河合くんの恋

★未完です★ 可愛い曽良くんが書きたかったのに、どうも残念な曽良くんになりそうです。 ※ご注意※ 「関○くんの.恋」という漫画のパロのため、以下でも大丈夫な方のみご覧くださいませ。 既読の方→先の展開が読めるかもです 続きを読む
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はんぺん @hannpenn_29

河合くんの恋※某漫画パロ注意→ 飛鳥商事、営業部エースの河合くん(32)は同じ会社の先輩である閻魔(41)と太子(38)に甘味を奢ると誘われ、会社帰りに騙し討ちで合コンに参加する羽目になる。(閻魔達は社内一のイケメンが来ると言って女性を集めた模様)

2014-10-26 22:11:13
はんぺん @hannpenn_29

宣伝通りのイケメン登場に盛り上がる女性達を見て騙された...と歯噛みし、先輩二人を後日血祭りに上げてやろうと心の中で誓うも「休日は何されてるんですか?」「趣味は?」と矢継ぎ早に質問攻めにされげんなりする。

2014-10-26 22:18:57
はんぺん @hannpenn_29

趣味なんか聞いてどうするんだと面倒に思い「そういう貴女方はどうなんですか」とそのまま質問を返すと「旅行です!」とか「ゴルフ」とかすぐに答えが返ってきて、それに対して閻魔と太子も負けじと「コスプレ!」とか「カレー店巡り!」とか答えて盛り上がり出す。

2014-10-26 22:23:42
はんぺん @hannpenn_29

完全に自分を置いて盛り上がり始めたことで、質問攻めから逃れられたと一安心するも、(自分って趣味とか夢中になれるようなものって何もないのか)と少なからずショックを受ける。 その後も女性たちからの話や質問に上の空で返し、合コンもお開きになって帰路につく頃(何か始めてみるか)と考え出す

2014-10-26 22:29:01
はんぺん @hannpenn_29

翌日、ネットで「カメラ・映画・料理...」など興味を持てそうなものを調べてみるもあまりピンとこず、取り敢えず何かしらの入門書でも買ってくるか、と近所の本屋へ足を向ける。 商店街にある小さな書店で本を探していると、眠り込んでいたのかと思っていた店主が「よっしゃー!」と奇声を上げる。

2014-10-26 22:35:42
はんぺん @hannpenn_29

あまりの大声に驚いていると店主と目が合い、(こっち来んな)の心の声も虚しく、奥からバタバタ店主が走ってくる。体当たりされそうな勢いで「松尾渾身の一句!スゴクない?」と目を輝かせて渡された短冊に書かれたものが、果たして俳句なのか判断がつかず怪訝な顔をする河合くん。

2014-10-26 22:43:15
はんぺん @hannpenn_29

すると、買うか保留用として腕に抱えていた大量の本(趣味の.園芸/編み物入門など含む)を見て、店主が「キミ、多趣味だね~」と感心したように言う。なんとなく気恥ずかしくなり「これから趣味になるようなモンを探してるんですよ」とぶっきらぼうに答える。

2014-10-26 22:47:08
はんぺん @hannpenn_29

目をそらしてそう答えた河合くんを見て「じゃあさ俳句とかどうよ!」とはしゃぎだす店主。先ほどの短冊にあまり興味も湧かず「はぁ」と気のない返事をするも、嬉しそうに書店のレジ横の「俳句入門講座 生徒募集」の張り紙を指さされ「興味湧かなかったら辞めますんで」と仕方なく入門することになる

2014-10-26 22:56:57
はんぺん @hannpenn_29

河合くんの恋※某漫画パロ注意(初回はこちら→togetter.com/li/737174) 書店の店主(松尾さんという)に強引に俳句講座に入門させられ、週末公民館に行く河合くん。松尾さんが句の解説やら添削ををぼんやり聞くが、後期高齢者の方々しかいない中一人場違いな気がしてくる。

2014-11-02 22:52:45
はんぺん @hannpenn_29

今まで俳句なんぞ毛ほども興味を持ったことがなく「じゃあ皆さん思ったことを素直に句で表現してみてね~」という松尾さんの声にも(帰りたい...)しか浮かばない河合くん。15人弱いる生徒全員から注目を集め、おばさま方から「若い方ねぇ!」「ちょっとハンサムだわ~お化粧してくればよかった」

2014-11-02 22:58:22
はんぺん @hannpenn_29

「ほら黒飴美味しいよ~」などと息子(?)のように可愛がられ心底げんなりする。 公民館からの帰路、方向が同じになった松尾さんから「河合くんすごいモテてたね~!モテ男!どお?楽しかった?」とキャッキャされながら聞かれ、まだわからないと答える河合くん。

2014-11-02 23:02:32
はんぺん @hannpenn_29

つれない返事に少し不貞腐れたような顔をするも、すぐ笑顔で「私、もっと君の句きいてみたいな!あ、来週の日曜日ヒマ?」と聞いてくる松尾さん。仕事以外に別段これといった用事がないため「はぁ」とやる気のない返事を返すとウホホ~イ!と訳のわからない奇声を上げ始めたため彼に早々に別れを告げる

2014-11-02 23:10:06
はんぺん @hannpenn_29

松尾さんと別れた後、出会って間もない人間によくあんな馴れなれしくできるな...と呆れる河合くん。しかしここで辞めてしまうとまた何もない自分に戻ってしまうと考え、とりあえず松尾書店とは別の本屋で俳句雑誌「俳句ワールド(税込819円)」を買い込む。

