【サッカー】リバプールとチェルシーから見るボールポゼッションの考え方

まとめました
2
トニーのおっさん @tonynoossan

ポゼッションとロジャーズの戦術について少し考えてみた。

2015-02-08 22:17:19
トニーのおっさん @tonynoossan

まず、僕はポゼッションについて考え違いをしていた。ポゼッションというのはボールを支配する戦術であると思っていたけど、ボールを支配するとは何かがわかっていなかった。例えば味方がパスを繋いでボールをキープしているとする。これをポゼッションだと思っていたけど違う。

2015-02-08 22:18:32
トニーのおっさん @tonynoossan

ポゼッションとは「ボールを完全にコントロール出来ている状態」を指す。つまりゴールキーパーがボールを抱えていたりスローインをしたりセットプレーでボールをセットしていたりする、こういう状態がポゼッション。前述したパスで繋いでる状態というのはボールを強くコントロール出来てるだけだ。

2015-02-08 22:20:36
トニーのおっさん @tonynoossan

パスを繋いでる状態ではボールを失う可能性がある。つまりポゼッションとはボールを失う可能性がゼロの状態の事を指す。まずこれが前提その1。

2015-02-08 22:21:11
トニーのおっさん @tonynoossan

次にフットボールは時間制限があるという事だ。試合時間は90分。つまりもう一つの意味のポゼッションとは「自分達が時間を使う事をコントロール出来ている状態」の事を指す

2015-02-08 22:22:38
トニーのおっさん @tonynoossan

これが前提その2。この前提1「自分達が完全にボールを失わない状態」前提2「自分達が完全に時間をコントロール出来ている状態」を成立させた戦術はどういうチームになるかというとバルサやアーセナル、そして変則的にはピューリスが率いていたストークの様なチームになる。

2015-02-08 22:24:13
トニーのおっさん @tonynoossan

バルサやアーセナルは、ピッチの中でより強くボールをコントロールする事でボールを失わない可能性を高めて時間もコントロールしようとするチームだ。ピューリスのストークはもっと極端に考え究極的なポゼッションとはスローインやセットプレーの様に完全にボールをコントロール出来ている事だと考えた

2015-02-08 22:26:16
トニーのおっさん @tonynoossan

だからスローインやセットプレーを重視し、出来る限りボールを外に出すという戦術を採用した。そしてデラップが「完全にボールをコントロール出来てる状態」でロングスローを放つ。シャビやイニエスタが足でやってるプレーをデラップは手でやった。これだけの違いだ。

2015-02-08 22:28:26
トニーのおっさん @tonynoossan

そしてパスにしてもセットプレーにしてもスローインにしても時間は過ぎる。90分間、アディショナルタイムを含めてもせいぜい100分の中で相手よりも時間を自分達に有効な形で使い、自分達が相手よりもより強くボールをコントロール出来てる状態を作り出す戦術がポゼッションだ。

2015-02-08 22:31:04
トニーのおっさん @tonynoossan

ではロジャーズはこういう考え方をしているかというと僕はしていないと思う。こういったポゼッションは自分達がボールをより強くコントロール出来ていないと成立しない。こういった戦術は極めて特殊だ。

2015-02-08 22:33:00
トニーのおっさん @tonynoossan

ポゼッションは特殊なスキルを要求される。バルサが選手に求めるのは上手いだけではない。高い技術を持っているだけではアーセナルでスタメンはとれない。背が低い選手はピューリスのストークで活躍出来るだろうか?

2015-02-08 22:35:37
トニーのおっさん @tonynoossan

ロジャーズは選手として名声があり、自分の要求をクラブに押し通せる立場からスタートした訳ではなかった。特殊な才能が要求される特殊な戦術を採用できる程、監督として恵まれた立場を得てスタート出来た訳ではなかった。配られたカードで勝負するという他の監督と同じ立場であったと思う。

2015-02-08 22:37:38
トニーのおっさん @tonynoossan

つまりポゼッションはロジャーズの戦術の哲学には入ってない、と僕は思う。ボールを完全にコントロールする事が目的ではなく試合をコントロールし勝つ事が目的の監督だと思う。では試合をコントロールするとは何か?

