「ブルドーザーデモ」のコンセプトワークの最大の誤りは?

ブルドーザー・デモ(2014/8/2)におけるブルドーザーとは?どういう機能のマシーンか? ・地面を削るマシーン ・何かを轢き潰すマシーン 後者のマシーンとして打ち出したことが、ブルドーザーデモのコンセプトワークにおける最大の誤りだったと思われる。 続きを読む
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植松青児 @uematsuseiji

ブルドーザーデモについても少し感想を述べておく。(1)私は、ブルドーザーやパワーローダーを先頭に掲げてデモをすることに完全反対ではない。当日のデモを見て、パワーローダーの効果はゼロではなかったと思う。それを含みおいても、ブルドーザーデモのコンセプトワークは失敗だったように思う。続

2014-08-05 11:22:31
植松青児 @uematsuseiji

(2)最大の問題点は、ブルドーザーの作用についてのコンセプトミスだ。地面を削るマシンなのか、キャタピラで何かを轢き潰すマシンなのか。(本来の)地面を削るマシンとして扱えば、「彼らが人々の土地を奪って造成した空虚な空間を、もう一度ブルで削りとって…」というストーリーもあり得た。

2014-08-05 11:45:06
植松青児 @uematsuseiji

(3)しかし現実には(「このマシーンはファシストを殺す」というフレーズをくっつけたことを含め)誰かを轢き潰すマシーンというコンセプトが前面に出された。ブルドーザーは地面を造成(再造成)する機械、土台を削り直す機械ではなく、戦車のように人や思想を轢き潰す機械として打ち出された。

2014-08-05 11:58:24
植松青児 @uematsuseiji

(4)つまりブルドーザーを、原発/ダム/リニア新幹線/五輪/軍事基地など「巨大施設」 「成長戦略」の土台をひっぺがし、違う経済社会を再構築する「土台直し」の象徴に設定すれば、多くの人の受けとめかたも変わっていたはず。でも轢き潰すマシーンに設定して軍用ブルの絵柄では嫌悪されて当然。

2014-08-05 12:16:41
植松青児 @uematsuseiji

(5)ただブルドーザーを「土台直し」の象徴として打ち出すには、辺野古、高江、八ッ場、リニア、防潮堤などへの政策批判が最低限必要だし、それは(立憲主義と平和主義を否定するファシズム打倒という)TDCの切り口とは異なるものだろう。TDCの運動とブルドーザーの間にギャップがあったのだ。

2014-08-05 12:36:23
植松青児 @uematsuseiji

(6)現状ではTDN/TDCの運動とブルドーザーという象徴は噛み合っていない。東京デモクラが平和主義/民主主義/立憲主義だけではなく辺野古や開発主義をも主要論点にする運動に変わっていくか、それともブルドーザー以外のコンセプトで今の運動を展開するか、どちらかの選択が必要だろう。

2014-08-05 12:49:38
植松青児 @uematsuseiji

(7)とりあえず以上です。TDCの側はある運動文化を「轢き潰したい」とTwitterで明言しましたが、私の側はTDCを轢き潰そうとは考えていません(もちろん、黙って轢き潰される気も全くありませんが)。TDCの運動を完全否定するつもりはないので、取り急ぎ意見を述べました。

2014-08-05 12:56:49