岡山県民公開医療シンポジウム 共に考えよう岡山の医療

2010.02.29.本田宏氏によるシンポジウム実況。
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本田 宏 @honda_hiroshi

共に考えよう岡山の医療、私の講演が終わりました。続いてシンポジウム、まずは新見市長の石垣正夫氏です。会場に来る途中の運転手さんに岡山で医師不足の地域は?、と質問したときに、新見市と名前が出た市です。岡山で最も医師不足が深刻な地域のようで、一時救急医療体制が0となったそうです。

2010-02-27 14:55:19
本田 宏 @honda_hiroshi

岡山新見市石垣市長:本田(私)の話を聞いて、もうお金だけでは解決できない、市民も医療について真剣に考えなければならない問題と再認識。。新見市は面積が広く家は点在、診療所は27施設あるが医師数は県下の平均の4割。最近水戸に医師確保に出かけたが全国展開しないと医師確保は困難だ。

2010-02-27 15:00:22
本田 宏 @honda_hiroshi

岡山新見市石垣市長:岡山県地域医療再生計画に指定された。1子育て支援で医療を中3まで無料化。子供が入院等必要になると他地区の病院にまで交通費等も含めて経費がかさむため。2小児科医師を日勤のみだが他地区から招聘した。しかし夜間は県南の病院に頼らざるをえない。

2010-02-27 15:06:05
本田 宏 @honda_hiroshi

岡山新見市石垣市長:準夜休日診療(年に2500人受診)も医師確保に努力しどうにか継続できている。救急告知病院はどうにか再開したが、やはり医師不足は深刻で今後も継続的な医師確保が大きな課題。3ドクターヘリについては岡山県は全国でも早期に導入された。遠距離の地域にとっては有り難い

2010-02-27 15:11:50
本田 宏 @honda_hiroshi

岡山新見市石垣市長:新見市の救急搬送(年間)1500件程度、圏外への搬送500件、ドクターヘリ50件程度。現在光ファイバーを使って家庭のテレビと病院をつないで遠隔医療の実施も試みているが、現在医師会が無料報酬で協力中、今後は県にこのあたりも応援してほしい。

2010-02-27 15:15:40
本田 宏 @honda_hiroshi

岡山:津山中央病院院長徳田直彦氏;岡山県北の救急を一手に引き受ける病院。7年前に院長になったが本田(私)と同様に日本の医療に疑問を持っていた(低医療費、医師不足)。さて津山は幕末に医療が発展していた所、明治元年(1868年)にすでに乳癌の手術が行われていた。

2010-02-27 15:21:00
本田 宏 @honda_hiroshi

岡山:津山中央病院徳田直彦氏、地域医療再生のため医療者、行政、市民、メディアがそれぞれの役割を果たすことが必要。医療者が交流して危機感を共有する。病気を通して成熟した人生の価値観をえられる。津山中央病院は年間救急患者30000人を超え、対応可能なように医療設備も整えている。

2010-02-27 15:24:56
本田 宏 @honda_hiroshi

岡山:津山中央病院徳田直彦氏、津山地域の高齢化率20%以上で、高齢者の手術も増加の一途。将来の日本のモデルかも知れない。メディアにお願いしたいのは患者との信頼関係を悪化させるような報道には注意してほしい。また日本の医療体制をせめて先進国平均並みに(ささやかなお願い)して欲しい。

2010-02-27 15:27:28
本田 宏 @honda_hiroshi

岡山:津山中央病院徳田直彦氏、一般の方は病院は安全な所だと誤解している。一方医療者は病院は種々の治療をし、感染症の患者がいる等々危険な場所で、カプセルホテル料金で帝国ホテル並みのサービスは無理と考えている。このような意識のギャップがいまだあり、現場を理解してもらうのが容易でない

2010-02-27 15:30:57
本田 宏 @honda_hiroshi

岡山:津山中央病院徳田直彦氏、医療は社会のインフラ、医療者は信頼にこたえ感謝されることを生き甲斐にしている。ぜひそのような現場を一般の人も特にメディア(社会の木鐸として)の人には理解して欲しい。私たちも沈黙をやめてしっかり発言する必要あり、すべての利害関係者の理解をえる努力が必要

2010-02-27 15:34:39
本田 宏 @honda_hiroshi

岡山:津山中央病院徳田直彦氏、今の研修医も7割が僻地で医療をしても良いという志はある。それをサポートする仕組みの構築が必要。津山も地方病院ではあるが毎年10名ほどの研修医が来てくれている。ISO取得や安全性の確保にも力を入れ救急隊の挿管実習の協力患者さんには感謝状を送る等も工夫。

2010-02-27 15:41:05
本田 宏 @honda_hiroshi

岡山:津山中央病院徳田直彦氏、病院は地域文化の発展の核になる、というような価値観の転換が病院や医療者には必要。医療者のみでなく日本は各分野それぞれの専門家を大切にする社会にすることが必要では?。