2015-02-08 22:38:44
トニーのおっさん @tonynoossan

フットボールの試合では選手はそのプレー時間の殆どがボールを持ってない状態だ。つまり、どうボールを受けるか?という事に時間を使っている。

2015-02-08 22:39:45
トニーのおっさん @tonynoossan

パスコースを切られた状態からパスを通すのは難しい。マークがついてる選手にパスを出すのも難しい。自分がマークにつかれた状態でドリブル突破をするのは難しい。だけど、フリーの状態でフリーの選手にボールをパスするのは簡単だ。前に誰もいなければドリブルでどんどん敵陣へと侵入出来る。

2015-02-08 22:42:06
トニーのおっさん @tonynoossan

選手は試合中、どこに動こうが自由だ。GKがセットプレーに参加したって良い。つまり選手の動き方を突き詰めていき、マークを外す、パスコースを作るドリブルが狙えるスペースを作り出すという事をすればより簡単によりシンプルなプレーで相手陣内へ数的優位を作り侵入出来る

2015-02-08 22:44:55
トニーのおっさん @tonynoossan

これはあらゆる戦術の基本だと思う。ボールを持っている時にボールを持っている選手へ何をさせるか?ではなく、ボールを持っていない選手に何をさせるのか?がロジャーズの戦術の根幹の部分だと思う。

2015-02-08 22:46:07
トニーのおっさん @tonynoossan

この戦術を非常に上手く機能させる事に長けた監督の名前を一人あげるとすれば、モウリーニョだ。「ゴール前にバスを停める」なんて揶揄もされるが、言い換えれば「ボールを持っていない時に選手に何をさせれば良いのか?」が分かっているからそういう戦術を採用出来る。

2015-02-08 22:47:57
トニーのおっさん @tonynoossan

ボールを支配する事を放棄してもチェルシーはパニックにはならない。ボールを持っていない時に何をすれば良いのか分かってるからだ。そして自分達がボールを持った時に何をすれば良いのか?簡単だ。アザールやセスクにボールを渡せば良い。そうすればジエゴコスタがゴールを決める。

2015-02-08 22:49:34
トニーのおっさん @tonynoossan

シンプルにチェルシーの戦術を書けばこうなる。彼等の戦術の根幹は自分達がボールを持っていない時にどう動くか?がある。アーセナルやバルサ、そしてストークは自分達がボールを持っている時にどう動くか?が重要になる。

2015-02-08 22:50:45
トニーのおっさん @tonynoossan

ロジャーズは「ボールを持っていない時にどう動けば、より攻撃に繋げられるのか?より有効な攻撃が出来るのか?」という哲学の監督なんだと思う。モウリーニョとはボールを持っていない時の動き方を重視するという点で一致している。それを守備に特化するか攻撃に特化するかの差だと思う。

2015-02-08 22:53:17
トニーのおっさん @tonynoossan

スアレスがリバプールで輝き、バロテッリが苦しんでるのはこの差だと思う。スアレスはボールを持っていない時のクオリティが非常に高かった。何処へ走れば良いのか?どう受けるべきか?が極めて高いレベルだった。だけどバロテッリは何処へ走るべきなのか?がわからないから使われないんだと思う。

2015-02-08 22:56:02
トニーのおっさん @tonynoossan

ヘンドがロジャーズの下で重要なプレーヤーになってるのも運動量ではなく、その運動量をどう使うかを分かっているから重用されるのだと思う。アレンを使い続けるのも、これが理由なんだと思う。

2015-02-08 22:57:10
トニーのおっさん @tonynoossan

クレやグーナーに「リバプールはバルサやアーセナルと同じ戦術を採用してるんだよ」と言っても???となると思う。でもチェルシーファンに「リバプールとチェルシーは根幹の部分で似た戦術だ」と言ったら「あー、なんかわかるかも」と言って貰える気がする。

2015-02-08 23:01:55
トニーのおっさん @tonynoossan

バルサもアーセナルも選手のパスに対しての要求が高い。彼等のパスはボールを失わずにキープし続け、敵陣に迫る事を目的としている。

2015-02-09 00:42:04