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【水族館デート/初回】
一度目の水族館デートです。
このあと水族館は二人で何度か行ってます。
ジョナサンと水族館に行ったら水槽の中にDIOがいたので他人のふりをして帰った。売店で買ったイルカのぬいぐるみは可愛かった。
2013-03-29 15:16:56「ごぼごぼごぼごぼぼ、がぼぼぼごぼぼ!(訳:こいつを見ろジョジョ、かっこいいだろう!)」 「次はマンボウだね、承太郎」 「……………今日はマンボウはいねえらしい、帰るぜ」 「え、でも」 「帰るぜ」 「ばぼぼ、ぼぼごぼぼ!(訳:まてえい、承太郎!)」
2013-03-29 16:13:46【2013年エイプリルフール】
深夜に起きると、暗い縁側で誰かが煙草を吸っていた。 「…寝ないのか」 目が合うと、少し笑う。 「僕は、君と同じ時間を生きたい」 「…」 「…生きたかった、なあ」 「おい」 「ふふ、エイプリルフールさ」 「馬鹿が…!」 思わずジョナサンを腕に抱く。そんな顔、絶対にさせたくなかった。
2013-04-01 02:00:04「…承太郎、具合悪いのかい?」 「いいや」 「だって、甘いものは苦手じゃ…」 俺が蜂蜜まみれにしたトーストを指差してジョナサンが言う。 「実は好きなんだ」 「えっ」 「嘘だぜ」 キスをして、それから、ジョナサンの口にハニートーストを突っ込む。エイプリルフールってやつだ。
2013-04-01 08:40:28「貴様の食べ掛けのチョコレートなぞ欲しくないぞ!」 「うん」 「貴様のパンツもいらん!」 「普通だね」 「貴様なんて嫌いだジョジョ!」 「知ってるよ?」 「……え、エイプリルフールだこのアホがーー!!!」 「…何で泣いてたのかな?」 「………吸血鬼の考えることなんざあ知るかよ」
2013-04-01 10:40:14「僕も、君みたいに、辛いの、食べようとして、」 「それでタバスコか」 「でも、ちょっと、無理だった…」 「唇、腫れてるぜ」 「うん、ヒリヒリしてて、痛いかな…」 苦く笑うジョナサンにキスをする。 「そんな赤い唇で誘ってるあんたが悪いんだぜ」 「じょ、承太郎…!」
2013-04-01 11:51:50「ジョナサンさん、結婚してください」 「ジョナサン、一緒にパッショーネを繁栄させましょう」 「うん?エイプリルフールは午前中までだよ?」 「「いえ、嘘ではなくて、」」 「……勘違いしてるんだろ、帰るぜ」 「え、う、うん」 花京院に睨まれようがジョルノに睨まれようが構ってられるかよ
2013-04-01 13:02:22「健やかなるときも病めるときも、死が二人を分かつまで、誓ってもいい」 「え、エイプリルフールは」 「嘘でも冗談でもねえ、これくらいの覚悟であんたの隣にいる」 「……承太郎」 「…だからもう、あんな顔するんじゃねえよ」 深夜のやりとりが忘れられなかった。あんたは嘘が下手すぎるんだ。
2013-04-01 14:00:44【2013年ジョナサン誕生日】
深夜、煙草を買いに出た。時計を確認し電話をすると、すぐに声が聞こえる。 (電話なんて、珍しいね) 「…誕生日、だろ」 (覚えてたのかい?) 「…おめでとう」 「ありがとう」 受話器の向こうでジョナサンが笑うのが分かる。顔を見て言うには少し気恥ずかしいが、最初に言いたかったのだ。
2013-04-04 00:00:50帰宅すると玄関の外でジョナサンが待っていた。まだ寒い春の夜。 「…どうした」 「誕生日最初の一服は、君と一緒が良いなと思ってね」 「…そうか」 ジョナサンが咥えた煙草にライターの火をかざす。ライターはそのままジョナサンに握らせた。包装紙はないが、プレゼントってやつだ。
