恋多き男セシル【空想の街・灯りの樹の夜】
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ココロの恋人は片想いだったから何も告げてはいないみたい。だから、 私がアヤノと会っていた時間、 ユカはそのカラダの恋人と別れ話をしていたのだろう。たぶん。 #空想の街 #恋男 #ユカと (13日 15時~)
2014-12-14 02:45:05ユカにとって私はなんなのだろう。男友達?トモダチ?無害なペット? 男女の友情は成立する? 一晩いっしょに過ごして、なにもしてないんだから成立してるのか。もしかして、あれか。【据え膳食わぬは男の恥】の食わなかったパターンか #空想の街 #恋男 #ユカと (13日 15時~)
2014-12-14 02:48:56「俺、いっかい帰る。着替えてくる」その後のユカの予定も聞かずユカの部屋をあとにした。シャワーを浴び、着替えて戻った。とにかくユカを独りにしちゃいけないという頭しかなかったので、素早く戻った。 #空想の街 #恋男 #ユカと (13日 15時~)
2014-12-14 02:56:31ユカの部屋に戻ると彼女はベットに寝転んでマンガ本を読んでいた。『ジャニス』の最新巻だった。少女漫画の部類に入るものだが私も読んでいた。 #空想の街 #恋男 #ユカと (13日 17時~)
2014-12-14 03:05:35ユカが開いたページを覗きこんで、そのまま隣で寝転んだ。 『ジャニス』に出てくる主人公の女はゴシックパンクというのだろうか、パンクロッカーが好みそうな格好をしている。そういう姿を見るとリンコのことを想い出す。 #空想の街 #恋男 #ユカと (13日 17時~)
2014-12-14 03:12:31リンコのことも好きだったけど、彼女の結婚式の写真見たら、色気がだいぶ無くなってるように見えた。そういえば、初めて見る白い服だな、ウェディングドレス。旦那になる人を捕まえて緩んだというか安心したというか #空想の街 #恋男 #ユカと (13日 17時~)
2014-12-14 03:16:08「飯でも食べに行こうか って、早い?」 「かんたんなもので良ければ作ってあげるよ」 「じゃあ、頼む」 ユカがパスタとサラダをだしてくれた。一見料理しなさそうに見えるけど料理上手なのだ。 #空想の街 #恋男 #ユカと (13日 17時~)
2014-12-14 03:21:49「おまえも食べるのかよ」 量が多いと思った。 「うちの調理器具、見る人が見たらスゴいんだよ」 鍋は高いやつだ。知ってるメーカーのだ。ユカが書いた料理のノートを見せられ、いままでにどんな料理をカレシに食べさせてきたか聞かされた。 #空想の街 #恋男 #ユカと (13日 17時~)
2014-12-14 03:27:40これは、できる女アピールか。「わたしと付き合えば、いろんな美味しいもの食べられるわよ」という意味だろうか。 なんか悔しい、私だって料理するのに。作るのに。 #空想の街 #恋男 #ユカと (13日 17時~)
2014-12-14 03:32:44どうして私を好きになる女はみんな料理上手なのだ。料理したがるのだ。 いや、まだユカが私のことを好きになったとは思えない。 「恋ができない」と言ってたばかりではないか #空想の街 #恋男 #ユカと (13日 17時~)
2014-12-14 03:34:47クミコみたいな料理があまり好きではない人が私には合っている気がする。 仕事してる間、昼寝してる間に私が料理を作り、美味しく頂いて喜んで貰えるのが嬉しい。クミコは「美味しい、美味しい!セシル、ポイント高いよ!」と食べてくれてた。 #空想の街 #恋男 #ユカと (13日 17時~)
2014-12-14 13:39:27ユカも落ち着いてきたみたいなので、私は帰ることにした。 「そろそろ帰るわ」そう言うと「今日も泊まって行きなよ」とあのペットショップにいるチワワやポメラニアンみたいな瞳で僕を見る。 飼いたい。置いてかえれない。 #空想の街 #恋男 #ユカと (13日 17時~)
