渋谷すばる　４

りえこ @eighter_rieko83

渋谷すばる　１ △△「そう！今日初出勤なの！ 　　　だから、買い物はまた今度！」 バタバタと走り回りながら電話までして、支度しとる彼女。 △△「うん、うん、えっ？すばる？」 突然自分の名前が呼ばれる。 △△「○○が電話 　　　代わってほしいって…。」 え？俺？

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渋谷すばる　２ スマホを渡され、なおもバタバタしとる彼女を横目に電話に出ると、○○が挨拶もそこそこに言った。 ○○「無意識に頑張りすぎて、 　　　気を遣いすぎて、疲れちゃう 　　　とこあるから、悪いけど気を 　　　つけてあげてほしいんだ？」 あー、そーゆーことな。

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渋谷すばる　３ 俺なんかより付き合い長いからな？ ここは素直に返事して、電話を切った。 △△「じゃーすばる！ 　　　行ってくるねっ？」 渋谷「あーほれ、これ。」 玄関でスマホを返す。 △△「あっ、ありがと！」 渋谷「あー、なんや… 　　　張り切りすぎんなよ？」

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渋谷すばる　４ △△「…うん、ありがと…。ふふ、 　　　じゃ、いってきます！」 ちょっと照れたように微笑んで、彼女は出てった。 いきなり一緒に住むことにして、来るなり風邪ひいた彼女。 ゆっくり探してえぇって言うたのに、風邪治るや否やすぐ仕事見つけてきよった。

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渋谷すばる　５ 歯医者に勤める、しかも明日からって、きのう聞いた。 前の職場でも色々あったらしいし、心配やなぁ…。 彼女の出勤から遅れること３時間、俺も仕事行って、そして帰宅は22時をまわっていた。 「ただいまー。」と、部屋入ると何やら書き物をしていた彼女が、顔だけ向けた。

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渋谷すばる　６ △△「あ、お帰りなさい！」 近寄って見ると、歯科衛生士の資格がどーのって書いとる本と、彼女の字で埋まっとるノート。 渋谷「資格持ってるわけや 　　　なかったんや？」 △△「うん、歯科助手のお仕事 　　　だよ。でも衛生士の資格も 　　　取ろうと思って。」

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渋谷すばる　７ 渋谷「へー、そうなんや…。」 さっそく頑張っとるやん。 初日で疲れとるはずやのに。 黙って勉強に戻った彼女の側を離れ、冷蔵庫からビールを取り出す。 彼女の後ろ、ソファーに座ってビールを飲む。 △△「…あ！ごめん、 　　　お腹すいたよね？」

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渋谷すばる　８ 渋谷「いや…弁当食うたし、 　　　俺いいわ。」 △△「あそっか、良かった。」 ニコッと笑ってまた勉強に戻る。 渋谷「おまえは？ 　　　メシ食うたんか？」 △△「んー…？まだ…。 　　　お腹すいてない…。」 渋谷「おまえ…帰ってきて 　　　ずっとこれ？」

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渋谷すばる　９ △△「うん…そうだね…。」 渋谷「何時帰ってきたん？」 △△「８時ぐらいかな…？」 渋谷「昼飯何時に食うたん？」 △△「１時ぐらい？」 渋谷「おまえ…。」 本と睨めっこしたまんまの彼女。 ○○の言うた通りっちゅーか、予想以上や。 これじゃ倒れるで？

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渋谷すばる　１０ ソファーおりて、彼女の背中にくっつく。 渋谷「風呂入ろーや？」 △△「うん…先入って？」 渋谷「ちゃうやろ？一緒にやん。」 △△「んーでも、キリいいとこ…」 いきなり身体を引っ張って、首筋に噛みつくようにキスをした。 △△「えっ！わっ！すばるっ？」

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渋谷すばる　１１ 驚く彼女の身体を力任せにこちらに向けると、今度はぶつけるように唇を塞いだ。 少し抵抗したが、頭のいい彼女はすぐに抵抗を止めた。 まぁ、こうなったら、俺が止めへんの解ってるもんな？ そのまま押し倒して激しくキスし続けると、抵抗どころか首に手が回ってきて。

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渋谷すばる　１２ 渋谷「風呂、一緒入るやろ？」 △△「もー…。うん、入る。」 渋谷「お湯ためるから、その 　　　テーブルん上、片して 　　　着替え用意してや？」 これ、無理させへんようにする、正しい方法やろ？ まぁ、このあと、別の意味で無理させたかもやけど…………………？