2014-11-02 23:19:35
はんぺん @hannpenn_29

家で雑誌をパラパラ眺めながら(いつか自分もこの世界にのめり込む日が来るのだろうか)とぼんやり考える河合くん。 翌日、会社で鞄から書類を出した際に黒飴が転がり落ちて、閻魔たちから「お前ってこんな渋いの好きなんだ~」ってからかわれる河合くん。

2014-11-02 23:23:02
はんぺん @hannpenn_29

河合くんの恋※某漫画パロ注意→ 翌週、会社帰りに商店街を通ったところで松尾さんに捕まり「日曜に町内の運動会があるんだ!河合くんも一緒に行こ!」と言われる河合くん。断ろうとするも「この前日曜はヒマって言ってたでしょ!もう参加者名簿に名前書いちゃったもんね☆」と言われ唖然とする。

2014-11-03 23:38:44
はんぺん @hannpenn_29

次の日、昼休みに手帳で午後のスケジュールをチェックしていると、太子達に「おまッ!日曜んとこの運動会ってなんだよ!ww」と盛大に突っ込まれる河合くん。「自由参加らしく無理やり入れられたんですよ」と弁解しようとするも「マジか!じゃあ私達も参加させてもらおう!!」と完全に墓穴を掘る。

2014-11-03 23:39:23
はんぺん @hannpenn_29

前夜に雨降れと祈ったのも虚しく快晴の空を睨む河合くん。出番は午後からだけど一緒にお昼食べよ!と満面の笑みを浮かべた松尾さんの誘いを断りきれなかったため11時過ぎに町内の中学へ向かう。午前の部が終わったのか大勢が弁当やらシートを広げ始める中、普段人ごみに行かないため尻込みしてしまう

2014-11-03 23:40:01
はんぺん @hannpenn_29

校庭の隅に立ち尽くしていると、小学生が何かを指差して笑いながら側を通り過ぎる。何の気なしに彼らが指差した方向に目を向けると、いい歳したオッサンが涙やら鼻水やらを垂れ流したまま盛大に喚いているのをみとめ、ついでにそれが松尾さんだと気づいたためこのまま回れ右をして帰ろうとする河合くん

2014-11-03 23:40:28
はんぺん @hannpenn_29

しかし同じタイミングで向こうにも気づかれたため「がわいくぅ~んんん!!」と腹に重いタックルを喰らう。服が汚れるから離れなさいと引き剥がすも「絶対騎馬は崩さないって言ったのに!アイツらマジで許さん!松尾千手観音お見舞いしてやる~!」とギャンギャン叫ばれ周りの小学生達から更に笑われる

2014-11-03 23:40:57
はんぺん @hannpenn_29

さっき引き剥がしたはずがまた自分にひっついて喚きだした松尾に呆れながら、まだ競技すら出てないのに無事に帰れるのだろうかと小さく溜息をつく河合くん。 ※松尾さんは体重が軽いため、商店街チームからぜひ騎馬戦で上にあがってくれと頼まれたようです。(運動神経は皆無)

2014-11-03 23:41:21
はんぺん @hannpenn_29

河合くんの恋続き→「前回の話:運動会に無理やり参加させられた河合くんは、泣き喚くオッサンを見つけ帰りたい気持ちになっていた」泣くオッサン(松尾)を持て余す河合くんの元に見知らぬ青年達が駆けつける「芭蕉さん鼻垂れてますよ。ほら、ちり紙」「いい加減泣き止んでくださいパンあげますから」

2014-11-07 23:19:04
はんぺん @hannpenn_29

パンを渡した茶髪のおかっぱは小野ベーカリー3代目の妹子。ちり紙を持ってきた金髪色黒は天国鮮魚店跡取りの鬼男くん。どちらも松尾書店と同じ商店街の仲間だという。明らかに自分よりも若く見える青年たちに宥められるオッサンを見て呆れる河合くん。

2014-11-07 23:19:59
はんぺん @hannpenn_29

松尾が妹子のパンで落ち着いたためようやく昼食をとることになったが、レジャーシートを敷いている途中で「あんたなんでここにいるんだ!!」とおかっぱ青年の叫びが響き渡る。振り向くと河合を見つけてやって来た太子と閻魔がいた。(そういやコイツらも来るって言ってたな…)とげんなりする河合くん

2014-11-07 23:20:24
はんぺん @hannpenn_29

「最近あんたがウチの店のガラスに貼り付いてるせいで客足減ってんですよ!用があるならさっさと入って買って行けよ!」おかっぱ青年が太子を怒鳴りつけると「だって…美味しそうな匂いしたけど初めて入る店って緊張して一人じゃ入れないし…」とモジモジ言って壮絶にキモがられる。

2014-11-07 23:21:33
はんぺん @hannpenn_29

妹子達が騒ぐ中、もう一人の金髪色黒青年は我関せずで松尾におしぼりを渡していたが、閻魔から「キミさっき町内対抗リレーでアンカーだったよね!3人抜きとかカッコイイ!俺惚れそう!」とまくし立てられ唖然とする。無視を決め込もうとするが、鬼男が持ってきた重箱の筑前煮をつつく松尾から

2014-11-07 23:22:03