空想の街・灯りの樹の夜・1日目

twitter上での創作企画、空想の街・灯りの樹の夜の一日目のまとめです。 漏れや不備等あれば公式か主催までどうぞ。編集可にしてありますが、手動での編集を加えてあるので、時間順ボタンは遠慮願います。
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黒巣真音 @catnap_7

「たまにも、悪くないかもね」「よし、じゃあ明日の日中、まー、昼前には迎えに来るぞ?」「わかったよ」 そんな会話を出来る程度には、店は空いていたし、だから私は、ジンに新作のカクテルを飲ませることにした。 #ヴェンディッタ #空想の街

2014-12-12 00:36:19
黒巣真音 @catnap_7

「熱いから気を付けて。のんでみて?」差し出したのは、真っ赤な液体。そして、それは、湯気を立てている。「中身は?」ジンが訝しげに問うのを、良いから、とジェスチャーで促した。「……ん?ワインか?けど、にしては、甘いな」 #ヴェンディッタ #空想の街

2014-12-12 00:39:41
黒巣真音 @catnap_7

「あたり。流石ジンね。赤ワインをあっためて、砂糖とレモンを少し。お手軽だし、あったまるし、これからにぴったりかな?って、どう?」ジンは良いねぇ、と呟いて、ダーツの方へ、ふらりと足をのばした。 ドアベルが鳴る。 『いらっしゃいませ。ようこそ #ヴェンディッタ へ』 #空想の街

2014-12-12 00:45:40
不可村 @nowhere_7

鮮やかに魅せ散るを待つ 咲かぬ花に落ちる花 風に弱きはどちらとも 椛が白に染まるまで 鳴る風車に花が咲く #赤風車 #空想の街

2014-12-12 00:10:06
天音稲荷神社公式@天音姫 @sirokitune_miko

キャラ設定1 天音稲荷:主人公。ツイッター上での妾自身であり、名も知れぬ稲荷神社の主祭神。白髪の長髪で巫女装束。酷く達観したような老人のような話し方をする。外見年齢は10歳前後。巫女に似た服を着ている。#空想の街 #狐 pic.twitter.com/Kvggk88vNN

2014-12-12 00:26:49
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天音稲荷神社公式@天音姫 @sirokitune_miko

キャラ設定2 あまね:街の時計塔広場近くにあるフラワーショップ・アーヴェストのバイトの女の子。実は白狐の化身で頭に狐耳。お尻に狐の尻尾がある。性格は温和で社交的。外見年齢は17歳前後。髪色は白ではなく黒に近い茶。#空想の街 #狐 pic.twitter.com/bEFYFuZW7x

2014-12-12 00:40:04
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天音稲荷神社公式@天音姫 @sirokitune_miko

キャラ設定3:綾乃 南区にある稲荷神社の主祭神。あまねの叔母にあたる。 髪型はショートボブの黒髪。セーラー服に千早という不思議な恰好をしている。大の酒好きでいつもきつね橋傍のうどん屋で酒を飲んでいる。性格は竹を割ったような性格。#空想の街 #狐 #うどん屋

2014-12-12 00:50:16
天音稲荷神社公式@天音姫 @sirokitune_miko

キャラ設定4:すずね 南区うどん屋の女将であり、ハーヴェストのあまねの母で綾乃の妹。普通の人からは見えない(精神体のため)髪型は黒ののロングストレート。性格は非常に穏やかで優しい。天音稲荷(妾)とハーヴェストのあまね同様に狐の耳と尻尾がある。#空想の街 #狐 #うどん屋

2014-12-12 00:58:09
天音稲荷神社公式@天音姫 @sirokitune_miko

この時間じゃとミスが多いな…。っと。妾の持ちキャラの紹介は以上じゃ。キャラのコラボは大いに結構。妾に断ることもない。質問があればリプしてたもれ。参照→togetter.com/id/sirokitune_… #空想の街 #狐

2014-12-12 01:05:12
天音稲荷神社公式@天音姫 @sirokitune_miko

「それにしても変わった街じゃのう。さまざまな文化が入り乱れておる。この感じじゃと久々に日本食もありつけるかのう。」街を見渡しながら妾は呟く。「さて…この時間じゃ。開いておる宿はあるかのう…あればよいのじゃが…」妾は身震いをしながら町の中心部を目指した。#空想の町 #狐

2014-12-12 01:48:18
不可村 @nowhere_7

男にとって、冬は余り得意な季節ではなかった。冷たさとあの白の鮮烈さはどうにもよくないものを連想してしまうせいだった。まるで己がその想像に縫いとめられているかのようだ、と彼は思う。単に彼の場合、体調を崩しやすいせいだというのもあるのだが。 #空想の街 #赤風車

2014-12-12 00:37:11
不可村 @nowhere_7

列車から足を降ろし、狐色の羽織りと椛色の首巻きを靡かせ男は街に到着する。一度周囲を見渡して、はあ、と何とはなしに溜息をつけば、薄い眼鏡に膜が張った。ひゅうと消える白い靄の向こう、久方ぶりの街が広がった。 #赤風車 #空想の街

