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@w_edge_bot ええ。 「僅か一滴で人を死に至らしめ、どんな科学捜査をもっても検出は不可能。しかも効き目は24時間後に現れる」…そんな、まさに「究極の毒薬」と言っても過言ではない代物よ。
2014-10-03 22:58:40@temp_tation_bot …そんなモンが、実在するってのか。 あの野郎はそれを追ってここに来たってのか?
2014-10-03 22:59:21@w_edge_bot その通りよ。彼は、その「毒」がここにあると踏んで私に話を訊きに来た。 まだ若いとはいえ、流石は刑事ね。その読みは当たっていたの。
2014-10-03 23:01:26@temp_tation_bot …なンだと? キサマ、その「毒」とやらを持ってやがンのか? そんなモン、どこで手に入れた?
2014-10-03 23:02:20@w_edge_bot 以前、あるお客様が掛け金の代わりに置いて行ったのよ。 そんな恐ろしい代物、持ってなんていたくないけれど…おいそれと処分するわけにもいかないでしょう。 だから厳重に保管していたのだけど…彼が来た時には、もうここにはなかったの。それで彼はそのまま帰ったわ。
2014-10-03 23:03:29@temp_tation_bot ハッ。どっかに隠してただけだろうが。 あの半人前は騙せても、俺はどうだろうな。 裏金、拳銃、麻薬…見つかってマズいモンほど、見つけンのは簡単だ。俺に言わせりゃ、ガキがエロ本隠してンのと大差ねェんだよ。
2014-10-03 23:04:12@w_edge_bot どうぞ、気が済むまで探していただいて結構よ。 それとも、私が今持っていると疑うなら…今この場で裸になってもいいわ。
2014-10-03 23:05:20@w_edge_bot だから、ここにはないわよ。 ある人が持っているもの。多分、貴方も知っている人よ。
2014-10-03 23:07:22@w_edge_bot 確か、警察の「資料室」だったかしら? そこに務めている、「緑色の巻き毛」をしたお嬢ちゃん…彼女が持っているわ。
2014-10-03 23:09:46@w_edge_bot ええ。 どこで嗅ぎつけたか知らないけれど…そこはまあ、刑事ですものね。 それはいいのだけど…彼女、よりによって私を脅してきたのよ。「『毒』を隠し持っている事を公表されたくなければ、それを渡せ」と…。
2014-10-03 23:11:58@w_edge_bot 本来であれば、そんな脅しに屈してはいけない。 …でも、私はこの店の支配人ですもの。店と従業員を守る義務があるわ。 それらを天秤にかけた私は…彼女に、「毒」を渡してしまったわ。
2014-10-03 23:13:22@temp_tation_bot …ンな言い訳はどうでもいい。理由はどうあれ、キサマは毒物を他人に譲渡した。そいつァ立派な犯罪だ。 今この場で逮捕してやるが…その前に、あの女はなんのために「毒」を手に入れたのか? それを教えろ。
2014-10-03 23:13:58@w_edge_bot 彼女、なんでも「殺したい程憎い男」がいたそうよ。 貴方にも、心当たりがあるんじゃない? ちょうど、最近亡くなったようだし…。
2014-10-03 23:16:19@temp_tation_bot 「殺したい程憎い男」…(ハッ …まさか…槍間の野郎か? あの女が、あの野郎を…。
2014-10-03 23:17:28@w_edge_bot …そう。 彼女は、手に入れた「毒」を用いて憎き相手を殺した…。 「毒」がここに来た当初から懸念していた事態が、遂に現実となってしまったの。
2014-10-03 23:19:58@temp_tation_bot …キサマを信用するワケじゃねェが…そう考えれば、あの野郎の死にも合点がいく。 株主総会も飛び降りも、「毒」から捜査の目を逸らすために仕組んだ事だったとすれば…。 あの女なら、やりかねねェな。
2014-10-03 23:21:30@temp_tation_bot …あァ、そうだったな。 あの野郎はどこに行った? …まァ、大方口封じでキサマらに始末されたのが関の山だろうが…。
2014-10-03 23:24:39@w_edge_bot とんでもない。それは誤解よ。 私たちは、そんな物騒な真似はしないわ。 …ただ、「口封じで始末された」というのは正解よ。 私たちではなく…例の彼女にね。
2014-10-03 23:25:24