これは1クールの尺の短さも関係あるのかもしれないが、第8話でシオンやJrが過去を乗り越えるイベントが存在していたのだが……。
2014-12-08 23:13:01なんというか、シオンについては序盤で描かれていたシオンとモモ、キルシュヴァッサー、KOS-MOSといった人とロボットの交流ネタに関する過去ではなく、何故か両親との死別の過去を持ってきていた。そこはちょっと違うような……。
2014-12-08 23:14:03一応ちょろっとKOS-MOS起動時の事故で恋人が殺された過去が触れられていたのだが、そこを乗り越えるべきだった過去の回想として触れる必要があったのでは?と。Jrの正体がURTVと呼ばれる兵器であり、自分のせいでアルベドらが暴走した過去も唐突という印象が否めない
2014-12-08 23:15:30そしてウ・ドゥが近いうちにKOS-MOSと戦うかもしれないという未来が提示されるのだが、その未来の成否にシオンやJr達が過去を乗り越えなければならないという提示の仕方もちょっと何故?という感じ。
2014-12-08 23:17:18なんというか……重要な話だったと思うが、今までの展開から料理の仕方を間違えたか、単純に尺が足りなかったかのどちらかで結構躓いていると思う。ケイオスが唐突にシオンの兄さんを連れてくる展開も経緯が乏しくピンと来なかった。
2014-12-08 23:18:22ただ、こっちはKOS-MOSのデータにアクセスする為の仮想世界では、本人のイメージ通りの力が出せるとかいった展開は分からなくもない……正直展開より作画の方でかなり足を引っ張っている。
2014-12-08 23:21:14この7話は、シオンやジギー達が必殺技を駆使してプログラムと戦うエピソードなのだが、おそらく原作のゲームが必殺技を繰り出すRPGものだったのでアニメ版の世界で原作の要素を取り入れたとも解釈できなくもないが……
2014-12-08 23:22:18ただ、そんなアクション回なのに作画が凄いヘタレていた。なんというか動かす要素の多いアクション回を敢えて作画面で捨て回として扱ったのか(オリンシス的な)のようなロークオリティ pic.twitter.com/6bi73BPueG
2014-12-08 23:23:39ここら辺、本当にGUN道じゃないか!……というかこの話の作画監督だった須田正巳さん、GUN道のキャラデザの人!偶然というか作画レベルまで同じという所が妙に笑えない pic.twitter.com/eWAF0sp05j
2014-12-08 23:25:32……とこのエンセフェロン編、前半は作画のヘタレっぷり、後半は越えるべき過去についての題材でパッとしなかった感じが否めない。何かアニメ版のテーマがぼやける結果になってしまったようなという印象の前後編だった。
2014-12-08 23:27:14ただ、その中で面白い点としてバージルさんの描き方が地味に上手い。この人第1話でレアリエンは所詮商品と見下したり、第2話でシオンを守るためとはいえレアリエンごとグノーシスを殺したりといったダーティな嫌われ役っぽい描写だったが……。
2014-12-08 23:28:30何か徐々にクルーの一人として落ち着いていく中で、自分達が連邦軍を攻撃したとの濡れ衣に対して、戦友が死んだ戦いが改竄されて扱われているという事に対して彼は結構憤慨。そこからコスモスやモモに対して作り物に対して何かの嫌悪感を見せつつも、やむを得ないと彼なりに頭を下げる描写があり……
2014-12-08 23:30:17そして8話ではU-TIC機関を相手に、自分が毛嫌いする仲間の活躍を前に、殉職した智の想いを成し遂げる意味で単身で戦う彼の姿は嫌味な役の印象を結構帰るものだったかと。その後疑いが晴れた際に戦友の名誉へ乾杯する描写もポイントか。 pic.twitter.com/y9VyI0vPkl
2014-12-08 23:32:01あと、第7話の冒頭でいきなりスーパーロボット・エルゼカイザーが登場して何事かと思えば劇中劇という設定だった。1分ほどの映像の為に山根まさひろさんを招いているのだが(それ故に本編の作画が悪いのが辛い) pic.twitter.com/YfT57K8BgL
2014-12-08 23:33:53とりあえず全体的に見終わった結果、1クールで書くには少々足りなかった事も感じたかもしれない。もう1クール存在していたらちょっと有難かったかもしれない。
2014-12-10 19:54:38これに関しては、周辺の人々(ヴィルヘルムやヘルマ―、シオンの兄さん)などといった今一つ全体の目的がどういう事をやろうとしていたか分からない点もあったかもしれない。彼等に関する謎はいくつかのモヤモヤ感もあるといえばあるかもと……。
2014-12-10 19:55:59ただ、そこら辺で駄目だったかというよりも、1クールの中でなかなか心に来る要素もあった。作られた人々が生きる事に関してのドラマは丁寧に描けていたのではないかと。
2014-12-10 19:57:06主要の登場人物の大半が作られた人間であり、機械としてなり、人としてなりと葛藤を抱くもの、悟った者達との間でのドラマが光っていたのだと思う。モモとキルシュヴァッサー、Jrとアルベドといった元々は同一に近い存在だったのにかけ離れてしまった葛藤が特に。
2014-12-10 19:58:53キルシュヴァッサーについては、今までプロトタイプの商品に過ぎない存在として扱われていた中、序盤でのシオンの交流、同じ人間らしく生きる事を許されないアルベドと行動を共にする相反する結果の中自分の居場所を突き止めていく姿はなかなか……欲を言えば最後、助かってほしかったかもだが。
2014-12-10 20:00:42また終盤で急に展開したJrとアルベドの関係についても終盤で膨らませる事が出来ていたかとも。人らしく生きる事が許されなかったアルベドについては、この世界が抱えるジレンマを体現する存在だったかもしれない。彼が最後まで生き延びていた点は良かったかとも。
2014-12-10 20:02:02アルベドという人物が生き続けている限り、作られた人が抱えるジレンマが消え去ることはない。アニメ版ゼノサーガはおそらく膨大な原作世界の中で一部分を描いていたような作品だと考えると、アルベドは上手く役割を果たしていたかとも。
2014-12-10 20:03:03