2014-12-12 00:41:07
ゆずる @yuzu5172

またこの街に新たな季節がやってきた。「昔いた北国のフェスタと似てるわね」タウン誌あおいとりを片手に、シャボン玉を作る。「さて、と」タウン誌に載せてもらったし、ボチボチ用意でもしましょうか。#気まぐれ屋 らしく、気まぐれなオーナメントを。#空想の街

2014-12-12 00:20:41
ゆずる @yuzu5172

シャボン液に、庭に咲いたグロリオーサの花雫を一滴。「それか?」以外な組合せだとシンは思った。いつものリンなら、もっと。「今回はオーナメントだから。強い方がいいの」#空想の街 #気まぐれ屋 出来上がったシャボン玉に月蝶の鱗粉をひとすくい、ティースプーンで入れれば「でーきた。」

2014-12-12 00:41:56
ゆずる @yuzu5172

月蝶の鱗粉をシャボン玉に入れると、それはさらさらと纏まって、やがて小さな小さな蝶となった。金色の蝶が飛ぶ丸いオーナメント。気に入ってもらえるといいのだけれど。#空想の街 #気まぐれ屋

2014-12-12 00:47:14
不可村 @nowhere_7

雪がないのが幸いだった。一本歯下駄を煩く鳴らすことも無く、男は歩を進める。狐色の羽織りから覗く桧皮の着物。色素の薄いふわりとした長い髪は緩く編まれている。その先に蜻蛉玉のついた髪留めをつけているが、毛先だけが何故か楓の葉の形に広がっていた。 #赤風車 #空想の街

2014-12-12 00:49:26
不可村 @nowhere_7

併し冬で一番いいのは着込むために体が細いと悟られんことだ、と彼は独りごちる。背は低くは無いが、お世辞にも体格がいいとはいえない自身の体のことを考えると男はどうにも落ち着かない。喉仏や節が目立つ手足のおかげで女には間違えられないのだが。 #空想の街 #赤風車

2014-12-12 00:54:47
不可村 @nowhere_7

――この街はいい街だ。 窮屈なしがらみを厭う彼は心底思う。一年ほど前に気まぐれに色々と旅をした中、一日いたかいないかの滞在期間でしかないこの「空想の街」だったが、時計塔の聳えるこの街はとても印象深かった。海も森もある。そして何より、ひとがひとに優しかった。 #赤風車 #空想の街

2014-12-12 01:04:51
不可村 @nowhere_7

ひとがひとに優しい、というのは簡単な話ではない。親切であればよいというものでもない。心をもつものならヒトでなくとも人間、思想や主義が違っていても崇めすぎたり蔑んだりしない。互いを尊重しつつ共生するというのは生半可なものではないのだ。 #赤風車 #空想の街

2014-12-12 01:08:56
不可村 @nowhere_7

最初にこの地を踏んだとき、“ここは己が息を吸うことを初めて赦してくれる街だ”と思った。 だがだからといって彼はここに定住することはしなかった。否、だからこそ、しなかったのだ。旅ののち、敢えて厳しい場所へと結局戻った。その判断は間違っていなかった筈だった。 #赤風車 #空想の街

2014-12-12 01:13:12
不可村 @nowhere_7

それなのに、何故。どうしてこうなる。今になって。自問を繰り返せどもどこからも答えはこない。己の下駄がここをまた踏んでいることが不思議でならなかった。何かから逃げたつもりも何かを諦めたつもりもない。始めるつもりで歩いてきた。だが何故ここなのか、分からなかった。 #赤風車 #空想の街

2014-12-12 01:19:19
不可村 @nowhere_7

単にこの街の居心地が、空気が好いせいだ、そうだそれでいい。男は顔を顰め、指で眉根をじわりと押さえた。 ――ここは確か第二東駅付近だったか。東区のうち南区寄りの、海に程近い場所。ふと物音が聴こえたように思え、男は細い体を捻る。からり。 #赤風車 #空想の街

2014-12-12 01:33:56
不可村 @nowhere_7

音。ひとつのしがらみを絶てばまたひとつのしがらみが生まれる、この世。いや先刻の音は気のせいだ。偶然だ。珍しく下駄が鳴っただけだ。男はずれた紅色の襟巻きを直し、中に柔らかな三つ編みを入れた。隅から楓型の毛先が覗く。それを無感情に眺め、夜の街をまた歩き出した。 #赤風車 #空想の街

2014-12-12 01:38:43
そら豆✳冥府にも労基を @tibikorotika

@tibikorotika 「あー…よっく働いた…」 #空想の街  #オトトイ食堂 #浜の錦湯 …ぼーっとしてたらオトトイの女将さんが駆け込んできた。気がつかないうちに終い湯の時間らしい。「…?わかちゃん、どうしたの?」あぁ、どうもすみません。

2014-12-12 01:18:21
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