- umithunder
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「紅玉欲しさのナルガ狩り」に関する寓話 その① 昔々あるところに、リオレウスを狩りつづける狩人がおりました。この狩人、武器の強化に必要な火竜の紅玉を求め、日々 レウス討伐に向かっておりました。ところが10匹狩っても、20匹狩っても紅玉は出てきませんでした。→その②へ
2015-01-06 21:48:40その② レウス狩りに疲れ果てた狩人のもとに一匹の嘘つきアイルーが来てこう言いました。 「旦那さん旦那さん、そんなに火竜の紅玉がほしいなら迅竜ナルガクルガを狩るといいニャ。」 狩人は「馬鹿者が、迅竜から火竜の紅玉が出るものか。」と怒鳴りつけましたが、アイルーは続けます →その③へ
2015-01-06 21:48:51その③ 「旦那さん、この世には物欲センサーというものがあるニャ。ある一つの素材を求めすぎると かえってその素材が出なくなってしまうという現象ニャ。 これはどんな屈強なハンターさんでも打ち破ることができない神の法則なんだニャ。」 →その④へ
2015-01-06 21:49:05その④ これを回避するには無欲になること、 つまり別のモンスターを狩っていったん紅玉のことを忘れることが必要なんだニャ!」 「なるほど。」レウス狩りで疲れきっていた狩人はその言葉を信じ、来る日も来る日もナルガ狩りに明け暮れました。→その⑤へ
2015-01-06 21:49:18その⑤ ある日不思議に思った受付嬢が「どうしてハンターさんは迅竜狩りを続けているのですか?」と尋ねます。 狩人は「火竜の紅玉を手に入れるためだ。」と言い残し、クエストに出発していってしまいました。→その⑥へ
2015-01-06 21:49:27その⑥ 受付嬢たちは「ついにあのハンターさん、紅玉が出なさ過ぎておかしくなってしまったんだわ。」と噂するようになり、 それがやがて村中に広まり、狩人は村中の笑いものになってしまったとさ。→その⑦へ
2015-01-06 21:49:36その⑦ このお話から転じて「目的を達成することに必死になり過ぎて、かえって頓珍漢な行いをすること」を指して 「紅玉欲しさのナルガ狩り」というようになったのでした。 おしまい。
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