewについて。

【補足2:アーサーって誰だよな方へ】
SHが今のレーベルへ移籍する前に存在した、Moiraの特設ページ上にのみ登場する考古学者です。
・懇意にしていた露西亜人より石板を譲り受ける
・書かれた意味を解読した彼は【問】に惑いながら【解】を出す
・或る哀しい出来事により彼は死したが、死後6年後彼の妻Elysがメモを発見する
上記の物語を前提として、Moiraの特設ページに謎解きが仕掛けられ、回答すると『神の光』の音源が貰える、という仕様でした。
そんな面白いサイドストーリーがあったのに今は見られないという大人の事情……

2020/7/29追記:リマスター版発売によりサイト復活しました!!!!!!万歳!!!!!!!!!!

くろまめ @MT_Mame1

Romanの暗号ページについてぶつくさ呟いてたけど、良く考えずともMoiraの暗号ページも結構ネタ満載でこれ消えるの惜しいレベルですよね!? 特に死したる英国人の考古学者、Arthur Michel Renfrewとか ま た ミ シ ェ ル か ってお名前ぶちかましてきてるし!

2014-06-29 13:57:06
くろまめ @MT_Mame1

個人的にMoiraの暗号ページの英国人考古学者【Arthur Michel Renfrew】さんに関しては、アーサー・エヴァンズ氏(ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2…)がモデルなんじゃないかと思ってます。ズヴォリンスキーの元ネタ(であろう)シュリーマンと交流ありましたし

2014-06-29 13:58:25
くろまめ @MT_Mame1

エヴァンズ氏が元ネタって考える要素としましては、(現実)シュリーマンと交流あり=(特設頁)懇意にしていた露西亜人より石板を譲り受けるという要素、そしてシュリーマンに続きお伽噺だと思われていた「クノッソス遺跡(ラビュリントス、ミノタウロスのアレ)」の発掘を行ったって要素ですかねー!

2014-06-29 14:06:32
くろまめ @MT_Mame1

あと、Renfrewは英国考古学者のコーリン・レンフリュー氏(ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3…)かなあ?しかしこの方はギリシャ関係のこともやってるけどシュリーマンと時期が違う方ですし、あくまであったとしてもお名前を借りる程度、エヴァンズ氏のほうがあるかなーなどと

2014-06-29 14:01:27
くろまめ @MT_Mame1

しかしArthur Michel Renfrewの奥さんのお名前がElysとかどんだけ絡めてくるんだよもいら

2014-06-29 14:08:59
くろまめ @MT_Mame1

アーサーさんとエリスさんもEとAじゃないですか!!(今更)

2014-06-29 17:12:54
くろまめ @MT_Mame1

Romanはモロにミシェル様が登場した上に物語上のキーになっていたんですが、Moiraに関しては本編では全く登場しないものの「エレフセイア翻訳者クロニカ」「神の光の解を導いた考古学者アーサー」という銀盤の外で導入してくる彼等に共通してミシェル関連の名を入れてきてるんですよね……

2014-06-29 14:37:00
くろまめ @MT_Mame1

ЭЛэфсеиа翻訳者:Хроника Романовна Михайлова(クロニカ・ロマノヴナ・ミハイロヴァ/ミハイロヴァ=仏語でミシェル) 神の光 - Μοιρα -へ辿りつく、運命に対する解を得、非業の死を遂げた英国人考古学者:Arthur Michel Renfrew

2014-06-29 14:48:01