『ブーブス・バンド　〜ロックンロール女囚軍団〜　ブーブス・イン・L.A！』まとめ(実況なし・色分け無しVer.)

ダイハードテイルズ広報局 @dhtls

「ファック！やめな！」ジェーンがプールに近づいた。「アムシュレヒテステンホケンホー！」「アーン！」水の中でドールハウスがブロンディにしがみついて揺さぶる！「一体どうしたッてのさ」フォクシーが頭を抱えた。「牡蠣だ！オイスターをずっと食ってた！」ジェーンが冴えてる！「市場だよ！」11

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「違う！ナチョスだ！」ブロンディが力説！「ナチョスとナチスはにてるから、ナチョスを食べてナチスになっちゃったんだ！」「いいかい、聞きな！！」フォクシーの声にみんな黙った！「ジェーンも牡蠣を食ったけど変になってない！ブロンディもナチョスを食ったけど変になってない！」そうだ！　12

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「何でもナチスにするんじゃないよ！」フォクシーが叱る！流石はリーダーだ！「ンッ！ンッ！アッ！ハァーッ！」ドールハウスが正気付く。「ならまたハッパかよ！」ジェーンが呆れる。「わかった！きっとカキを隠してるのをごまかそうとしたんだ！脱がせて調べよう！」ブロンディ、大丈夫かい！？　13

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「やめて！やめてってば！」「くすぐればいいんだよ！」「キャキャキャ！」ああ、なんてことだ。ビショ濡れの喪服風ゴスドレスが次々に剥ぎ取られてプールサイドに投げられ、投げられた傍から椅子に引っかかって、太陽光で一発で乾いていく。「しょうがねえな！」ジェーンも脱衣して飛び込んだ！ 14

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「どこに牡蠣を隠した！」ジェーン９の力が強い！ドールハウスは仰向けでプールに浮き、形のいいおっぱいが水面にたゆたう！眩しい！「ンンーッ！」「無い！」「ナチョスだって！」「ワッザファックイズゴーイノーン！」キレたフォクシーが果物ごとテーブルを投げ込む。そして一時間けいかした。　15

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四人は夕方の街路を進む車内にいた。フォクシーはしかめ面で運転だ。ブロンディとジェーンは後ろで無言。助手席ではドールハウスが編み物をしている。「あ」「あン？」フォクシーがミラー越しにブロンディを睨んだ。「なんでもない」ブロンディはグミの袋を覗いた。（全部溶けてくっついてる……）16

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（車内にほったらかすからだ）ジェーンが囁く。フォクシーはキレると怖い。今のフォクシーはキレてる。だから会話もこっそりだ。ブロロロロー。彼女らの車はハリウッドに向かう。ハリウッドは山だから、妙に山っぽい。建物はすごい金持ちで、標高は山っぽい。目指すはライブハウス「ヘルズヒル」。17

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しかしゆうめいなライブハウスとかがある大通りは割と大味で、大きい看板とか、なんか郊外のようでもある。バンの車内には、ブルーオイスターカルトの古い曲が流れる。「このバンドって、なんでOに点々ついてるんだっけ？」「モーターヘッドもついてるな」「うちもつけようよ！」「黙ってな！」　18

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でも、そんなフォクシーのご機嫌ナナメも、ビールを一本呑み終わり（飲酒運転）、ロックンロールを聞いてればすぐに直る！「ちょっと怒りすぎたよ」何故ならここはロスアンゼルス！湿っぽい雰囲気なんて似合わない！「そうこなくっちゃ」「「ヘル・イェー！」」「ウワーッ！」誰かが撥ねられた！　19

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たいへんだ！「ファック・ユー！」フォクシーがバンを止め、みんな怒って車外に出た！「ウワーッ！」ゴロゴロゴロゴロ……ボンネットに乗り上げたそのブシェーミじみた男は、ゴロゴロ転がって地面に落ちた。そして仰向けのまま、自分を見下ろす４人の美女のおっぱいを見る。「ブ……ブーブス！」　20

