骨喰「トンカラトン？」

かいゆ @kaiy_u_kai

骨喰「トンカラトン？」 から始まるとうらぶホラーSSの登場が待たれる。鶴丸が短刀たちを怖がらせるために審神者から仕入れた怪談から全ては始まるアレ。トンカラトンになった審神者が本丸で刀剣男士たちを襲うのだふはは

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『トンカラトン』とは何ですか? — 今マジでジェネレーションギャップで死にそうになりました。こちらをご確認ください dic.pixiv.net/a/トンカラトン ask.fm/a/bp4c24li

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骨喰「トンカラトン？」 乱「鶴丸おじいちゃんが話してたんだ……怖かったよ〜！」 薬研「ま、どうせじいさんの与太話だろうけどな(足ガクガク」 鶴丸「ははは、予想以上に驚かせてしまとようだね」 鯰尾「で、どんな話をしたんですか？そのー」 鶴丸「トンカラトンかい？」 鯰尾「そうそれ！」

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鶴丸「トンカラトン。誰がその話を始めに伝えたのかは誰も知らないが……それは全身を包帯で巻いたヒトの姿をしていて、不気味な歌を歌いながら人間の前に現れる。そうして奴は刀を突きつけながらこう言うそうだ。『トンカラトンと言え』」 骨喰「……バカバカしい」 鶴丸「話はこれからさ」

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鶴丸「素直に『トンカラトン』と言うと嬉しそうに去っていく。これだけならただの変な話だが……不思議なことに、そいつは自分が要求した時以外に人間に『トンカラトン』と言われるのを嫌うんだ。例えば鯰尾がそいつを呼び出そうと『トンカラトン出てこい』と言うとするだろう」 鯰尾「なんで俺？」

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骨喰「お前ならやりかねない」 鯰尾「酷いなー」 鶴丸「トンカラトンと言えば奴は出てくる。しかし出てくるなり、名を呼んだ人間を一太刀で切り捨てる」 鯰尾「なんで？」 鶴丸「言えと言った時以外にトンカラトンと言う奴は、そいつにとっては敵だそうだ」 骨喰「変な奴だな」

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鶴丸「驚くのはこれからだ。斬られた人間は死なない。どこからか現れた包帯に全身を包み込まれ……新しいトンカラトンになってしまう」 鯰尾「理不尽なヤツ」 鶴丸「怪談は大体が理不尽なもんさ」 骨喰「新しいということは、増えるってことか？」 鶴丸「そういうこと」 鯰尾「えっ、それって」

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鶴丸「そう、トンカラトンは、増えるんだ。どこまでも。どこまでも」

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鯰尾「七人みさきよりタチが悪い……」 鶴丸「増えたそいつは時折集団で現れる。同時に『トンカラトンと言え』と言い、素直に従えば集団は去っていく……と見せかけ、中の一人が人間を斬りつける」 鯰尾「なんで？！」 骨喰「そいつだけ『トンカラトンと言え』って言わなかったとか？」

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鶴丸「ネタバレとは驚いたね」 骨喰「あっ……すまない」 鶴丸「こうしてやつらは着々と仲間を増やしていく……っていう話をしてたらチビたちビビっちゃって」 今剣「(耳を塞いでいる)」 五虎退「あ、あの、お話終わりました？！(耳を塞ぎながら)」

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鶴丸「ああ、終わったぞ」 乱「鶴丸さん、情感たっぷりにお話しするから怖いんだよ〜！」 愛染「そんな化け物出てきたって、オレがぶった切ってやらぁ！」 小夜「一番怖がってた癖に……」 愛染「う、うるせーやい！」 前田「まぁまぁ、しょ、所詮作り話ですよ。誰がその話を伝えられるんです？」

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秋田「そういえば、確かに……」 小夜「命令された時にしか言ってはいけない名前の話は、他人には話せないね……」 薬研「鶴丸兄ィも詰めが甘いな」 乱「怖がって損したよ〜」 鶴丸「ははは、こいつは参った」 鯰尾「次はもうちょっと凝った話を頼みますよっと」 骨喰「調子のいいヤツめ……」

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鶴丸「うーむ、次はもう少し驚きが長続きする小噺を仕入れてみるよ」 小夜「勘弁してくれ……」 乱「怖がってたからお腹が空いちゃったよ〜」 今剣「おやつのじかんですね！」 鯰尾「あ、俺もおやつ！」 骨喰「俺も」 ？？「……………ン……………ン……………」

