忍殺二次創作【ジャスト・スナップショット・オブ・ゼム】その2(実況付き)
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意図的にクールダウンした口調で、続ける。「私一人で止められる程、彼らは正常ではなかった。私は囲んで棒で叩かれ……ネコネコカワイイも破壊……暴れた連中の影響で、照明が」ディスコテークは溜息をつく。「囲んでいた暴徒もろとも、私の上に」13 #4215tk
2015-03-09 23:12:08隣で聞いていたヤモトが、小さく息を呑む音が聞こえる。「……そのような状態になっても、私は生きていました。当然手術が行われました。しかし」ディスコテークはもはや誰も見ていない。俯きながら言葉を続ける。「身体の大部分をサイバネで置換する必要があった」14 #4215tk
2015-03-09 23:15:17「そこで緊急処置として用いられたのが、ネコネコカワイイのスペアボディです」ディスコテークが顔を上げる。無表情な笑顔を湛えて。「実際、それが最適解でした。私は奇跡的に助かった。……ネコネコカワイイに、命を助けられたのです」15 #4215tk
2015-03-09 23:18:05オムラの技術ではなくネコネコカワイイに命を助けられたというあたりに特別の思い入れを感じるし、ディスコがネコチャンのイメージを崩さぬよう腐心してる理由がわかった #4215tk
2015-03-09 23:20:25ディスコテークは肩を竦める。「その後、対NERDZの警備要員となる道もあったのですが、断りました。いかな相手とはいえ、ネコネコカワイイが暴力を振るうのはイメージ的に問題がありますので」「じゃあ、どうしたの?」「以前の業務を引き継ぎました」16 #4215tk
2015-03-09 23:21:05「……しかしオムラは倒産。今はボランティアの広告塔です」「広告塔、ねえ」ザクロが腕組みをする。彼は目を細め、ディスコテークを見つめた。「昔、聞いたことがあんのよね。ネコネコカワイイに偽装したニンジャがいるって噂」ディスコテークはその視線を正面から受け止めた。17 #4215tk
2015-03-09 23:33:09「私も」彼は言った。「ニチョームを根城にするニンジャの噂を聞いたことがあります」ディスコテークとザクロは静かに睨み合う。そしてほぼ同時にアイサツを交わした。「ドーモ、はじめまして。ディスコテークです」「ドーモ、ディスコテーク=サン。ネザークイーンです」18 #4215tk
2015-03-09 23:36:07ディスコテークは身を硬くするヤモトへと視線を走らせる。「そしてあなたもニンジャ。成る程」「ドーモ。ヤモト・コキです」ヤモトが小さくオジギする。ネザークイーンが酔い潰れたワイルドローズを見下ろす。「偶然とはいえ、ニンジャが来るとはね」 19 #4215tk
2015-03-09 23:39:11「誤解なきよう言っておきますが、我々はプレイベートをここで訪れています」「わかってるわよ!ビジネスで来てたらこんな酔い方しないでしょ」ザクロが苦笑した。「それで?どうするの?まだ飲んでいく?」ディスコテークが肩の力を抜く。「いえ。ここでお暇します」20 #4215tk
2015-03-09 23:42:05彼は奥ゆかしくお代の万札をザクロに手渡した。そして隣で突っ伏しているワイルドローズの元に屈み込み、彼女を背負う。ザクロが微笑んだ。「オタッシャデ。今後ともご贔屓にね」「ドーモ。オタッシャで」ディスコテークはアイサツを返し、「絵馴染」を後にした。21 #4215tk
2015-03-09 23:45:07つぶやきで出ていたワイルドローズをおぶって帰るディスコテークですね!ザクロさんの登場、これからの成り行きが楽しみだ!オツカレサマドスエ! #4215tk
2015-03-09 23:55:49マウント・カクレガ。秘境、岡山県に存在する山の一つだ。普通の人間からすれば特筆すべきものは何もない。例え訪れる者があったとしても、恐るべきリアルニンジャの復活に気づくことはできぬだろう!その名はヴィルデフラウ。誰にも悟られず山野を駆けるオバケめいたニンジャだ。1 #4215tk
2015-03-10 22:03:07彼女が……然り、ヴィルデフラウは女だ……現代に復活し、目標に掲げたのはドージョーの復興である。偶然にも自らの住居にまで入り込んだニンジャ、トランスルーセントを第一の弟子としたヴィルデフラウは、岡山県の山々に潜むニンジャソウル憑依者に狙いを定めたのである。2 #4215tk
2015-03-10 22:06:09結果は?……「イヤーッ!」「イヤーッ!」突如として巻き起こったカラテ・シャウトに、ヴィルデフラウはザゼンを中断する。新しく作った弟子たちの部屋からだ。そちらを見やると、奇怪な毛の塊が這い出てくる。「ドーモ、センセイ。オハヨゴザイマス」そしてアイサツ。3 #4215tk
2015-03-10 22:09:05「オハヨ」ヴィルデフラウは優しくアイサツを返した。彼女にとって、弟子は子も同然だ。無論、この毛の塊めいたニンジャ、ケウケゲンも。「あの騒ぎはなんじゃ」「はぁ。マリントード=サンの寝相が」「もういい、わかった」溜息混じりに彼女は立ち上がる。4 #4215tk
2015-03-10 22:12:03「イヤーッ!」「イヤーッ!」カラテ・シャウトはまだ続く。「ソコマデ!」部屋を覗き込んだヴィルデフラウの一喝に、カラテ応酬を繰り広げていたらしい二人のニンジャの動きは止まる。「オ、オハヨゴザイマス。センセイ」先にアイサツしたのはトランスルーセントだ。5 #4215tk
2015-03-10 22:15:17「オハヨ。また戯れあっておったか」「マリントード=サンが悪いんです!」トランスルーセントは争っていたニンジャを指差す。その体は半透明であり、彫像めいた出で立ちだ。「ウェー……悪気はねえって言ってるだろうが」苦い声で反論したニンジャが、マリントード。6 #4215tk
2015-03-10 22:18:19ヴィルデフラウ=サンに負ぶってもらわないと人里にも出られなかったトランスルーセント=サンがニンジャと喧嘩するまでになったか…居場所のありがたみ… #4215tk
2015-03-10 22:20:16