【グラクレ】自然豊かな山岳が生んだボンバーマンメイジの道中
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俺は。誰かに縋ることでしか自分を見いだせなかった。 命令がなければまともに動くことすらできやしない。 ただ、炎だけは別だった。 焔だけは、俺の意志だった。俺が動かしていたものだった。 俺がもっとも忌み嫌うモノから生まれるそれは、何もかもを 焼き尽くしていった。何も考えなくていい。
2015-04-07 01:02:11なんて楽な事だろう。 だから俺は道具で良かったのだ。 主に従って、仇なす全てを。忌むべき混沌を。 全て灰に帰すだけの。 だが、いつだっただろう。 俺を面白いと評し、つっかかってくる奴がいた。 最初こそどうでも良いと思っていた。
2015-04-07 01:02:33ただ、いつも通りに焼き尽くしてやろうとしたことは覚えている。 それが、上手くいかなかったことも。 ふいに投げかけられた問いを、笑い飛ばしたことも。 あの男が、俺にもたらされた変化の一番最初の要因だった。 俺がどうしてこの場所にいるのか。それを考える最初の要因だった。 それからだ。
2015-04-07 01:03:46変わった鉄筒を扱う女、僅か数日しか共にできなかった傭兵、 結局この手にかけてしまった、古い記憶に残る友人。 度々助けられた、やたら芋を推してくる君主。 あの巨大なあれを討つためにと手を貸してくれた、人達。 俺の狭い世界は、急激に広がった。 いや、俺が目を向けるようになったのか。
2015-04-07 01:04:30俺は何のために戦っていたのか、戦っているのか。 それを、考えるようになった。 ただ俺は燃やすことしかできない、焼くことしかできない。 けれど、憎悪だけに突き動かされているだけなのか? 考えれば考えるほど解らなくなった。 身体を動かしている方が、まだ良かった。
2015-04-07 01:04:54そうやって、考え続けて。 今日、この日を迎えている。 果たし状。 ……一騎打ち。 あの男、ファルク・ゼーフェリンクは前見た時と変わらないような、 死線を潜り抜けて少し変わったような―― そんな姿で、俺を待っていた。
2015-04-07 01:05:19知らず長杖を握りしめる。 そうだ、それでいい。 考えるよりも、そうやって。 「灰陣のレドナ・ルビス」 自分がどうしてここにいるのかとか、戦うのかとか。 「参る」 動いていた方が、解る。
2015-04-07 01:05:45■
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ファルクさん:HP1
レドナ;HP2
ということで、一騎打ちの結果はレドナの勝利でした。
戦況報告-4/7 【果たし状:一騎打ち】 【名前】レドナ 【所属】幻想詩連合 【クラス】メイジ 【HP】2 【SP】127 オプション:高品質の武具 「そうだ、これでいい。俺は此処に自分の意志でいるんだ。 ……くっ、ふ、はは! ああ、なんだ、ようやく、満たされた気がする……」
2015-04-07 00:47:03そんな勢いで殴り合って「やっぱここが好きだから!!ここまもるためにやってるわ!!すっきりしたヤッター!!」ってなりました!!! 休止期間が長かったけど30日分の活動! 自然豊かなボンバーマンメイジ、レドナ・ルビスの道中これにて閉幕! ありがとうございました!!!!
2015-04-07 01:07:09