2010-02-27 15:43:25
本田 宏 @honda_hiroshi

岡山県民公開医療シンポジウム:会場は400名以上の聴衆で熱気。次は柏原病院小児科を救った丹波新聞足立記者。「県立柏原病院の小児科を守る会がもたらしたもの」の題で講演。丹波新聞は紙面のページも少ない小さい新聞社。柏原病院には舛添大臣、民主党の仙谷、鈴木、足立氏らも訪れた

2010-02-27 15:49:40
本田 宏 @honda_hiroshi

岡山医療シンポ:丹波新聞足立記者丹波は黒豆や猪で丹波竜という草食の恐竜の化石等で有名。谷あいの山の麓に柏原病院はある。2006年当時は柏原病院の近くに3病院計7人の小児科医がいたが、その後3人(実質2名)に減少した。柏原病院は小児科以外も含めると1年で9人医師が減少。

2010-02-27 15:54:15
本田 宏 @honda_hiroshi

岡山医療シンポ:足立記者、柏原病院の実態を見て衝撃を受けている頃、東京の小児科医で過労死した中原医師のことを知った。命を削って医療をしている、本当にショックだった。柏原病院で見学をすると医者は普通に病院に宿泊している。朝風呂に入るために帰るのは泊まりに入らないというのが実態だった

2010-02-27 15:57:45
本田 宏 @honda_hiroshi

丹波足立記者、柏原病院の状況を紙面で報告したがこれだけでは変わらない。自分が市民との座談会を企画した。はじめに10名(お互い初対面)が集まり、小児科閉鎖の可能性に対する戸惑い、疑問や憤り、不安が話し合われた。医師が寝ないで勤務していることを知った母親は、辞めないでとは言えないと

2010-02-27 16:03:21
本田 宏 @honda_hiroshi

丹波足立記者、お母さんが署名を集めて県に提出したが、他の地域も医師が不足しているとけんもほろろ。その後県には頼れないと「子供を守ろう、お医者さんを守ろう」「コンビニ受診は控えよう」という運動が始まった。ありがとうポストもその一つ、医師に感謝の気持ちを表す運動も開始。

2010-02-27 16:06:24
本田 宏 @honda_hiroshi

丹波新聞足立記者、その後お母さんが医師にかかる時のチャート図を作成、これで自宅療養か受診が判断しやすく、現在は他地区にも広がっている。その後西脇(市立西脇病院の小児科を守る会)や東京(知ろう小児医療・・・)にも同様の運動が広がっている。

2010-02-27 16:10:33
本田 宏 @honda_hiroshi

丹波新聞足立記者、その後柏原病院のコンビニ受診は確実に減少し、逆に入院率(重症患者さんの受診増加)の増加を続けている。現在柏原病院小児科は2名から5名に増加している。その中には研修医や他の病院で疲れ果て1年休業した医師も含まれる。

2010-02-27 16:14:47
本田 宏 @honda_hiroshi

丹波新聞足立記者、現在柏原病院のお母さんは「ママのおしゃべり救急箱」を始動地域のお母さんたちと話を、保健婦さんのような役割まで果たすようになった。なんちゃって市市民運動の気軽さを大事に活動を続けている。医療者には頑張りすぎず患者と一緒に医療を作るという視点で行動してほしい。

2010-02-27 16:19:07
本田 宏 @honda_hiroshi

丹波新聞足立記者、和知先生「相手の身になって問題を知ること、知らせることが大切」、現在丹波では医療再生ネットワークが立ち上がり、医療再生のドラマが作られ、たんば医療支え隊ができ、病院の医師に週に一回手作りのおにぎり等を差し入れ等、いろいろな人がいろいろな関わり方をしている。

2010-02-27 16:23:49
本田 宏 @honda_hiroshi

丹波新聞足立記者、自分は講演で「ありがとうメッセージ」を会場の方に書いてもらって、それを担当の医師を全国捜して送る活動をしている。旅行中富山県の医師にお世話になった人からのメッセージを富山まで送ったところ、その医師からお礼のメールがきた。医師はこのような感謝を大変喜んでくれる。

2010-02-27 16:27:05
本田 宏 @honda_hiroshi

岡山公開シンポ、いよいよ壇上でディスカッション、私は壇上からもツイッター。とにかく現場から情報発信が必要。今日会場にいらした皆さんもツイッターを開始して、それぞれが現場から情報発信を、とお願いしました。

2010-02-27 16:34:43
本田 宏 @honda_hiroshi

岡山公開シンポ、足立記者、すぐに医師は増えない、医療費も同じ。まず変われるのは自分自身、そして医療にあまり興味がない人にどう医療に関心を持ってもらうのかを工夫し努力する必要がある。現実に社会には不条理がある、それをしっかりと伝えるのがメディアの役割だと自分は思っている。

2010-02-27 16:37:51
本田 宏 @honda_hiroshi

岡山公開シンポ、会場から質問:岡山県の担当者から自分自身も、メディアにきちんと話をするとわかってくれる、と感じている。県も厚労省の役人(官僚)もそれぞれが現場では頑張っている←個々の誰かが悪い、というよりはシステムの見直し(現場の情報が伝わりにくい)が重要では。

2010-02-27 16:44:27