村上さんとマツコ先輩

∞すみれ∞ @magic88word

1 「なんでまたイカなん…」 『すば子先輩 はなまる料理選手権に出るって張り切ってるんです』 「誰か教えたれや… はなまるマーケットもう 終わったって」 今週のおやつは ずっと柿の種かイカ しかもすば子先輩により 何らかの手が加えられている

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2 昨日は柿の種のイカ墨和えだったし その前は確か 酢イカとスイカのコラボが どうしたとか… もうおやつの域を超えて おつまみですらなくなってる

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3 「イカソーメンと柿の種のクラッシュ …てなんやこれ？ イカソーメンて駄菓子やんけ！」 "今日のはなかなか斬新よね" さすがのマツコ先輩も ひと口で食べきれず ずっともぐもぐしてる 「ちょ待てよ… これに決定したら もう出てこーへんのちゃう？」

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4 「すば子〜これうまいわ オリジナリティ満点！」 "えぇっホントにぃ？" 「うんほんまほんま！ これにしとけ！なぁマツコ！」 適当に話を合わせる２人 "じゃあ今度は何味の柿の種がいいか 比べてみましょうか～" 嬉しそうなすば子先輩

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5 「あかん…口の中ヒリヒリする」 あきらめて お茶をがぶ飲みする村上さん 「なあ、今日ほんまのイカソーメン 食べに行こか…？」 突然のお誘いに大慌ての金曜日 pic.twitter.com/NHMdqM0rvS

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1 「ひょー！相変わらずこの部屋 最っ高に冷えとんなぁー！」 今日はまだ明るいうちに 外から戻った村上さん "外は暑いから生き返るようでしょ" ひとりだけ半袖で さらに扇子で仰ぎながら マツコ先輩が出迎える

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2 『村上さん緑茶の方がいいですか？』 "え、私も緑茶がいいわ〜！" 柿の種をつまみながら すば子先輩が口をはさむ 「おん、気ィ効くなぁ～ 熱いお茶の気分やわ」 目尻を下げて笑ってくれる村上さんに 思わず頬が緩む

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3 "緑茶なんて入れちゃって… 和菓子のおやつでもあるの？" すでにアイスコーヒーを がぶ飲みしたマツコ先輩が 後ろからのぞいてくる …だって村上さん きっとかき氷食べたばかりのはず 唇が真っ赤で可愛いんだもん pic.twitter.com/oV3ZosoB5r

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1 「すば子におやつ買いに行かすん やめてくれへん？」 『え？』 不意に村上さんに耳打ちされて ドキドキ… 「あいつ、イカか柿の種しか 買うてけーへんやろ」 『…たしかに』

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2 スタイル抜群でサラサラロングヘア 物静かで控えめなすば子先輩 でもイカと柿の種のこととなると 様子がおかしくなる "ちょっとマツコさん！ 柿の種袋ごと食べるのやめて！" "あら、これが美味しいのに…" さっそくマツコ先輩と 小競り合いが始まった

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3 "ちゃんと柿の種とピーナッツを いい感じに配合して分けてあるの！" "ああそうですか！" 「またやっとるわ…」 村上さんが苦笑い それを聞きつけたように すば子先輩が走ってくる

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4 "村上さんピーナッツ残してる！" 「歯ぁに詰まんねん」 "柿の種と食べたら詰まりません！ あ！〇〇さんは先にピーナッツだけ 食べちゃってる！" 『すみません…』 "ふぅー、どいつもこいつも… 柿の種とピーナッツは5:1だって いつも言ってるのに"

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5 「な、ピーナッツ食べてくれへん？」 すば子先輩に見つからないように そっと身体を寄せてきて 小声で言う こんな可愛い村上さんが見れるなら 柿の種も悪くないかも pic.twitter.com/RjQUlb6BUy

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1 「うあー！雨かいな～ 傘持ってへんがな！」 終業時間まぎわに 降り出した雨 窓の外を見ながら まいったーって村上さんが頭をかく "傘って…車なんでしょ" とマツコ先輩 「接待の予定で置いてきてんけど なくなってもーてん」

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2 "私と相合傘で帰りますー？" 「い、いや…ちょっと仕事するし 気持ちだけ貰とくわ」 "そお？それじゃお先に…" 定時きっかりに 退社するマツコ先輩 「マツコと相合傘て そんなもんトトロやんけ…」 ぼそっとつぶやくから 笑いを噛み殺す

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3 エントランスで 折りたたみ傘を広げてたら ポンと肩をたたかれた 「ちっさい傘やな～」 『へっ？！』 「入れてもらう身ぃで 文句は言われへんけど…」 そう言うと私の手から傘をとって 歩き出す 「ほれ、行くで～」 『は、はい！』

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4 駅へ向かう道 どんどん雨足が強くなる あんまりくっつくのもだけど 傘を差しかけてくれる 村上さんが濡れちゃうし ドキドキしながら歩く

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5 「俺、雨男てよう言われんねん」 『え？』 「激しなってきてるやろ…雨」 『そういえば…』 「この傘ではきっついな、これ ちょっとメシ食ってこか」 村上さんの笑顔が近くて 頬が熱い傘の中 pic.twitter.com/hE7GLLHdE9

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1 「ただいま～ おやつ終わってもうたかー？」 いつものように 元気に帰ってくる村上さん 「これ見て！濃い～味やて」 前を向いたままの マツコ先輩の背中を思いきり叩く 無言で振り向いて ちょこっと開けたマツコ先輩の口には 満月ポンが丸ごと入ってた 「うっわ！」

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2 少しひるんだ村上さんが 私のとこにきて包みを開ける 「こんなん売っとってん！ おしょーゆー味1.5倍、すごいやろ」 『お茶入れてきますね』 「おーたのむわ」 "また満月ポン… いくら美味しいからってねえ…" お茶をすすったマツコ先輩が呟く 『先輩…』

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3 「こっちであんまり売ってへんから 見かけたら買うてまうねーん」 「マツコはまだあるみたいやから おまえにやるなっ」 自分は少し食べたら満足する村上さん 机の中にもうひと袋あるけど かわいいから黙っとこ pic.twitter.com/r94oe3Jdm1

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1 『いってきまーす！』 思わず顔がほころぶ おやつ当番が回ってきたら 絶対行こうと思ってたお店 毎年この季節だけしか出会えない 薄緑色のあの子 あれ…桃色のあの子もいる もう出てきたの？ 早くない？ わ…どうしよ…悩む～

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2 「なんしてんねん」 『わっ!!…む、村上さんっ』 「びっくりしすぎやろ」 ち、近いです… 「おやつ買うんやろ」 『そうなんですけど… 村上さんどっちがいいですか？ うぐいす餅とさくら餅…』 「うぐいす」 は、早や

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3 『じゃ、じゃあうぐいす餅で』 お会計を済ませると 村上さんが腕を引っ張る 『え…』 引っ張られた先は 奥のイートインコーナー 「すんませーんさくら餅ふたつー」 『あの…』 「死ぬほど迷とったやろ、さっき」 ドヤ顔でにかっと笑う

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4 『わーきれい～！』 つやっつやのさくら色 思わず声が出た 「早よ食べや… 遅かったらマツコうるさいからな」 小さいテーブルを挟んで 向かい合ってお茶飲んで… なんか夫婦みたい きゃっ♡