よくわかる? UGSF史 第四回 A.D.2298～2335

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ブルフィンチ:その後ドラグーンJ2はエクシアメトロポリスを経由しエクシア海を抜け、ゾルギアが破壊しようとしている環境コントロールセンターを目指しました。

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ブルフィンチ:ドラグーンJ2はゾルギア体内に侵入、脳中枢であるゾルストーンを破壊し、エクシアは危機から脱しました。

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ブルフィンチ:この戦いの後、UGSFはドラグーンJ2の退役を決定、2316年に全ドラグーンJ2が退役、一部はモスボール保存されることとなりました。

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ブルフィンチ:次なる戦いは、唐突に始まります。

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ブルフィンチ:UGの星間通信ラインに、突如謎の通信が割り込んできたのです。

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ブルフィンチ:「銀河連邦に警告する。君達は即座に降伏し、我々『帝国』の支配下に入れ。さもなくば連邦星を破壊する。」

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ブルフィンチ:UGはこれに取り合おうとはしませんでしたが、この数日後に地球、金星間の軌道に直径750kmの巨大な機械化惑星"レッドアイ"がワープアウトしてきました。

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ブルフィンチ:その惑星は鉄、ケイ素、アルミニウム、チタン、炭素などで構成され、相対速度18.74km/sで地球へ接近しつつあります。

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ブルフィンチ:さらに偵察機の偵察結果によると、強力なENDシールドで惑星周辺が覆われ、当時の技術では大型の艦船による接近は不可能とのことでした。

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ブルフィンチ:詳細な調査の結果、"帝国"の正体は言語や文化を理解できるほどに進化したUIMSと判明、ドラグーン部隊の出撃も検討されましたが、J2の退役により長距離航行が可能なドラグーンタイプがないという状況のため断念せざるを得ませんでした。

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ブルフィンチ:そこで代案として、当時UGSF主導で各企業と共に開発していた最新鋭機、"FX-01"で構成された部隊を、私ブルフィンチを始めとする当時の最新鋭母艦ブルフィンチ級に搭載し、敵陣深くに切り込んで射出するという"スコードロン・アサルト戦術"が編み出されました。

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ブルフィンチ:ここでFX-01についていくつか説明をしておきましょうか。

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ブルフィンチ:FX-01はよく"ジオソード"の名前で呼ばれますが、実はそれは運用部隊名であって機体名ではないのです。 ジオソードが機体名なのは、約120年後の"S-90B"という機体です。

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ブルフィンチ:メインエンジンは高機動用のイオンドライブと長距離航行用のフォトンドライブのハイブリッド、砲は連装パーティクルキャノンを装備、動力炉は対消滅炉と、当時最高峰の技術を用いて開発されました。

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ブルフィンチ:さらには計画上では、スレーブと呼ばれる各ブロックを換装し、各状況に対応できるようにする計画もあったようです。

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ブルフィンチ:中にはXタイプヴィークルの設計を流用した人型に近い四肢のある形態もあったとか......しかし、それが実現するのは後の"ジオフレーム"まで待たなければいけませんでした。

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ブルフィンチ:さて、レッドアイは惑星破壊兵器"ウェイブキャノン"の照準を地球に合わせつつあり、34.25時間後にはその射程に入る......そんなタイミングで"オペレーションスターブレード"は決行されました。

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ブルフィンチ:UGSFの第一、第二艦隊は金星周辺にて、オペレーションスターブレード支援のための大規模陽動作戦を開始します。

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ブルフィンチ:陽動作戦開始から数時間後、地球周回軌道に待機していたUGSF-SATのFX-01運用部隊、"チーム・スターブレード"はいよいよ出撃、というところでUIMS群の襲撃を受けます。

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ブルフィンチ:私達にもUGSFの艦艇としての誇りがありました。 せめて、艦載機だけは......と、FX-01をすべて射出し、ワープアウトさせるところまではこの目で見届けました。

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ブルフィンチ:しかし、艦載機のいない母艦はもはや的同前、襲撃してきたUIMS群は旗艦"コマンダー"を始めとした大部分がFX-01の追撃に向かいましたが、残った少数のUIMSすら、私達には脅威だったのです。

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ブルフィンチ:必死の戦闘の後、何とか残ったUIMS群を追い払うには至りましたが、ブルフィンチ級は出撃5隻に対し、帰還3隻。 2隻の妹が沈むという、辛い現実がそこにはありました。

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ブルフィンチ:さて、射出したFX-01はどうなったかというと、中央陽動部隊"エアロセイバー"、左翼強襲部隊"クロノエッジ"、右翼強襲部隊"ジオソード"に隊を分け、戦闘を開始しました。

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ブルフィンチ:各隊奮闘しましたが、ジオソード隊を除く部隊は損傷し撤退していく中、唯一ジオソード隊だけが最後まで戦い抜き、レッドアイ、コマンダー、そして敵大型要塞"アイスバーグ"の破壊に成功しました。

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ブルフィンチ:こうして"オペレーションスターブレード"は成功し、その後の航宙機開発にFX-01、そしてブルフィンチ級は大きな影響を与えることとなりました。