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タグなしプラスまとめ(明希)

krbs中心プラマイ(たまに他の)
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明希 @Falsch_

【緑間】折角のデートだというのに前を行く君の歩むスピードはちっとも緩まない「痛、」ズキンと傷んだのは慣れないヒールの弊害。あぁ、お洒落なんてするんじゃなかったと俯いた私に影が落ちる「早いなら早いと言え馬鹿め、」行き場を求めていた手のひらは繋がれ、今度はふたり歩調を合わせて歩き出す

2014-10-26 19:18:43
明希 @Falsch_

【緑間】ぴりり、肌を刺す寒気で目を覚ます。近頃一層寒くなったなと温度差に曇る硝子を見やれば、うっすら緑が映り込むのに気がついた「起きたか」彼の手元で薫るのは作り置きのお汁粉だろうか。白く立ち上るそれが彼のトレードマークに蒸気の攻撃を仕掛けているのがおかしい。「おはよう、真ちゃん」

2014-10-26 19:41:30
明希 @Falsch_

【西谷】体育館に響く明るくて大きな声は君のもの。綺麗にレシーブしてすぐに立ち上がる、前を上を見つめ続ける姿に胸の拍動が暴れだす。その小さくて、 とてもとても大きな君に恋をするのはもう何度目になるだろうか。休憩の合図、仲間とじゃれる君と目が合った刹那、太陽みたいな笑みが飛び込んだ。

2014-10-26 19:56:22
明希 @Falsch_

【宮地】『今日、遅くなる』簡潔なメッセージが端末に表示されて深く息を吐いた。最近仕事が忙しくなった君は、ひどく疲れた様子。何かしてやれたらって思ったわけだが、君はまた残業に捕まってしまったよう。火を止めて端末に打ち込む「カレー作った。待ってるから、頑張れ」辛くても、君には俺がいる

2014-10-29 22:38:13
明希 @Falsch_

【宮地】いつもより少し辛いことがあって。いつもより少しだけ、うまく行かなくて。唇を噛んだ拍子に目頭に熱。ほろりと溢れたのは涙。止まれ止まれと目を伏せれば、瞼の裏に広がっていたのは蜂蜜色『何か辛いことがあったら、すぐに俺を呼べよ』指先は着信履歴を辿った「今すぐ行くから待ってろ」

2014-10-29 23:55:02
明希 @Falsch_

「夢を見たよ」昼休みの屋上、色のないその場所に空だけが青に照る。姦し鳥に野蛮な猿、青い春を立て裂きにノイズキャンセルして届く声。世界はもう君と私の二人だけ。「俺が死ぬ夢」吐息で生み出すシャボン玉ふたつ、ゆらりと揺れて「ねぇ、原さん。その時は私も連れていってよ」重なって青空に弾けた

2014-11-07 10:23:21
明希 @Falsch_

二列離れた左斜め後ろ、気がつけば私はその方向を向いている。頭のネジを少しずつ緩めながらぼんやりしていると思えば、恐ろしく淋しいな顔をしていて。それを君は誰にも悟らせないように曖昧に笑う。「心の扉も鉄製か」恋心を自覚したのはいつだったか、同時に自覚したのは私じゃ君をすくえないことだ

2014-11-07 11:07:54
明希 @Falsch_

分かり難いね、木吉です。 君を救えない(君を救済することも) 君を掬えない(仄暗い場所から掬い上げることも) 君を巣喰えない(君を私でいっぱいにすることも) 私には出来ない。

2014-11-07 11:10:19
明希 @Falsch_

白い指が、文庫本のページを捲る。昨晩から君が読み始めたのは有名な異国の長編小説。文字を追いながら微かに揺れる黒髪が頬に掛かる様は、ひどく奇麗だと思う。「花宮は椿が似合いそう」すると君は至極嫌そうに顔を上げて「俺は誠実な愛なんて御免だ」極寒に咲く、早咲きの椿に真実の愛なんていらない

2014-11-07 18:06:48
明希 @Falsch_

貴方の熱が私に侵食する瞬間、とてつもない痛みと共に押し寄せたのは目の前の男への愛おしさだった。深い深い混沌の底にいるかのような濁った目で睨んでは、鉄の味の唇で私の唇を喰む。その白い背に爪を立てる愚かな息苦しさの中で、今日も私は貴方の耳許で「大嫌いよ、花宮」精一杯の愛を囁くの。

2014-11-08 16:17:28
明希 @Falsch_

「孝輔くん、これ開けて」君が差し出すのは買ったばかりのペットボトル。「自分で開けろ」なんて言いながらも開けてやるけれど、君は無理矢理にでも俺に甘えようとしてくる節がある。「どうして俺に甘えようとするんだよ」「どうして、って孝輔くんが好きだからだよ」何だか一生君に勝てない気がする。

2014-11-08 17:09:59
明希 @Falsch_

君が恋をするたびに、心臓を叩き割る。良かったね、なんて嘘を何回吐いただろう。君が失恋するたびに、抱きしめた熱と涙で心臓を作り直した。「俺、結婚するっス」心臓はもう戻らない。精一杯の笑顔は思ったよりも綺麗に繕えた。「幸せになってね」こうして君を送り出すのは、これが最後であればいい。

2014-11-08 17:23:55
明希 @Falsch_

これが最後の恋と心に誓えば誓うほど、私の足には鉛の枷がついてきて。もっとかわいく、もっとやさしく、もっといい女でいなくちゃ。焦りは首にも枷を填め、次第に息が出来なくなった。「馬鹿だな、」触れたのは火神くんの大きくて温かな手のひら。「俺は、お前が好きなんだよ」枷はもう何処にもない。

