2014/12/04 神原元著「ヘイトスピーチに抗する人びと」刊行記念イベント

神原元著「ヘイトスピーチに抗する人びと」刊行記念イベント(東京)
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まつおか えり @osomatu_san

野間「言いたい放題・やりたい放題はこの日まで。次の週から木野さんがプラカ隊を始めて人が増えたんですけど、3月31日までしばき隊はデモにさわることを禁止されてました。何かやりたいんだけど、デモを滞留させてヘイトスピーチ長引かせるからやめようと(いう判断だった)」

2014-12-04 19:02:07
まつおか えり @osomatu_san

神原「どっちもどっち論を言う人たちは、カウンターがいないときの状況知らないんですよ。(在特側は)もうめちゃくちゃで、マイクを通行人に向けて『半島帰れ』とか言ってたりしたんですね」

2014-12-04 19:03:05
まつおか えり @osomatu_san

神原「我々は、デモはしょうがないと思ってたのね。お散歩だけを止める、それがしばき隊だった。じゃあなんで今多くの人が彼らを取り囲む状態になってるのか、それを描きたくて本を書いた」

2014-12-04 19:04:04
まつおか えり @osomatu_san

神原「実は木野さんの動き(プラカ隊)も大きいんだよね。2月17日の初回は15~20人程度だったけど、1か月経ってワッと人が増えたのが面白かった」

2014-12-04 19:05:10
まつおか えり @osomatu_san

野間「3月31日になると彼らの勢いが違いますよね。シュプレヒコールも小さいし、何言ってるかわかんないし。怒られながらデモをやるというスタイルがこのときに確立した」

2014-12-04 19:06:06
まつおか えり @osomatu_san

野間「木野さんは実はしばき隊のメンバーなんですね。『プラカードを掲げたい』とかいうから一瞬にしてクビになった。出動する前から一度分裂してるんですけど、その分裂が良かった」

2014-12-04 19:07:13
まつおか えり @osomatu_san

野間「中指も最初に立て出したの、しばき隊じゃなくてプラカ隊ですから。プラカ隊の女の人がやり始めた」

2014-12-04 19:07:59
まつおか えり @osomatu_san

野間「プラカ隊は最初街の人に見せるためのものだったんですけど、実際やってると『仲良くしようぜ』も彼らに見せてしまったり、ムカついて中指立てちゃったりする。行動も最初は混乱してた」

2014-12-04 19:09:19
まつおか えり @osomatu_san

神原「この日、ほかに反原発があって(自分も)デモに遅れてきたんですよ。反原発デモがあってそこに参加した何百人もの人がカウンターに流れてきた。なんの計画性もないんですよ(笑)」

2014-12-04 19:12:03
まつおか えり @osomatu_san

伊藤大介さんの紹介。この頃のことで何か覚えているか? 伊藤「初回、お散歩でデモ隊を止めたときに私もあの場にいたんですけど、入り口で彼らが『朝鮮人ブチ殺せ』といった。そのときにみんなブチっと来て、声をあげてしまったんですね」

2014-12-04 19:13:35
まつおか えり @osomatu_san

野間「しばき隊の行動マニュアルがあって、声を出さないで静かに行くってことを直前に確認してたんですね。その1分後に『なんだこのヤロー!』って声が聞こえてきた(笑)あれがゴングとなる第一声だった」

2014-12-04 19:14:46
まつおか えり @osomatu_san

野間「でもああいう声が出てきて当然だし、今考えると僕らも考え過ぎだった。そういうのを破った歴史的な第一声じゃないかと」

2014-12-04 19:15:27
まつおか えり @osomatu_san

神原「僕はもみ合いになったときに、私人逮捕に気をつけろといったんです。でもしばき隊は自分から飛びかかっていっちゃう(笑)そういうことの繰り返しでした」

2014-12-04 19:16:50
まつおか えり @osomatu_san

神原「でもまさかこんなに人が集まるとは思っていなかった。なんでこんなに集まったのか?を本では書きました。本のなかでは人の『良心』という言い方をしている。でも正確には『怒り』だよね。怒りがこれだけの人を集めて、彼らを押し込んだ。それに火をつけたのがしばき隊だと思ってるんだよね」

