一般的な米国民が望む日本のかたち

Joe Kilroy @Joe_Kilroy

①アメリカが望む日本のかたちとは？　それは当然、政治も経済もオープンで人権を尊重し過去の歴史にも向き合えること、だが合衆国政府に対してはこのうえなく友好的で協力を惜しまないというのがもっとも理想的な日本政府のありようだろう。2009年の政権交代時、それが実現するかもしれなかった。

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②自民党は対米協力においては及第といえたが、今世紀に入った頃から戦前賛美の歴史修正主義に蝕まれるようになり、彼らの望んだ通りの日本では北東アジアのみならずアメリカにとっても厄介の種となるのはあきらかだった。日本の政権はより時代に即した政党への移譲が求められたのだ。

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③だが民主党は期待はずれだった。それどころか暴走した。性急にアメリカと手を切って、中国に密着しようと動きだす。鳩山首相などは来日したオバマ大統領の接待を天皇にまかせ自分はさっさとサミット出席で離日してしまう。裏側でどうだったか知らないが、国家元首として礼を失する振る舞いだ。

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④とにかく、「民主党じゃ使い物にならん、やはり日本という国は……」とアメリカ人に思わせたことで民主党の命運は定まった。かくして自民党が政権与党へと返り咲く。「欠陥だらけの新品」より「使い慣れたスクラップ」のほうがマシという道理だ。しかし安倍首相というのも、また……。 　↑ 今ココ

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⑤今後はどうなるか？　わかるのは、もう日本の左派政党に政権交代の機会はないし、自民党についても手遅れになる前に大きな手術を迫られるということだ。ともあれ現政権が歴史修正主義から離れないかぎり締め付けはさらに強まるだろう。虎を扱うには犬を飼うよりも多くの枷が必要だからである。