2014-11-08 17:46:32
明希 @Falsch_

「青峰よ」「あ?」「私ね、実はあのどっせいしてる人にときめきを覚えているの」「若松…!?お前はどういう趣味してるんだ」「それは貴様を好いている連中全てに等しくお返ししたい」「喧嘩売ってんな?」「売ったのはお前が先、私は買い手だクソ峰が」「そんなんだと若松に嫌われんぞ」「オイ困る」

2014-11-12 16:13:29
明希 @Falsch_

業間休みの教室に飛び交う入り組んだ声と声の狂想曲は、どれも言葉にならない騒音であるのに、私の耳はその中に紛れた君の声だけを綺麗に拾ってしまうよう出来ているらしい。高めの甘い声は蜂蜜色の髪を思わせる心地良い音だ。ねぇ、恋になんてしないから、もうすこしだけ。その声を聞かせて。(宮地)

2014-11-12 17:48:49
明希 @Falsch_

「紫原くん」私の声にゆらり、大きな背中が揺れる。「なぁに」「これ、あげる。」少し高めの位置に差し出した、かの有名なプレッツェルの箱に訝しげな空気が和らいだ。「お菓子、好きだって聞いたから」微かな嘘を混ぜて一日遅れの精一杯、頭の片隅でいいの。私を覚えていて。(そしていつか、君に、)

2014-11-12 18:13:21
明希 @Falsch_

君に恋をしたのは必然。強くて優しいその横顔をずっと傍で見ていたいと思った。でもその真摯な眼差しは、次第にたくさんの人を魅了して。君は少しずつ遠い人になってしまった。ユキちゃん、そう呼んでいたのはいつだったっけ?「笠松くん、」あの頃とは違う呼び方で抱くのは、あの頃と変わらぬ想い。

2014-11-12 19:04:00
明希 @Falsch_

貴方に別れを告げた途端、私は壊れてしまった。目を閉じれば貴方の顔。耳を塞げば貴方の声。掌は貴方の体温を恋しがる。今更私を構成するのは貴方ばかりと気が付くなんて、まるで物語のテンプレートだ。でもここでお迎えが来るほど、人生は「道の真ん中で泣いてんじゃねぇよ、ダァホ」ちょっとだけ甘い

2014-11-12 21:47:22
明希 @Falsch_

清志が幸せならそれでいい、なんて。そんな綺麗事はみんな嘘。触れるのも愛されるのも、貴方の隣にいるのは私じゃなくちゃ嫌。なんて身勝手で我儘な女だろう。「…別に良くね」溜息混じりに吐き出されたのは貴方の声 。「俺にベタベタ触んのも、愛してんのもお前だし、」お前以外隣に置くつもりねぇよ

2014-11-12 22:24:02
明希 @Falsch_

乾燥した唇でキスをする。ピリリと走った痛みは渇きの副作用。触れたいと手を伸ばしても、翔一は意地悪くすり抜けて、手酷く狡猾な顔で笑うのだ。「ええ顔や。」唇の裂傷に歯を立てて痛みに歪む私の顔に満足気とは悪趣味にもほどがある。其の痛みを愛だと感じる私は、唇も心臓もこの男に侵されている。

2014-11-13 15:59:33
明希 @Falsch_

君の背中、真っ黒なカーディガンに頬寄せて考える。何で私、君のこと好きなんだろう。変な眉毛だし、性格だって歪んでる。辺りを見回せばいくらでも優良物件が目に止まるのにどうして?「花宮ぁ」「あ?」「すき?」「バァカ」当たり前みたいに降ってくる憎まれ口も好きなんだ。答えが出ないのも、恋。

2014-11-13 16:01:07
明希 @Falsch_

乱暴に玄関の扉が開く音がして、何事かとそちらを見やれば今にも泣き出しそうな君が居た。「よしたか、」弱々しい声に、何かあったの?零れそうな言葉を飲み込んだを「おいで」広げた腕に君は堪らない様子で飛び込んできた。「泣いていいよ」耳許で囁けば肩口が湿りだす。さぁ君の弱さを全部俺に頂戴。

2014-11-13 20:26:51
明希 @Falsch_

私は君じゃないから、君のことはわからない。君は私じゃないから、私のことはわからない。日向くんのわからずや、なんて何で言えたんだろう?「じゃあ、お前は俺の何を知ってるんだ。」言われて気がついたよ。私は君のこと、何にも知らないんだ。だから教えて、君のこと。君に知ってほしい、私のこと。

2014-11-14 04:57:21
明希 @Falsch_

ちろり、指先が触れる。「何?」独特のイントネーションが問うのはもう三回目になる。「ごめんなさい、」謝罪もまた三回目、最早熱暴走しそうなそれは痒みを帯びてきた。「もう、しゃあない子やな。」態とらしい声と共に触れたのは、今吉さんのちょっとだけ冷えた手のひら。「手、繋ぎたいんやろ。」

2014-11-17 03:27:29
明希 @Falsch_

私は私が好きだけど、きっと私が一番嫌い。君のことは好きだ、細やかに言葉に出来なくなるくらい強く。君の心に指を入れる瞬間もひしひしと考えているよ『私でいいの?私なんかでいいの?』それは君が答えを出しても終わらない設問。でも君はきっと言うね『嫌いは俺が愛すから、そのまま取っておいて』

2014-11-17 16:50:23
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