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茂木健一郎 @kenichiromogi
連続ツイート1314回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、きのう思ったこと。
茂木健一郎 @kenichiromogi
ちびまる子ちゃんや、サザエさんでは、この時期、よく、夏休みの宿題が終わらなくて苦しむ、みたいなエピソードが放送される。ぼくは夏休みの宿題、全廃派である。学期中は一生懸命勉強して、休みは完全にオフになるのがいい。それはともかく、最近の学生は勉強しないとよく聞く。
茂木健一郎 @kenichiromogi
特に、「偏差値入試」を突破してしまった大学生はレジャーランドだと言われる。前から思っているのだが、これは、「勉強」という行為についての文脈づけの失敗だと思う。長時間勉強すると言っても、偏差値入試までの、正解や出題範囲の決まった詰め込み勉強のイメージでとらえるから間違える。
茂木健一郎 @kenichiromogi
学習とは、本来、オープンエンドなものである。つまり、終わりがない。別の言い方をすれば、テストを100点にするために学習するのではなく、プロジェクトにかかわるのである。たとえば、家のベランダの鉢植えに雑草が生えてきて、雑草に興味を持ったとしよう。そこからの学習は、オープンエンドだ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
まずは、生えてきた雑草の種類を同定するところから始まるのかもしれぬ。次に、その雑草はどうしてそこに生えてきたのか、調べる。最初から土の中に種があったのかもしれないし(上の植物が枯れると出てくる種がたくさんあるらしい)風で運ばれたのかもしれないし、鳥が持ってきたのかもしれない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
そもそも、ある面積の中に、雑草はどれくらい共存できるのだろうかとか、種類によって、他の植物を排除するのかとか、どのような組み合わせだと、共生できるのかとか、それは日照や湿り気、土の質などでどのように変わるのだろうかとか、ベランダの鉢に生えてきた雑草をとっかかりに無限の学びがある。
茂木健一郎 @kenichiromogi
昨日のTVタックルで、「艦これ」が話題になったようだが、艦船の名前、性能などはもちろん、ゲームのシステムで、補修のなんとかを増やすには、3つまでは無料だけど、それ以上は有料だとか、フリーミアムの設計はどうあるべきかとか、最適化の評価関数を調べ始めたらきりがない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
ベーシックインカム、ウィキリークス、ISIS、地球温暖化。どんなテーマでもいいけど、調べ、考え始めたら、まさにオープンエンドで、終わりがない。もし、そのテーマに情熱を持っていたら、何十時間も何百時間も勉強するだろうし、おもしろくて、次から次へと資料を読みあさることになるだろう。
茂木健一郎 @kenichiromogi
ぼく個人は、直近では、人工知能に興味を持っていて、そもそも脳科学に導かれた理由が、ペンローズの人工知能の限界論に関心を持ったからだし、人工知能の現状、未来、制御問題について調べ、考え始めると、いろいろなことがあって、いくら学習しても、終わりはないし、時間が足りない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
日本の大学生が勉強をしない、というのは、つまり、学習対象がオープンエンドであるという前提が共有されずに、相変わらず高校までの点数がつく試験勉強のイメージでとらえているからだと思う。そりゃあ、偏差値入試みたいなのを何百時間も勉強させられたら、嫌気がさすのは当然だよね。無意味だから。
茂木健一郎 @kenichiromogi
自分の好きなことを、好きなように、とことん勉強してよい。その成果は、別に、テストの点数なんてくだらないものでは評価されない。そんな風にこどもたち/学生たちの背中を押したら、みんな喜んで勉強すると思うよ。日本のこどもたちの学習意欲を奪っているのは、杓子定規の大人たちだ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、連続ツイート1314回「学習はオープンエンドである」のテーマで、10のツイートをお届けしました。

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