2014-12-14 13:41:32こうしてクールビューティーの女の子と二晩も過ごせるのだから幸せなことかもしれない。 しかし、私の孤独感や寂しさを抱いていた。なんなのだろうか? #空想の街 #恋男 #ユカと (13日 17時~)
2014-12-14 13:45:05このままユカと付き合うことになって、キスして抱き合ったら、孤独感や寂しさは消えるのだろうか。 いや、消えやしないだろう。これも根拠のないことだけど。 ああ そうだ。ユカに白い馬を贈り忘れていた。 #空想の街 #恋男 #ユカと (13日 17時~)
2014-12-14 13:46:37「プレゼント。この馬が幸せを運んでくれるんだって」「なんでもない日なのにプレゼント? ありがとう。どうせ、どこかの美人店員とお話でもするきっかけに買ったんじゃないの?」「どうして解った? ユカは心が読めるのか? さとられ?」 #空想の街 #恋男 #ユカと (13日 17時~)
2014-12-14 13:48:36「サトラレって何?」 「口に出してないのに心が読まれてしまうっていう話。そういう映画があったの。私も見てないんだけど」 「へぇ、心の中をまわりに知られるなんて。私なら生きていけないわ」 #空想の街 #恋男 #ユカと (13日 17時~)
2014-12-14 13:51:47フィギュアや小物がないシンプルなユカの部屋には邪魔になるかもしれないと思ったが、ユカは玄関に置くことにしてくれた。玄関から幸運は入ってくるような気がした。はぁ、昨日のあの店員さん可愛かったなぁ。きれいだったな。また行ってみよう。 #空想の街 #恋男 #ユカと (13日 17時~)
2014-12-14 13:55:03ユカの趣味はカメラ。けっこう高そうな立派なカメラを持っている。モデルの仕事をしてたときに撮ることにも興味を持ったそうだ。ユカが撮った写真、ユカが被写体になった写真を見たりした。 #空想の街 #恋男 #ユカと (13日 17時~)
2014-12-14 14:17:33ユカがシャワーを浴びている間、コートを着て、もう一度ベランダに出て流星を探した。 街灯が明るすぎるのか全然確認することができなかった。 天体が好きなユキエやミャーコのことを思い出しつつ北の空を見ていた。 #空想の街 #恋男(13日 23時~)
2014-12-14 14:30:44アヤコもきっと流星群とか好きだと思う。 「いま北の空を見上げると流星群が見られるらしいよ」っとアヤコにメールを送っておいた。 もう眠っているかもしれない。このメールで起こしてしまったらゴメン。 #空想の街 #恋男(13日 23時~)
2014-12-14 14:32:30ユカと入れ替わるようにシャワーを浴びさせてもらった。部屋へ戻ってくるとユカはもう布団に入っていた。 「セシルも入ってきて良いよ」、、この女、何を言っているのだ? 「襲っちゃうかもしれないよ」「セシルはそんなことしないもん」 #空想の街 #恋男(13日 23時~)
2014-12-14 14:33:53ソファーで寝るつもりだったのに。「まえに添い寝だけでも幸せだって言ってたじゃない」 たしかに言った。「腕枕して」上目遣いでユカに頼まれてぶっ飛びそうになる理性を抑えながら左手を伸ばした。 #空想の街 #恋男(13日 23時~)
2014-12-14 14:36:16腕枕しながらユカの両親の話など聞いて、こうしていると恋人同士にしか見えないのではないか。すぐにユカは眠ったが、私は全然寝入れなかった。そりゃそうだ、15時まで眠っていたのだから。 #空想の街 #恋男(13日 23時~)
2014-12-14 14:40:25ユカがこちら向きに寝返りをうって、ユカの左手がまとわりついてきた。 ユカの頭は枕に私の腕は首の隙間に入れているから痺れないと思っていたが寝返りをきっかけに痺れるようになった。 つらい。ユカを起こさないようにゆっくり腕を引き抜く。 #空想の街 #恋男(13日 23時~)
2014-12-14 14:42:35襲おうか襲わないか。襲っちゃおうか、やめとこうか。そんなことを考えて苦しんでいるうちにいつの間にか眠っていた。 #空想の街 #恋男(13日 23時~)
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