【福島原発事故】東京電力会見まとめ(2014年9月8日)

ドラえもん(@jaikoman)さんによる、2014年9月8日東電会見まとめ&資料&コメント(会見に出席されていた木野龍逸氏の解説ツイートも加えました)。東電側のスポークスマンは 白井 功(しらい いさお・原子力・立地本部長代理) 2014年9月8日東京電力の会見動画(IWJ録画)http://ustre.am/:3y1is 作業員が喉の痛みを訴え磐城共立病院へ緊急搬送。会見で東電広報は診断の結果作業とは無関係と説明も、無関係と判断した人物、何次下請けの作業員か、病名など、プライバシーを理由に(個人のプライバシーとは無関係な情報も)一切説明拒否。記者側が抗議して会見終了後も食い下がる! ※プライバシーを盾にに一切情報開示を拒否する手法は約3年前から東電広報が繰り返し使っている手法。
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木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見2】当日に公表しなかった理由は「原発の作業とは関係がない」と、東電が判断したからと説明。病名は「プライバシー」だとして公表を拒否。このため昨日の会見では、記者から「東電が判断するのはおかしい」という声が集中。

2014-09-09 09:36:15
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見3】これまでも東電は、傷病者が救急搬送されると、「作業との因果関係はない」「病名はプライバシー」として、詳細を明らかにしなかった。このため何度も、名前もなにも明らかになっていないのだからプライバシーは確保されているとして、情報を出すよう求められてきた。

2014-09-09 09:36:52
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見4】そのたびに東電は「ご意見として承る」と言い続けた。昨日も東電は同じパターンで説明したが、このところ各社で記者が入れ替わってこれまでとは違う記者が出席していたこともあって、いつもより紛糾。

2014-09-09 09:37:22
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見5】テレビ朝日記者が先陣を切って「プライバシーというが、この人がどのヒトか、プライバシーというが、年齢も伏せているのでつまびらかにしてもいいのではないか。仕事とは関係ないというが、東電から説明してもうけとめられない」と批判。

2014-09-09 09:37:36
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見6】さらに「判断するのは東電ではない。なんで、御社が判断するのか。御社が判断して、事実ではなかったこともある」と、これまで事実と違う説明をなんども繰り返してきたことを指摘。これはその通り。これに続けて日経、日テレ、フリーランス記者も批判を展開。

2014-09-09 09:37:45
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見7】ただ問題は、批判は必要だけども、ここで東電の会見担当者(昨日は白井本部長代理)を叩いても、“責任者ではないので答えようがない”ということ。責任者というのは、決して表には出てこない広報部門の責任者。

2014-09-09 09:38:15
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見8】責任者は、現在は「坂井田健司」広報部長(14年6月27日付着任。前職は、広報部・原子力報道担当)、役員の「大河原正太郎」常務執行役(秘書部、広報部担当)。また、広報部長の前任者は「矢野伸一郎」氏(現在は多摩支店長兼組織改革準備担当)。

2014-09-09 09:38:40
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見9】矢野前部長は、2011年11月1日に、電事連派遣から戻って広報部長に就任。しかし就任後は一度も、定例会見に姿を見せたことがない。矢野氏の前任者だった鈴木和史氏は、事故直後からしばらくの間、会見に姿を見せていて、会見担当者が回答できないことを引き受けたこともあった。

2014-09-09 09:39:07
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見10】会見での回答で鈴木元部長は、ウソをついたこともあった(拙著「検証 福島原発事故記者会見」参照)。 鈴木氏が表に出なくなったのはいつからだったか定かではないが、矢野氏が一度も会見で発言していないのは事実。矢野氏から引き継いだ坂井田部長も、一度も姿を見せていない。

2014-09-09 09:40:02
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見11】今回の件で問題なのは、「病気と作業に因果関係がない」という判断を、現場を管理する東電がして、その根拠や、判断の責任者さえ明らかにしないこと。今回の件でいえば、せめて福島第一の発電所で判断したのか、本店で判断したのか、どこの部門で判断したのかくらいは明らかにすべき。

2014-09-09 09:40:40
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見12】東電はよく「社として判断した」というけども、そんな無責任な話は現状では通用しない。今回の件や、昨年でいえば海に流出していたというような大きな事案は、広報部門の責任者が、きちんと状況を説明すべき問題ではないのかと思う。顔が見えないのは、あまりにも無責任。

2014-09-09 09:42:05
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見13】ちなみに白井本部長代理は、事故直後からずっと福島県庁(その前は自治会館)で事故の広報担当を続けており、比較的、真摯に対応していた人という印象がある。少なくとも、答えられる範囲で答えようとしていた。そのため東京本店より、福島発の情報が早かったこともあった。

2014-09-09 09:42:16
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見14】いま、追求すべき広報の責任者だ。あるいは、東電に資金を流し続けるスキームをくみ上げた監督官庁の経産省だ。そういえばテレ朝記者は、今日の経産大臣会見で質問するといっていたなあ。小渕優子大臣に何をいっても馬耳東風だろうけども、批判の声が出た事実を残す必要はある。

2014-09-09 09:43:25
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見15】そして、少なくとも東電に対しては、広報部長が責任を持って説明する義務があるということを、平場の会見で詰める必要がある。もんじゅの事故後、メディアの矢面に立たされた西村氏が亡くなった。影に隠れた責任者は責任をとらなかった。

2014-09-09 09:43:50
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見16】説明義務を求めるのは、会見担当者ではなく、広報全体の責任者だ。このことは、もんじゅ訴訟にも関わっていた故日隅一雄が、事故直後から言い続けていたことでもある。現場を疲弊させてはいけない、責任をとらなければいけないのは、広報部長であり役員だ、と。

2014-09-09 09:45:30
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見17】今回の件は、単に病気と作業の因果関係にとどまらず、事故から3年半が経過して情報公開が後ろ向きになってきた東電の姿勢はおかしいということを、改めて確認し、改善していくためのきっかけにしないといけないように感じる。

2014-09-09 09:45:58
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見18】そのために必要なのは、会見を通じて、その上層部に、東電の姿勢は世の中の常識とかけ離れているということを知らしめることであり、最終的には責任者に説明義務を果たさせることだろう。会見担当者の影に隠れているのは、あまりにも無責任だ。会見担当者を組織の盾にしてはいけない。

2014-09-09 09:47:36
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