魔法師アステリア・フォーマルハウトの風来記 １冊目
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tasogarekagami
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３日目
みらー
@tasogarekagami
「やっぱ働き口を探すなら、多少の危険は覚悟で紛争地域を目指したほうがいいんじゃねぇの？」 仕えるべき君主を探す旅の途中、カセギが何気なく言った。アステリアは、なるほど、と頷く。 #グランクレスト大戦
2015-02-12 00:24:00
みらー
@tasogarekagami
アトラタンでは命掛けの争いも珍しいことではない。今日もどこかで争いがあって、何処かの国のメイジやアーティストが命を散らしていることだろう。 混沌災害だってある。常人には如何ともし難いあの災害現象への対処は、ロードやメイジ、アーティストが駆り出されるのが常だ #グランクレスト大戦
2015-02-12 00:25:17
みらー
@tasogarekagami
世の中には需要と供給というものがある。メイジやアーティストをより必要としているロードのいそうな地域に行けば、それだけアステリアが君主仕えにしてもらえる可能性も高くなるというものであろう。カセギの仕事も、山のようにありそうだ #グランクレスト大戦
2015-02-12 00:27:23
みらー
@tasogarekagami
争いの中で力尽きたロードから聖印を受け継ぎ、偶然にもロードになった者がいるかもしれない。そんな者こそ、流れ者であるアステリアやカセギの存在を必要としているはず。 #グランクレスト大戦
2015-02-12 00:28:25
みらー
@tasogarekagami
そもそもアステリアが最初にメディニアを目指していたのだって、龍樹の森という魔境の存在から、メイジの需要があるのではと考えたからだったではなかったか。もともと危険は承知であったはずだ。 そこまで考えて、アステリアはカセギの提案に乗ることにした。 #グランクレスト大戦
2015-02-12 00:29:09
みらー
@tasogarekagami
2人がまず目指すことにしたのは、メディニアからほど近いサンドルミア辺境伯領だ。連合にも同盟にも属さない独立国家だが、それゆえに両勢力の動きが活発な地域でもある。何か見つかるかもしれない。ダメだったら、コートウェルズあたりまで行くことになるのだろうか？ #グランクレスト大戦
2015-02-12 00:30:55
みらー
@tasogarekagami
「さて、それじゃあ今日も元気に歩いて行くわよーっ！」 「嬢ちゃんはいいよなぁ、後ろから燃やされることなくてよ」 意気揚々と、アステリアが歩き出す。なんだかんだ嫌味を吐きながらも着いてくるカセギ。 残念魔法師と守銭奴傭兵の旅は三日目に突入しようとしていた #グランクレスト大戦
2015-02-12 00:31:47
みらー
@tasogarekagami
【内政／戦功１】アステリア@同盟は領内の森で、いたずら好きの妖精たちに遭遇。根気良く遊びに付き合うなら、疲れはするが薬草の生える場所を教えてもらえてＨＰ－４、ＳＰ＋２。相手にしないならＨＰ＋１。 appli-maker.jp/analytic_apps/… #グランクレスト大戦
2015-02-12 00:33:32
みらー
@tasogarekagami
揚々と出立したはいいものの、アステリアとカセギはまだ大工房同盟の勢力圏内にいた。理由は単純で、森に迷ったのである。星を見て方角を掴もうにも、力強く生い茂った木々の枝葉が空を覆い隠してしまっている。さてどうするか、頭を悩ませていた２人は、森の妖精と出逢った。 #グランクレスト大戦
2015-02-12 00:42:21
みらー
@tasogarekagami
「しばらくボクに付き合ってくれたら、森の出口を教えてあげますよっ」 妖精は誇らしげな表情をしていた。なんとも腹立たしく、アステリアは《ストーンバレット》をぶち当てたいという衝動を必死に抑えこむ。 「よっしゃ、いっちょ遊んだるーっ！」もうヤケだった。 #グランクレスト大戦
