《胎界主第一部 再読感想まとめ》 11 サッキュバス
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ラスト 心をチクチクさせた者の答えを知る。しかしそれはかつてのぼんくらまれお君の想い、自分ではない、はず。 本を閉じ、明かりが消える いいさ 探すほど 大切なモノでもない #胎界主11サッキュバス
2014-06-29 13:10:51解題.マイメロディは,鮒さんがFAを描くほどの入れ込みよう.#胎界主11サッキュバス pic.twitter.com/CZE4FEhQk1
2014-06-29 01:24:21解題:萌えキャラはねー。やっぱり作り手のフェチズムがないと人を惹きつけるものにはならないんだよねー。創作って大体そうだけど #胎界主11サッキュバス
2014-06-29 12:47:57p21~22 さて、本編台詞も尽き、精神テンションが貧民街時代に戻り最高の波紋が練れるようになった所で(ヘドロのような目)、考察開始。#胎界主11サッキュバス
2014-06-26 23:56:39『人魚姫』 稀男にとって、このワード・物語には大きなポイントがふたつある。 ひとつは教訓「真相と偽装」 ひとつは「たましいを手に入れる方法」 #胎界主11サッキュバス
2014-06-27 00:03:30『人魚姫』「真相と偽装」 人魚姫は難破した船から沈み行く王子を救出する。しかし、この際 他の人間を助けようとはしない。自分が好んだものだけを選び取り他は切り捨てる残酷さが、ここでは特に強調されることもなく置かれる。 それは「お話だから」なのだろうか? #胎界主11サッキュバス
2014-06-27 00:06:09『人魚姫』「真相と偽装」 理路は結末から逆行する。 まず、稀男はこの物語にいたく共感・あるいは感動し、印象に残った。それは後に自我を再構築する際に反映された。 人形姫への共感か感動から、「人を震わすもの」として「人を助けるもの」という形態を採った。 #胎界主11サッキュバス
2014-06-27 00:13:12『人魚姫』「真相と偽装」 ここでの「震わす」の用法はお話に啓蒙された、というような用法で大方間違っていない。人を感動せしめる存在の在り方である。 #胎界主11サッキュバス
2014-06-27 00:16:46『人魚姫』「真相と偽装」 さて、人魚姫とはどんな筋を辿ったのか。逆行する。 ④自分が人魚に戻る為に王子の命を奪うことを拒絶し、泡となって消える ③王子が自分を助けた人間を勘違いしているのを訂正できなかった ②王子の愛を得ようとした ①王子を助けた #胎界主11サッキュバス
2014-06-27 00:20:49『人魚姫』「真相と偽装」 人魚は魂を持たない。これは物語に明記されている。死ねば「塩鹹い海の泡になって」終う。だから②には実は、王子に一目ぼれしたという感情と、「魂を得る為には愛を得て夫婦になければならない」という条件が絡むのだ。 #胎界主11サッキュバス
2014-06-27 00:25:22『人魚姫』「真相と偽装」 王子は溺れる自分を助けた人間を他の人間と勘違いしてしまう(発見者をそうだと思い込んだ の他 別の国の姫が他人の空似というパターンも)しかし、人魚姫は足を得るための副作用のひとつで声が出ず、また王子の相手方が「否定しない」(続く) #胎界主11サッキュバス
2014-06-27 00:30:49『人魚姫』「真相と偽装」 (続き)また王子の相手方が「否定しない」ことで、いよいよ真相は表に出ない。 「否定しない」ということで、事実上偽装されたのだが、相手方はそれによって王子の愛を得て結婚する。 #胎界主11サッキュバス
2014-06-27 00:37:03『人魚姫』「真相と偽装」 ここから、愛情は偽装によっても得ることができる という教訓と、 自己の愛情すら真相を見逃すことによる錯誤かもしれない という教訓が得られる。 愛とは不気味で、その根幹すら曖昧なものなのだ、と。 #胎界主11サッキュバス
2014-06-27 00:39:10『人魚姫』「真相と偽装」 さて、無我の構成ロジックである。 ①人魚姫は王子を助けたが、そこで起こっていることは船の難破である。当然のように他の人間も沈むがそちらはスルー。 「関係ないものを切り捨てること」は特に強調されることもない当然として物語は続く。 #胎界主11サッキュバス
2014-06-27 00:51:24『人魚姫』「真相と偽装」 人魚姫は「愛したものを助ける者」であった。だが何故愛したのか。それはひとめぼれという不気味で曖昧な動機からだ。 総計:「愛したものを助ける者」マイナス愛=「分け隔てなく人を助けるもの」プラス「関係なければ見捨てる」となる。 #胎界主11サッキュバス
2014-06-27 01:09:15『人魚姫』「たましい~」 物語に明記されていることとして、人間はすぐ死ぬが不死の魂を持っていて、死後星になり存在し続けるという。 対して人魚は300年の寿命が与えられるも、死ぬと泡になって消滅、どこにも続かない。 #胎界主11サッキュバス
2014-06-27 01:22:01『人魚姫』「たましい~」 先にも言ったが人魚姫の「人間に憧れる」とは、人間にひとめぼれする、地上生活への異国趣味と共に、人間の「魂の不死性」に憧れたのでもあるのだ。 #胎界主11サッキュバス
2014-06-27 01:26:16『人魚姫』「たましい~」 求める全てを手にする達成条件は、「王子と夫婦になること」である。人間からの愛を得ることが人ならぬ者へと魂を分ける(元は減らないらしい)方法なのだ。 #胎界主11サッキュバス
2014-06-27 01:31:13『人魚姫』「たましい~」 しかし御存知、人魚姫は偽装によって、そして真相の曖昧さによって愛を得ること叶わず、王子を殺し元の人魚に戻ることをも拒絶し、海の泡と消え、昇る。 #胎界主11サッキュバス
2014-06-27 01:35:33『人魚姫』「たましい~」 「そして にんぎょひめのからだは うみのあわとなって きえてしまいました」 どうやらこの絵本の『人魚姫』はここで終わっているらしい。 しかし、この結末には続きがある。 #胎界主11サッキュバス
2014-06-27 01:39:17『人魚姫』「たましい~」 人魚(の泡)は空の世界へ昇り、そこで空気の精に教えられる。 「わたしたちは、人間の愛などなくても 永遠に生きられるのよ。(中略)300年のあいだできるだけ、よい行いをしようとすれば 不死の魂と幸せを手に入れるのよ」 #胎界主11サッキュバス
2014-06-27 01:41:27『人魚姫』「たましい~」 (人魚姫の)泡は、300年の間、空気として、熱病の蔓延する国に涼しい風として吹き、花の香りを運び爽快をもたらすなどし続けることで晴れて魂を得るのだと。 #胎界主11サッキュバス
2014-06-27 01:47:22