2013-04-04 02:00:26ジョジョをからかいに空条家に向かったのだが、縁側にも寝室にもジョジョは居なかった。つまらんが仕方なく帰ろうとすると、煙草の香りが漂ってくる。それを辿って玄関にいくと、承太郎とジョジョがそこに居た。…誕生日か、ふん、このDIOは優しいからな、今回だけはこのまま帰ってやろう。
2013-04-04 04:00:29部下から電話がきた。 (いつイタリアに戻ってくるんです?今月はミスタも使いものにならないし…) 「4月ですしね。そんなことよりも、頼んでおいたドルチェの空輸は?」 (万事OKです) 「優秀な部下を持って僕は幸運です」 朝になったら空条家に行こう。野暮なことはしない主義なのだ。
2013-04-04 06:00:21「ジョセフ、えっ日本?いま?…昼過ぎ?じゃあ空港まで迎えに行くね…えっケーキ!?わあ、ありがとう」 「…」 「あらぁ承太郎、今日はひいおじいちゃんの誕生日なのに、怖い顔してちゃ駄目よ!」 「…」 「承太郎、出し巻き卵嫌だったのかい?卵がぐちゃぐちゃだけど」 「なんでもねえ」
2013-04-04 08:00:18「嘘だろ承太郎!」 「やかましい」 「ジョナサンさんの誕生日だって!どうして教えてくれなかったんだい!」 「…」 「今日家に伺っても良いかな、簡単なものしか用意できないけれど…ああもう、酷いな!僕達友達だろう!?」 こういう面倒なことになるから教えなかったに決まってる。
2013-04-04 10:00:27「…これは?」「ホリィからだよ」「こっちの箱は」「その辺りは全部ジョルノかな」「これは」「テレンスさんから」「テレンスめ!いつの間に!」「…これは花京院からだぜ」「わあ!今度お礼を言わないとね」「…」「ジョジョ!特別にこのDIOがプレゼントだ受け取れ!!!」「オラオラオラァ!」
2013-04-04 12:00:33「もう承太郎はおじいちゃんにおめでとうって言ったんじゃろ?」「…」「プレゼントは何を渡したんじゃ?ほれほれ~?」「…」「まさか用意してないわけじゃなかろう?いかんぞぉ、恋人の誕生日はちゃあんと準備をせんとな~?」「うるせえぞジジイ!」人をからかって遊ぶんじゃねえ!
2013-04-04 14:00:26記念写真を撮ろうと言いだしたのは母だった。「パパも来たことだしね」「でも」僕はもう本当は、と小さく呟かれた言葉は聞かなかったことにする。「記念だから、ね?いいでしょ、ひいおじいちゃん」「…良いじゃねえか、撮ろうぜ」頷いて笑うジョナサンが少し泣きそうだったのを、俺は見逃さなかった。
2013-04-04 16:00:26「晩御飯は承太郎が作ったのよ!」「クソアマ…余計なこと…」「こら、ホリィにそういう口の利き方はやめなさいって、いつも言ってるだろう?」「…」「恋人の為に手料理とはやるのぉ承太郎?」「…」「この味噌汁、味が濃すぎませんか?」「このDIOに酒はまだか!」「テメェらは帰れよ!」
2013-04-04 18:00:18食後の一服に縁側へ立ったジョナサンの後を追う。贈ったライターで火を付ける姿を見ると、少し面映ゆい。「またこんな風に誕生日を祝ってもらえるなんて、思わなかったな」「…これから、毎年のことになるんだ」「ふふ、そうだね」ありがとうを繰り返すジョナサンに、帽子を被り直すことで応えた。
2013-04-04 20:00:43「プレゼント、ありがとう」「…大したものじゃねえ」安物のジッポだ、と、俺が言う前に、ジョナサンがライターをひっくり返した。「でも、これを彫ってくれたの、君だろう?」ジョナサン・ジョースターの文字をなぞりながらジョナサンが言う。「……よく分かったな」「分かるよ、君の字だもの」
2013-04-04 22:00:44だらだらと居座るDIO達を追いだし、ジジイも客間に向かわせる。母はとっくに寝ていた。俺を待ってソファで眠ってしまったらしいジョナサンの頬を、そっと撫でる。「…おめでとう」もう一度呟いた。あんたが生まれたことに、此処に居ることに感謝している俺の想いが、触れた指先から伝われば良い。
2013-04-04 23:55:22