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清光「どーどー。はいいい子だねー」 安定「いっぱい食べて沖田くんの分も逞しくなろうね」 ？？「…………トン……………トン……………」 キツネ「おお〜！豊作で御座いますな〜！」 青江「見事な形の大根だね」 鳴狐「……」 ？？「トン、トン……………ラトン…………」

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？？「トン、トン、……カラ……ン……」 石切丸「待った」 蛍丸「疲れたなら休憩するー？」 石切丸「否、やけに濃い不浄の気を感じるんだ」 蛍丸「まさかー。ここ本丸だよー？」 石切丸「それはそうなんだが……」 ？？「トン、トン、トンカラトン」

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次郎太刀「ぷはーっ！青空を肴に呑む酒は格別だねーっ！」 ？？「トン、トン、トンカラトン」 次郎太刀「兄貴ー！素振りばっかしてないで呑もうよー！」 太郎太刀「994、995、996」 次郎太刀「兄貴ー！そこの樹が風圧で折れそうだよー！」 太郎太刀「997、998、999」

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？？「『トンカラトン』と言え」 太郎太刀「1000！」 次郎太刀「へっ？」 太郎太刀「油断しすぎですよ、次郎太刀」 次郎太刀「曲者かぁ……見覚えないが、新手の敵ってところか！」 ？？「『トンカラトン』と言え！」 太郎太刀「騎兵！他の刀たちを呼んで来てください！」

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？？「『トンカラトン』と言え……」 同田貫「敵かぁ？！」 歌仙「奇襲か……雅じゃないな！」 山伏「カッカッカ！むしろ多勢に無勢！」 ？？「『トンカラトン』と言え」 ？？「『トンカラトン』と言え」 ？？「『トンカラトン』と言え」 和泉守「なんだこいつら……数が多すぎる！」

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？？「『トンカラトン』と言え……」 燭台切「斬っても斬ってもきりがないね！」 岩融「いなくなるまで薙ぎ払うまでよ！」 長谷部「……っ！」 ？？「『トンカラトン』と」ザシュッ 大倶利伽羅「長谷部、油断するな」 長谷部「すまない、しかし主が心配で……」

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？？「『トンカラトン』と言え」 鶴丸「こいつは……驚きだな……」 乱「ほ、ほんとにいたんだ……」 薬研「いいか、怖くても名前を言うんじゃねぇぞ！全員が言えとは言ってねぇ！」 鯰尾「斬られないよう気を付けて！投石兵、弓兵、行けー！」 小夜「お前達にされるわけにはいかない……撃て！」

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前回の『本丸のこわいうわさ』！ 俺、鯰尾藤四郎！記憶喪失に負けないモテカワロン毛の脇差です！ 鶴丸さんがどこからか仕入れた怪談『トンカラトン』。短刀たちを怖がらせるためのホラ話と思いきや、話に出た包帯まみれの異形が本丸に攻めてきました！まぁ、なんとかなりますって！

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続き思いついたのでおいおい書いていく #本丸のこわいうわさ

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斬っても斬ってもきりがない……。 何体めかもう分からぬ包帯まみれの異形を斬り伏せながら、加州清光は内心で舌打ちをした。 「『トンカラトン』と言え！」 「主以外が俺に命令するなってーの！」 馬を背後に守りながら斬撃を回避し、斬り捨てる。異形が包帯の塊と化す。 #本丸のこわいうわさ

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厩戸の床は今や、土埃と干し草で汚れた包帯の海となっている。 「『トンカラトン』と言え！」 「首落ちて死ね！」 苛立ちが滲む声で罵倒を吐きながら、大和守安定もまた、異形を斬る。剣筋がやや鈍って見える。彼もまた加州清光と同様着実に疲労が溜まっているようだ。 #本丸のこわいうわさ

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あまり美しくない勝ち方だが、このままでは醜く消耗させられて負ける。 「攻撃と見せかけて！」 異形の攻撃をしゃがんで回避し。 「大和守！」 阿吽の呼吸で大和守安定が、跳ねたのを確認する。 「フェイント！」 床に散らばる包帯を、掴み取り引き上げた。 #本丸のこわいうわさ