今日は年末に使ったビデオカメラの手入れをしています。まだまだ頑張ってもらわないと。 pic.twitter.com/CQD5EqOLGQ
2015-01-03 11:25:55今日は民生ハイエンドビデオカメラについて書いてみたいと思います。俺たちがパークの撮影常連としてメインで使ってたのは、このVX2100 sony.jp/handycam/produ… あたりが最後。こいつは最低被写体照度が3ルクスという優れもので業務用サブカメラにも使われていた。
2015-01-03 11:46:23VX2100の後継として発売されたのがこのFX-1 sony.jp/CorporateCruis… で、SONY初のハイビジョンカメラとして一気に広がった。しかしながら最低被写体照度は6ルクスとなっており、VXよりも明るい撮影は出来なくなっていた。
2015-01-03 11:52:52ハイビジョンモデルから色々と削られた機能が沢山あり、VXのような色を追求する撮影はしづらくなったと思う。いちばん痛かったのが音声が貧弱で小さいこと。外付マイクを使用しても入ってくるのは圧縮音声なので、気にする人は音声を別録りする必要があった。
2015-01-03 11:55:19この後に廉価版としてFX-7も出るが、コンパクト設計の代わりに明るさを犠牲にしており最低被写体照度は9ルクスへと上がってしまった。そして登場したのがFX-1000 sony.jp/handycam/produ… だ。ちなみに俺が民生用ハイエンドで持っているのはここまで。
2015-01-03 11:58:41何故この時期に終わりかけのHDV規格を出すのかという疑問があったが、まだ撮影現場ではHDVで番組を作っている所もあり、何よりHDV規格は編集が楽なので取り回しは楽だったと思う。またこのモデルから最低被写体照度は1.5ルクスまで下がっている。
2015-01-03 12:01:08相変わらず圧縮音声なので、気にする人は業務用兄弟機種のZ5J(こちらはPCM音源)を買うのがよろしいと思う。この後いよいよAX-2000 sony.jp/handycam/produ… に代わっていくわけだが、これがいかんせん使いづらかった。
2015-01-03 12:05:01初のAVCHD方式採用で一気に記録がしやすくなったかに思われたが、当時のAVCHDは動きが悪く扱いにくいイメージがあった。また思ったほどの画質が得られず撮影した映像はややぼんやりしたものだった。映像の鮮明さではHDVに劣っていたように思う。
2015-01-03 12:08:08SONYでは初のフルHD画像を売りにしていたが、実際の水平解像度は1080には到底及ばず実質650本ほどである。しかし当時普通に発売されていた5万円ほどの家庭用ビデオがとっくにフルHDを実現しており、映像の鮮明さでは家庭用ビデオの方が勝っているというのが現状だった。
2015-01-03 12:11:40どうしてそうなったのかは分からない。しかしメーカーが絶対下位機種には降ろしてこなかった性能を今やエントリーモデルにも簡単に与えており、ビデオはおろかカメラですらも解像度でいったらハイエンド機が家庭用に負けているのが現状である。
2015-01-03 12:14:31VX2100時代に遡るけど、当時はDV規格全盛期でいよいよ高画素数というのが目標になってきた。100万画素を売りにしたビデオカメラも沢山販売された。しかしVXには敵わなかった。よくVXの画素はどれくらいか聞かれたが、たったの34万画素である。それを言うといつも驚かれた。
2015-01-03 12:21:01理由は簡単。DV規格の記録画素数は34万画素がMAXだから。それを知らずに100万画素とかいうインチキビデオを皆がこぞって買った。あれは静止画の画素数のことなんだよね。メーカーも確信犯的な宣伝をした・
2015-01-03 12:23:03で実際にハイエンド機に出番はないのかと聞かれれば、そんなことはないです。確かに画質でいったら40万のハイエンドモデルより5万円の家庭用モデルの方が上でしょう。しかし俺から見たら家庭用ビデオのデジタル画像ベタ塗りみたいな絵はいかにも嘘くさい。
2015-01-03 12:25:42室内撮影した時の肌の質感とか色再現性、階調の豊かさなどもハイエンド機には敵わない。あと大事なのは焦点距離の長さ。でもいちばん違いが出るのは「多彩な操作性」なんだ。家庭用ビデオには絶対真似できない表現の豊かさがある。
2015-01-03 12:30:09この操作性の良さってのはすごく大事で、もし家庭用ビデオで同じことをやろうとすると「いったんメニューに入って…」みたいなことをしなくちゃならない。コンパクト設計にしたがゆえの不便さだけど、一般の人には必要のない機能だから特に問題はない。これはハイエンドを使いたい人だけの問題。
2015-01-03 12:35:37しかしそれも腕があっての話で、相当何かにこだわって撮影を続ける・使いこなす実力がなければアッサリ家庭用機に負けてしまう。画質だけはどうしようもない。特に撮影台本・照明台本を組み、そのプログラムに従ってオペレーションできる人でなければ豚に真珠になると思う。
2015-01-03 12:40:41ディズニーシーシンフォニーでレーザーかすってる人とか、ピンスポ食らってミッキーの顔がすっ飛んじゃってる人とかは使う必要はないと思います。そういう人は何使っても同じ。
2015-01-03 12:43:24カメラも同じでだんだん下位機種が画質を上げてきて、スペック上では上位機種を食い始めている。ニコンの800など3ケタにまでFXを与えていることも驚きだ。しかし1ケタのハイエンドモデルに求められるのはそういう物ではない。カメラそのものの質感や存在感・シャッター音が違うんだよね。
2015-01-03 12:46:18ここで「シャッター音w」とか笑った人は本当にいい物が分かってない。そりゃ確かに写真には全く影響ない要素だけど、高級品ってそういうもんだよ。どれだけ使い手の無駄な満足感に応えるかっていうのは大事。
2015-01-03 12:48:11さて俺がAX-2000に手を出さなかった理由は画質がFX-1000と変わらないっていうのもそうだけど、メモリー記録って飛んじゃうと終わりだからね。そのぶんHDV規格はテープで撮りっぱなしで保存が出来る。取り回しは悪いんだけど、俺はとうぶん今のままでいい。
2015-01-03 12:51:10HDV規格は記録がmpg2tsファイルだから、今のAVCHD方式のようにmpg4で撮って出しっていう利便性はない。けれど映像を触るには様々なファイルに慣れておくのは重要で、つまり撮影・編集ってそういうことだから。この辺弱い人は難しいと思う。
2015-01-03 12:54:19AX-2000は値段が落ち着いた頃にコレクションとして買うと思う。けど俺は4Kにはいかない。もうすぐ家庭用ビデオにも4K標準みたいな時代がくるのかも知れないけど、それは4Kテレビ・4K対応レコーダの普及があってこそ。今のテレビでも4Kは少ないのに個人ユースで4Kはない。
2015-01-03 12:58:08世間にはまだブルーレイさえ完全に普及してない現状でそこまでの高画質を再現できる場がない。大体、ファイルが重過ぎて今のPCでは扱えないだろう。新たにハイスペックの映像用PCを作らなくちゃならない。
2015-01-03 13:00:39