2014-12-04 19:18:18
まつおか えり @osomatu_san

神原「『怒り』って本当は悪いことじゃないんだよね。不正に対して怒るのは当たり前。でも日本人はそれが大人げないみたいな言い方をする。どっちもどっち論もそうだと思う。けど、これからのカルチャーは『けしからん方向に怒るのはカッコイイ』という方向に行くべきだと思う」

2014-12-04 19:19:30
まつおか えり @osomatu_san

しばき隊のキャラは考えたのか?という質問に対して 野間「計算したわけではなく、背中を押しただけ。そもそも金曜官邸前がそういう場所だった。怒りをみんな共有しつつ、それによって人が動く。そのための器が必要だということがあのときにわかったんですね」

2014-12-04 19:21:27
まつおか えり @osomatu_san

野間「2011年の反原発運動はゆるふわ路線だった。すっごいガーリーで『おしゃれしてデモ行きましょう』とか書いてあるんだけど、あれ全部僕ですから(笑) Twit No Nukesのデモは僕とか番長くんがやってたけど、基本的にはすごくゆるく作ってたんですね」

2014-12-04 19:22:47
まつおか えり @osomatu_san

野間「社会運動ゆるくしたら人が来るんじゃないか、みたいな発想は90年代くらいからあった。イラク反戦デモのときのワールド・ピース・ナウのデモとか。そのときに僕の友達が、日本で初めてサウンドデモをやったんです」

2014-12-04 19:24:10
まつおか えり @osomatu_san

野間「ポップな路線が社会運動の主流だったけど、それが変わったのが3.11以降。ニコニコ笑ってる余裕なんてなくなった。僕らもそれに気づかずやってたけど。怒りのエネルギーが民衆を動かすのは普通のことなのに、それに気づいてない流れがずっとあった」

2014-12-04 19:25:46
まつおか えり @osomatu_san

神原「僕らの時代は学生運動もなかったし、若い頃あんまりやってこなくて、大学時代もバブル。どちらかというと保守的な世代だったと思うんですね。いままで何もやってこなかったツケが来たのかなと」

2014-12-04 19:27:36
まつおか えり @osomatu_san

神原「しばき隊の隊って"want to"でしょ?在日のためとかじゃなく自分のため、というのが面白かった。弁護士やってると『誰かのため』というのが基本になるから。まず直感的に『けしからん』という怒りをうまく引き出せたところにしばき隊の良さがあった」

2014-12-04 19:28:47
まつおか えり @osomatu_san

野間「直感って、パターン認識みたいなものなんです。在特会のデモを見て『あれはよくない』ってすぐに判断できる人と『彼らにも言い分がある』という人と二手に分かれる。後者はカンが悪い人。理屈じゃないって言ってるけど、本当は論理があるんです。カンのいい人だから身体がスっと動く」

2014-12-04 19:30:27
まつおか えり @osomatu_san

野間「しばき隊やってから電車の中でケンカうまく止められるようになった、みたいな話があるけど、やっぱり練習なんですよね。  しばき隊を募集した瞬間に応募してきたのが伊藤大介さん、二番目が神原(元)さん。2人とも速攻でしたね(笑)」

2014-12-04 19:31:50
まつおか えり @osomatu_san

野間「伊藤さんも反原発運動のなかでは柔和でリベラルな人、という位置づけ。しばき隊がゴチャゴチャ言われて離れるかと思ったけど、離れなかった。最初から目的の筋が通ってるから」

2014-12-04 19:33:12
まつおか えり @osomatu_san

野間「神原さんも官邸前で会う前は全然話したことなかったんですね。最初は声のでかいイケイケの弁護士、という印象だった。しばき隊の人たちはみんな瞬発力のある人たちだったと思う。そういうのって練習。身体を動かす=行動がエラいのではない。その裏に論理があって、正しい考えで動いてるんです」

2014-12-04 19:35:07
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