座礁艦隊その４０　～休日～

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

ごめんなさいねうちの巻雲クソメガネで

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

クソメガネ巻雲流行れ。加賀観に続け。

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

加賀さん観察日記の巻雲がいなければうちの巻雲も生まれなかったので加賀観巻雲ちゃんは始祖なの。

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

隼鷹「軽空母は固形物、鋼材しか食えないじゃん」 龍驤「うん」 隼鷹「妖精さんテクノロジーで鋼材から寿司とか作ってもらえばいいんじゃね？」 龍驤「それや！」 摩耶「提督が運ばれたって？」 那智「食堂にあった寿司をつまみ食いしたら鋼材製で消化できなかったらしい」

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

妖精さんテクノロジーで食感も味も完全再現！ 人間が誤食する事故が多発したため、人間用の飯と一緒に置かない、止むを得ない場合はわかりやすい注意書きを併置する、という決まりができました。

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

なので、パッケージで隼鷹さんが持ってるクラッツは鋼材製。(※独自設定なので非干渉だ)

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

空母用に作られた鋼材食品は、謎ペースト飯で我慢していた戦艦娘の皆様にも大好評！ 霧島「今までなぜ思いつかなかったのか、この霧島一生の不覚です。鋼材カレー美味しい…。幸せ…」 日向「まさかの鋼材食品の時代か？」

CF型マシニーカhir @hir_CF

@ryorinovels あきつ丸の悩みは一体…

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

鋼材食品関係のツイートオーは座礁艦隊世界の独自設定である。他世界への持ち出しを固く禁止重点だ。

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

@hir_CF あの時代にそんなものは無い

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

この隼鷹の突然の閃きは明日かも知れないし数年後かも知れない。いずれにせよあきつ丸のアンニュイな悩みは当分解決しないし、軽空母はお酒をがぶ飲みだ。

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

加賀「赤城さん訓練場でお茶飲んでましたよね」 赤城「お茶くらい大丈夫ですよ」 加賀「あそこは飲食禁止です」 赤城「そっちですか」

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

訓練場には五十鈴が一人だけで、サングラスも兼ねた保護バイザーを掛け、小銃を小気味良く点射していた。大きなツインテールだった髪はいったん解かれ、真後ろで一つのポニーテールを形成している。また撃った。フルオートを指切りして、三発。銃口は微動だにしていない。 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

小銃は7.62mmの14式小銃。64式小銃の後継として、Mk14EBRをライセンス生産したものだ。導入に当たっては日本に拠点をおくアメリカ亡命政府の売り込みがあったとか。人間がコントロールできない30口径のフルオートの反動を、五十鈴は軽巡の筋力で完全に抑え込んでいた。 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

こんな暑いのによくやるわね。一弾倉を撃ち切ったタイミングで五十鈴に呼び掛ける。五十鈴はイヤーマフとバイザーを外してこちらを振り向いた。 「あら叢雲。泳ぎに行かなかったの」 そんな気分じゃなかったの。そろそろ中断して、クーラーの効いてる中で涼まない？ #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

「ありがと。でも、もう少し撃ってるわ」 五十鈴はバイザーとイヤーマフを着け、新しい弾倉を小銃に装着し、ボルトを引いた。小気味良い音と共に弾が薬室に送り込まれる。三点射。私たちからすれば、非常に頼りない発砲音。300メートルほど先の鉄板が、カカカーン、と鳴いた。 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

風は射線に対してほぼ真横に吹いており、軽量な小銃弾は意外なほど大きく流される。また、そうでなくても弾道は山なりを描き、私たちにとっては連装砲のミニチュアを撃っているような印象を受ける。艦娘のスケール感覚では、人間用の銃は逆に扱いづらいものだ。 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

再び三点射。オレンジの曳光弾が放物線をなぞって、400メートルの的に綺麗に並んで吸い込まれてゆく。左右に移動する的が出現。一瞬待って、三点射。扇形にばらけた弾は、当たり前のように移動する的の中心を叩いた。もう一度移動する的が出る。五十鈴はぐっと銃を構え直す。 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

横薙ぎに掃射。五十鈴は反動を抑え込む。11発の残弾が的を追う。全弾が命中。すごい…と無意識に呟いてしまう。五十鈴はふう、と息をついて、銃を傍に立てかけた。 「話は聞いてる？ 私だけ艦娘の武装が使えない、って」 …連装機銃も禁止なの？ #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

「妖精さんの技術が伴う兵装は全部。これ、どういう意味か分かる？」 銃を立てかけた土嚢に寄りかかって、五十鈴は苦笑した。玉の汗が額から流れ落ちる。どれだけずっと撃っていたのか。 妖精さんの関与しない、艦娘の運用法の模索かしら。私は素直に答えた。 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

「かもね。軍のお偉いさんは、もう深海棲艦と戦い終わった後のことを考えてる。取らぬ狸の皮算用って、こういうことを言うのかしら」 スハールの鎮守府に、あなた帰れなくなるかもしれないわよ。 「建造されて数日でこっちだもん。誰とも親しくないし、海も知らないし」 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

五十鈴は熱気を注ぐアラビアの大気を見つめた。彼女は木曾から多少の訓練を受けただけで、片足も海に付けずにここへ来た。艦娘として生まれて、進水を許されない立場。 ねえ、海を知らないって、どういう気持ち？ 「むしろ、知ってる叢雲たちのことを聞きたいわ。海戦や、深海棲艦を」 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

知識としては、五十鈴もあらかじめ持ってるんじゃないの。 「知ってるのと、体験したのは違う。叢雲は海との違いを常に感じてると思うけど、私は比較できない。ということは、取っ掛かりが無いってことなの。長良型の手持ち砲架はこれと撃ち味あんまり変わらないし」 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

比較できないとは、物事を考える土台が無いということだ。人でも艦娘でも、知性体は差異を捉える。過去の経験との違いを参考にして、私は陸戦を洗練させてきた。五十鈴にはそれができない。それはつまり、 「不安なの。いつも」 五十鈴は絞り出すようにそう言って、うな垂れた。 #座礁艦隊

RyoRi （VRVape屋さん） @ryorinovels

汗が鼻と顎から滴り落ちて、迷彩のジャケットに染みた。痕が見えないということは、五十鈴の迷彩服はもうすっかり濡れている。見ると、どこにも飲料水のボトルが無い。五十鈴の体がゆらりと傾いたので、とっさに支える。少し体温が高い。演習の時の私と同じ、脱水症状に伴う過熱だ。 #座礁艦隊