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「あんたなんて知らないよ！こうつう量の激しい道に飛び出して！」ブロンディが馬乗りになった！「ヤメロ！俺は怪我人だ！訴えてやる！」「待ちなブロンディ！」フォクシーが止めた。「なぜ！」「そいつのバッジ、ヘルズヒルって書いてある」「何だって？」ジェーンが蹴りながら見た。「本当だ！」21

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「聞いてくれ！ライブが大変なんだ！チケットが全然売れない！」ブシェーミじみた男が訴えた。「しかも、うちのライブハウスが襲撃されているんだ！見てくれ！」ブシェーミが指差す方向には暴徒と化したロックファン！バットで建物を殴る！「サードライヒ！」「アウフヘーベン！」頭がおかしい！　22

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「あそこが今日ロックンロールする場所ってわけか」ジェーンが拳をボキボキ鳴らし、全力で走り出した。道路を横切る！「レッツファック！こうしちゃいられないぜ！」奴らを殴る気だ！「ウワーッ！」走ってきた車がジェーンを避けて近くの木に衝突！「ア……アウフヘーベン」ドールハウスが震えた。23

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ブロロロロロロロー。怪しい旧型キューベルワーゲンが市場の駐車場で止まった。「マインフューラー……ブリッツクリーグ、ブリッツクリーグ」笑い声とともに出てきたのは……ガスマスクに軍服、そして鋼鉄鉤爪の男！「お待ちしておりました、プロフェッサーK」ナチ帽の女性が敬礼で彼を迎える！　25

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「ロス・アンゲルス！」鋼鉄鉤爪を忌々しげに振るい、通りを睨んだ。「たるんだ土地で堕落した者らに、シュツルム・ウント・ドランクを刻み込むぞ」「俺っちドランク（酔っ払い）よ！」だいたい1ブロック毎の等間隔に居る不審者が接近。プロフェッサーＫはノールックでその額に銃弾を撃ち込んだ。26

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「プロフェッサーK、地下へ参りましょう。こいつらと同じ空気を吸っていてはDNAが軟弱になりそうです」「ヤー！ブーブスもおらぬし、良い気分だ！もっとカキを出荷しろ！ロックンロールを破壊しろ！」なんて事だ！ジェーン９の推理は正しかった。果たしてナチスとカキの間に、何の関係が！？　27

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彼らは禍々しい壁画が描かれた市場の隣のゲーム遊技場に入る。クレーンゲームとかもある。でも、彼らはそれらに目もくれない。そもそも、市場のガラスケースの中の、世界中から集まったデカいウニとかロブスターにも用はないようだ。彼らは奥の秘密扉を開く。こんな所に勝手に秘密を作って悪い！28

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「ブリッツクリーグ……ブリッツクリーグ」彼らはナチス式整列で秘密扉の奥の螺旋階段を降りてゆく。地下の闇の奥にはぶきみな燐光が待ち受けていた。プロフェッサーＫのガスマスクの奥で、狂信的な信念と忠誠心がギラギラ光った。見よ！そこは海に接する地下洞窟の入江を改造した施設なのだ！29

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「「「ウンダバー！」」」作業員らが敬礼し、彼らを迎える。「ごらんください」デジー・シュタッデルマイヤー女史は、ナチスブーツを鳴らして立ち止まる。巨大水槽の中に集められたカキを拾い上げ、殻を割った。そのプリプリした大粒のカキに……レモンを搾り……タバスコをかける！うまそうだ！　30

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「我々には無害なのだな？」プロフェッサーKが問う。「その通りです」デジーはカキを口元へ運び、頬張った。「脆弱な自由精神を持つカリフォルニア人どもは、この美味しさに抗えません。そして……ナチ洗脳されるのです！」「ファンタシュティーク！」ガスマスクの奥でプロフェッサーが笑う！　31

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「クラムチャウダーもあります」素早く若ナチスが歩み寄り、上で買ってきたクラムチャウダーを差し出した。でかい容器に並々とクラムチャウダーが入っていて、これはすごいうまいに違いないぞ！「ホホホ！気が利くこと」デジーは若ナチスの頬を鞭の先で撫ぜると、クラムチャウダーを食べた。嗚呼！32

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◇休憩時間◇