2015-02-12 00:48:42
みらー
@tasogarekagami
「ハントじゃ！ フェアリーハントじゃあ！ このっ、あれっ、大人しく捕まりなさい！ 標本にしてくれるぅ！」 妖精が提示した遊びは鬼ごっこ。アステリアたちが鬼で、妖精が逃げる側である。必死の形相で妖精を追いかけるアステリアは、まさに鬼と呼べたかもしれない #グランクレスト大戦
2015-02-12 00:56:18
みらー
@tasogarekagami
――ややあって。 「ま、まさかボクに着いてくることのできるメイジがいるなんて……」 「ど、どんなもんよ……。でも、妖精もやるじゃない……」 アステリアと妖精は、森の開けた場所で、お互い仰向けになって寝転んでいた。気分は夕日の河原。芽生えるは種を超えた友情 ＃グランクレスト大戦
2015-02-12 01:00:10
みらー
@tasogarekagami
互いを認め合った2人（？）は、がっしりと固い握手を交わした。 「またいつか、遊びましょ！」 「こんなに楽しい気分は久々ですよ！ ボクは気分がイイので、森の出口とは別に、薬草の在り処も教えてあげます！」 「「兄弟！」」 #グランクレスト大戦
2015-02-12 01:04:41
みらー
@tasogarekagami
こうしてアステリアは森を脱出することができ、ついでに薬草と、かけがえのない友人を得た。カセギは木の根に引っかかって転んで気を失っていた。おわり アステリア・フォーマルハウト HP：97→93 SP：2→4 #グランクレスト大戦 ハッシュタグつけ忘れてたので
2015-02-12 01:11:36
みらー
@tasogarekagami
【３日目ステータス】アステリア・フォーマルハウト クラス：メイジ／所属：同盟／HP：93 SP：4／《金にうるさい傭兵》 信念：君主に仕える（目的）／挫けない。振り返らない（禁忌）／天体観測（趣味嗜好）
2015-02-12 01:07:26４日目
みらー
@tasogarekagami
【入手／戦功１】戦場でこそ美味い食事が必要だと熱弁する奇妙な料理人が、アステリア@同盟に同行を申し出た。連れて行くなら《凄腕の料理人》を得る。食事なんて腹にたまればなんでもいいと断るならＨＰ＋３。 appli-maker.jp/analytic_apps/… #グランクレスト大戦 カモン！
2015-02-13 00:20:58
みらー
@tasogarekagami
「やっぱり食には楽しみが必要なのよ！」 道すがら、妖精にもらった薬草をスナック感覚でもしゃもしゃと食らいつつ、アステリアは叫んだ。この薬草、胃の中で倍増する不思議な草であった。食べれば腹は膨れるものの、やはり草は草――お世辞にも美味いとは言えなかった #グランクレスト大戦
2015-02-13 00:29:53
みらー
@tasogarekagami
カセギも同意見であって、どうせなら美味いものが食いたいと思う。しかし２人は旅の途中なのだ。贅沢が言える身でもない。 「次の街まで我慢しようぜ、嬢ちゃん」 ――ソレが現れたのは、薬草の味に飽いて嘆きだしたアステリアを、カセギがなだめようとしたときだった #グランクレスト大戦
2015-02-13 00:37:47
みらー
@tasogarekagami
「アナタの火力にホレましタ。共にクッキング道を極めアイアンシェフのフラッグを掲げましょウ！」 アステリアたちの前に現れたのは、鍋蓋の盾を装備した少女だった。話を聞けば、少し前に《ファイアーボール》で救った村の出身で、そこから追ってきたらしい #グランクレスト大戦
2015-02-13 01:25:10
みらー
@tasogarekagami
「食による支配……私はメイジではなくフードなロードになる存在？」 胃袋を掴んだら勝ちで、食は万里を越える。よくわからないが、少女が言うにはそうらしい。アステリアもそんな気がしてきた。食のプロパガンダ。これはイケる……根拠なしにそう思った ＃グランクレスト大戦
2015-02-13 01:34:05