アニメ「ソードアート・オンラインⅡ」 原作者川原礫先生の実況まとめ ♯24「マザーズ・ロザリオ

個人的なまとめ 年越えたけどこれで終わり
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川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

彼らにとっては、《現実世界は数多ある世界のうちのたった一つ》であり、《現実世界での死は次の世界への旅立ち》なのです。全員が難しい病と闘う彼らには、それは救いでもあるのだと思います。 #sao2_jk

2014-12-27 23:41:19
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

キリトたちに続いて、外周部から全種族のプレイヤーたちが無数に集まってきます。 #sao2_jk

2014-12-27 23:41:30
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

この展開は、シーンの説得力をいくぶん損なうかもしれないと、書いている時に迷いました。しかしどうしても、できるかぎり沢山の人たちにユウキを見送って欲しかったのです。 #sao2_jk

2014-12-27 23:41:45
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

アニメでは描写されませんでしたが、ユウキは小学校四年生の時に、HIVキャリアであることがリークされ、自宅への嫌がらせや学校への抗議活動等があって転校を余儀なくされました。その直後にAIDSを発症し、入院しました。 #sao2_jk

2014-12-27 23:42:17
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

不特定多数の人間たちから浴びせられた悪意がAIDS発症のきっかけになったのかもしれないと倉橋医師は言っています。そんなユウキを、最後は数え切れないほどたくさんの人間たちの善意で見送りたいがためにこの展開となりました。 #sao2_jk

2014-12-27 23:42:28
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

アスナとユウキのお別れのシーン、演出、作画、音楽、演技、全てが素晴らしかったです。このスタッフさんたちやキャストさんたちにアニメを作って頂けて本当に幸せでした。 #sao2_jk

2014-12-27 23:43:18
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

ユウキがアスナに重ねて見たおもかげは、お姉さんなのか、それともお母さんなのか、それとも…。言葉にできないほど美しいカットです。 #sao2_jk

2014-12-27 23:44:53
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

長いAパートが終わり、Bパートは教会で行われているユウキの葬儀ミサです。参列者の長い列に、親族の人がびっくりしてますね! 参列しているのはALOプレイヤーたちと帰還者学校の生徒たちです。 #sao2_jk

2014-12-27 23:45:34
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

アスナの前に現れたシウネーさん、本名は安施恩(アン・シウン)さんです。この名前は、SAO韓国語版の翻訳者であるキム・ワンさんに協力して頂いて決めました。 #sao2_jk

2014-12-27 23:46:14
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

《寛解》というのは、病気の症状が一時的に軽くなったり消えたりした時に使う言葉で、再発の可能性が残っているので完治とは違います。完全寛解はがん、とくに白血病で、悪い細胞が血液から完全に消えた状態を指す言葉です。 #sao2_jk

2014-12-27 23:46:57
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

シウネーはいちど化学療法で寛解したのちに再発してしまい、骨髄移植のドナーも見つからず、サルベージ療法を続けていたので完全寛解はかなり奇跡的なのです。 #sao2_jk

2014-12-27 23:47:25
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

ユウキの直接の死因は、HIV関連悪性リンパ腫による多臓器不全です。この病気は、EBVというウイルスがB細胞(リンパ球)をがん化させることが原因とされています。 #sao2_jk

2014-12-27 23:47:47
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

実は、EBウイルスは、日本人の9割以上が感染しています。健康な人ならば、EBウイルスがB細胞をがん化させても腫瘍免疫で排除されるのですが、AIDS等で免疫不全状態に陥っていると排除できずにリンパ腫となってしまいます。 #sao2_jk

2014-12-27 23:48:00
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

ユウキは、メディキュボイドに入った時点ですでにEBウイルスに感染していました。すなわち、以前に倉橋医師がアスナに語ったとおり、「もとより身体に内在するウイルス」が最終的な死因となったわけです。 #sao2_jk

2014-12-27 23:48:50
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

免疫システムは、人体を多種多様な病原体から守ってくれるいっぽうで、アレルギーや膠原病の原因となったりもします。調べれば調べるほど、私たちの命は実にぎりぎりのバランスのうえに保たれているのだと思わされます。 #sao2_jk

2014-12-27 23:49:18
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

Bパートの最後に名前が出てきた神代凛子博士は、かつて茅場晶彦、須郷伸之、比嘉タケル(SAO第四部に登場)と同じ大学の研究室でフルダイブ技術の研究をしていた人です。 #sao2_jk

2014-12-27 23:51:08
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

茅場は、彼女の目の前で、改造ナーヴギアを使って自らの脳を高出力スキャンして死にました。メディキュボイドは、その改造型の発展形ということになります。 #sao2_jk

2014-12-27 23:51:32
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

基礎設計の提供も茅場の意思に基づくものですが、彼が善意でそんなことをしたというわけではなく、より大きな目的への布石です。メディキュボイドのテストで得られたデータは、医療機器メーカーだけでなく菊岡誠二郎率いる某組織にも渡り、 #sao2_jk

2014-12-27 23:52:13
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

そこで第四世代型フルダイブマシン《ソウル・トランスレーター》の開発に活かされます。 #sao2_jk

2014-12-27 23:52:32
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

EDテーマ『シルシ』、この回だけアウトロありバージョンで(こちらが本来のTVサイズとのことです)、最後にユウキの剣のカットが足されています。ぐっときますね… #sao2_jk

2014-12-27 23:53:22
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

そして皇居北の丸公園でピクニックのCパート! ここは最終回の脚本を書いておられる伊藤監督の完全オリジナルシーンです! #sao2_jk

2014-12-27 23:53:49
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

二期第一話で、真冬の北の丸公園を二人でデートしていたキリトとアスナが「いつかみんなで来よう」と言っていましたがそれが実現しましたね! #sao2_jk

2014-12-27 23:53:59
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

ここで、以前頂いた、《ユウキの病名を伏せたり架空の病気にしたりせず、AIDSという実在の病気にしたのはなぜなのか》というご質問に答えさせて頂きます。 #sao2_jk

2014-12-27 23:54:15
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

SAOという物語の根底にフルダイブ技術なるものを設定した時点で、いずれ《VRと医療》というテーマに触れることになるのは必然であり、そのテーマの中で、技術の利用法が終末期医療になることも必然でした。 #sao2_jk

2014-12-27 23:54:31
川原礫;アクセル・ワールド26巻3月発売 @kunori

つまり、マザーズ・ロザリオ編のヒロインであるユウキが、死に至る進行性の病に冒されていることもまた必然の設定だったと言えます。 #sao2_jk

2014-12-27 23:54:48