両片思いな手青bot過去イベントログまとめ

両片思いな手青bot @kataomoi_teao

（本日はクリスマスイベントを行うため、ツイートを停止いたします。 イベントツイートはこの三十分後から夕方までかけて行う予定です。よろしくおねがいいたします。）

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終業式のため体育館に移動する最中、今日は恋人がいないクラスメイトを集めてクリスマス会をやると聞かされた。今日は終業式の後は下校令が出ていて部活もない。「仕方ない、オレらも参加するか」頷いたのは、みんな一緒でも純太と居られるのが嬉しかったからだ。

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クラスのクリスマス会をやると聞いて、青八木の様子をうかがう。彼女なんていないのは知ってるけど、こっそりなにか用事があったりしないかと少し緊張した。「オレらも参加するか」そう聞いて、頷いてくれたことに深く安堵した。

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一度帰宅して着替えて昼にカラオケに集合。青八木と待ち合わせをして徒歩で向かうことにする。「おしゃれしてこいよー」「女子も彼氏いないやつしか来ないから！」……青八木の家まで迎えに行って、あんまりかっこよかったり可愛かったりするかっこしてたらダメ出ししちゃいけないだろうか。

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何故か純太が家まで迎えに来るというので、せっかくだから前に純太に似合うと言われたセーターを着てみる。外に出たらコートを着て分からなくなるけど。「……オレ的にはアウトだけど一般的にはセーフ……？」玄関先でオレの服装を見た純太の感想は謎だった。

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純太と歩いて出かけることは、ロードに乗ってることに比べれば格段に少ないとはいえないわけじゃない。でもさっきまで学校にいたのに、いま私服で並んで歩いていると思うとなんだか新鮮だ。 このまま二人でどこかに行けば、気分だけでもデートみたいになるな、なんて馬鹿なことを考える。

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「二人一緒に来るだろうとは思ってたけど、ほんとに二人だよ」「オレらお邪魔じゃねえ？二人だけで遊ぶ予定とかあったんじゃねえの？」いつも一緒なことへのからかいはいつものことなので笑って流す。二人でとか、できるもんならそうしてるっつーの。

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「一番手ほら手嶋行け！」「だめだ手嶋にマイク渡すな！満足するまで回ってこねーぞ！」「この人数の時にそんな空気読めないことしねーよ」「手嶋の歌聞くの久しぶりー」クラスメイトが純太に絡んでいるのをとなりで聞く。そうか、カラオケに鼻歌に、純太の歌をよく聞いている人は、ほかにいないのか。

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気がつくと、女子に勧められて青八木がマイクを握らされていた。「青八木の歌って初めて聞くかも」「実はちょっと声可愛いよね」……このまま見せびらかしたいやら、今すぐ連れ帰っていまいたいやら。

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クリスマス会をイヴにしているのは終業式が今日だからだと思っていたがそういうわけではないらしい。「女子に、うちのクラスの男子に告白したいってやつが居るんだと。そのきっかけ作りに駆り出されたわけよ」「お前早く言えよそういうのは」その女子が好きなのが青八木だったらどうしてくれるんだ。

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クラスの女子が、誰かに告白をするのだという話を聞いた。もし、その相手が純太だったら。思わず視線を向けると、カラオケの音量に負けないようにかこちらに身を寄せてきた。「疲れた？」「大丈夫」純太と女子の誰かには申し訳ないけど、純太ではないことを祈った。

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結局、クラスの中でもわりと中心にいる奴が大人しげな女子に部屋の外に呼び出されるのを見て安堵のため息をつく。「上手くいくといいな」青八木が人の恋愛ごとに興味を持つのは珍しいな、と思いつつ、その言葉に頷いた。

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もともと告白する予定だった女子以外にも、何人かがこっそりと告白をしてたらしい。たまに誰かがひっそり席を立つ。そんな中純太が席を立って、少しだけ怯えた。「ドリンク空だったから適当に持ってきたけどこれでいい？」戻ってきた純太の手にはコップが二つ。

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「手嶋もう１曲！」仲のいい奴らに煽られてもう１曲。前に青八木が好きだと言っていた曲を入れてみる。歌う途中ちらりと横を見て、視線に気づいた青八木が小さく拍手をするのを見て悶絶したくなった。

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もう何曲目かの純太の歌う番。前に、その歌を純太が歌っているのを見て、カッコ良いと言ったことのある歌だった。歌っている途中の純太と目が合ったから、覚えていてくれていたのだろうか。

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見事くっついたやつのため、または玉砕したやつを慰めるために、健全すぎる時間に解散することになった。玉砕したやつとも、くっついたやつとも特に付き合いのなかった青八木とオレはそのまま帰ることにする。告白大会のような会を経て、まだ青八木と一緒に帰れることに感謝しつつ。

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クラスメイトは途中で別れ、家までの道を純太と歩く。ほんとうは純太は誰かほかの人と、この道を歩きたかったんじゃないだろうか。そんなことを思いながら純太のほうを見る。「ん？」鼻歌交じりで道を歩く純太はどう見ても上機嫌で、やっと安心した。

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はからずも、家族以外でクリスマス最後に青八木に会う人間になったことはクラスの奴らに感謝しよう。青八木の家との分かれ道、せっかく告白する人達をたくさん見たんだから、オレもほんの少しだけ頑張ってみることにする。なんて言っても、本来のクリスマスはまだ明日だ。

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「あのさ青八木、明日もどっか出かけねえ？」 「！」

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（以上で今回のクリスマスイベントを終了いたします！ 通常ツイートは夜8時以降から再開の予定です。 後ほど、イベントツイートをまとめようと思っております。 お付き合いいただきまして誠にありがとうございました！メリークリスマス！）

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（これよりイベントを開始いたします。毎回急で申し訳ありません！ 0時前後はbot管理サーバーの混雑が予想されます。ツイートの前後があるかもしれませんが大目に見ていただけると幸いです。 今回のイベントも後ほどまとめますので、うるさく感じられる場合ミュートをお願いいたします）

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「年末年始は家族と過ごすもの」そう言い切り、クラスで年越ししようぜ、なんて誘いを切って捨てているのを横で見つつ、駄目で元々と声をかけてみたのが一昨日のこと。 「……お邪魔します」 いつもより少しだけおどおどとうちの玄関に立つ青八木に勝利を噛み締めた。

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いつも家族で過ごしているという青八木家から青八木を連れ出すのは申し訳ない気もしたが、「たまには友達と一緒の方が安心する」と喜んで送り出されたらしい。 青八木んちの親からの信頼をプレッシャーにも感じつつ、今日はその恩恵に預かることにする。 「11時頃に出るから」 「わかった」