こどもの日イベント

骨董商 @antique_dealer_

「はじめまして！わたしはリディっていうの！あなたのお名前は？」「………」「あなた、しゃべれないの？」「………」「何か言ってよ！」「！！い、ぎィっ！」「なんだ、しゃべれるじゃない！」

骨董商 @antique_dealer_

「ねぇ、パパ。あの子つまんない。ぜんぜんしゃべってくれないの」『リディ、奴隷っていうのはね、物なんだよ。話し相手ではなく、道具なんだ。優しくしてはだめだ。つけあがるよ』

骨董商 @antique_dealer_

『ねぇ、もっとおもしろいことしてよ！』「い゛、ぁあアアっ！」『ぎゃはははははははは！！！！』「ちょっと！何やってるのよ！」『あ、リディ！ねぇ、いまの見た？』「そんなことしたらかわいそうじゃない！大丈夫？わたしの部屋においで」『うわー、パパにチクってやろー』

骨董商 @antique_dealer_

「あなたも黙ってないで、やり返せばいいのよ！そんなんだからいじめられるのよ！」「………」「まただんまり？…あ、そうだ！名前ないと呼びづらいでしょ？わたしがつけてあげる！うーん、どんなのがいいか、な、きゃぁっ！？」「余計なこと、するな…！」「…ちょ、っと、やめ…痛…！」『リディ！』

骨董商 @antique_dealer_

「、ぎッ、ぃ、いぁ゛あ゛！！ぁ、あ、ごめ、な、さ、ァがっ、……ひ、ぁアアア゛あ゛ア゛ア゛！！！ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさ、い、ごめ、な…さ………」

骨董商 @antique_dealer_

『物が持ち主を傷つけてはならないだろう』「はい…」『お前の歯や爪を全部取ることもできる』「はい…」『腕だって落としてしまえるんだよ？』「はい…」『こんな風に』「は…ッ、ィ！？ぎゃ、ァい゛、だ、アアア゛あ゛あ゛！！！！」『嫌だろう？』「…っは、はい゛、いや、です、！ごめんなさい！」

骨董商 @antique_dealer_

『あれはだめだな。使えない。多少の読み書きと計算ができると聞いていたから、賢いと思っていたのだが。見目が良いわけでもないしなあ』『では、処分してしまうの？もったいないわ』『なあに、また新しいのを買えばいいじゃないか。今度はもっと良い奴を用意してもらおう』

骨董商 @antique_dealer_

「ご本読んであげる！」「え…い、いい、です、なんで、」「いいからここに座って！……むかしむかし、あるところに、おうさまと、お……？」「……お妃様」「え」「っあ、あ、違、ごめんな、さい、えっと」「あなた文字が読めるの！？」「っえ…す、少しだけ…」「すごいわ！ねぇ、この本読んでよ！」

骨董商 @antique_dealer_

「リッ君のバカ…リッ君のバカ…わたしの方がかわいいじゃない…！」「あ、リディ様！ご本の続きを読もう…です！おれ、あれから字を勉強して…痛っ！」「うるさい！今は読みたくないの！」「……ごめんなさい…」

骨董商 @antique_dealer_

『あれー、リディやっとあいつに飽きたの？最近遊んでなくない？』「別に！だってあの子見てると何かイライラするんだもんっ」『へー。あいつね、しょぶんされるらしいよ！』「しょぶん？」『わかんないけどパパが言ってた！』「ふーん」

骨董商 @antique_dealer_

「あ、あの…だんな様。今日おれ、ご飯もらえなかった、ですけど…」『ふむ？そんな筈はないよ？コックは確かにお前の分も作っていたよ』「え、でも…」『コックが嘘をつく筈がない。お前が嘘をついているんだろう？』「え、ち、違…」『じゃあ、お前はコックが嘘をついたと、そう言いたいんだな？』

骨董商 @antique_dealer_

『確かに作りましたよ』「で、でも、」『あのね、君、足りなかったなら正直にそう言えばいいじゃないか。僕だって鬼じゃないんだからさ、言えば何か作ってあげるよ？』「ち、違……はい…」『つまり、さっきのは嘘だったんだね』「………………はい」『ふむ、嘘つきはお仕置きだね？』「…え？」

骨董商 @antique_dealer_

「ッッひ、ィぎァァ゛ア、アッ！！！」『痛いか？痛いだろう？もっと叫んでいいぞ』「が、ァ、はっ…ひ、ぅ、ぉえ、ええッッ！」『あーあ…汚してしまったね。30分追加だよ』「ッぃ、む、り！無理です！ごめんな、さ、もっ、許し、でっ」『だめだ。許して欲しいなら、我慢していなさい』

骨董商 @antique_dealer_

「（おなかすいた…もう何日ごはんを食べてないんだろう…死んじゃうよ………ああ…そっか…このまま死ぬんだ……ここが…おれの死に場所……）」

骨董商 @antique_dealer_

「ねぇ、パパ。あの子は？」『ふむ、悪いことをしたからお仕置きとして地下に閉じ込めているが。もう死んでいるんじゃあないかな』「……っえ、死…？」『そうだよ。ああ、大丈夫。新しいのを買うからね。あれより器量の良い子を用意してもらうよ。リディもきっと気に入るさ』

骨董商 @antique_dealer_

「………ねぇ、生きてる？」「！！！っぁ…リディ、さ、ま…た、すけて…おなか、すい…て…」「今ね、パパ達が出掛けているの。だから、今のうちに出て。家のご飯はコックさんが許してくれないと思うから…バレないように外に出て、ご飯食べて帰ってくるの！」

骨董商 @antique_dealer_

「大丈夫？歩ける？」「は、はい…」「ここを抜ければもう大丈夫よ。さ、行きましょ…きゃっ！？…っ痛、何す…あ、待ってよ！何処行くのよ！？ねぇ！」「…っ悪魔め…！！てめえら、全員、いつか殺してやる…！！！！」「ま、待ってよ！待っ…痛っ！足…っ、待って、待ってってば…！！」

骨董商 @antique_dealer_

「（屋敷から持ってきた骨董を売ってお金を作って…）っ！ぅあっ…痛っ…（だめだ…足に力が入らない…もう動けない………くそ、せっかく…逃げられたのに………………寒い……今度こそ…死ぬの…かな………………）」 『やや、こんな所に子供が行き倒れているぞ！？おい君っ、大丈夫か！おい！』

骨董商 @antique_dealer_

「ん…」 「おはよう、寝坊助。もう夜よ」 「んー…？ん…ぅおぉう！？寝すぎましたぁ！」 「わかってるわよ…何時間寝てたのよ、全く…」 「寝すぎて体痛ぇですぅー………あー…何かぁ、夢を見てた気がするんですけどぉ…」 「どんな？」 「………忘れましたぁ…」