合コン×丸山君

まかろん @makaron83yasu

Maru∞ 人には必ず泣きたくなる時がくるものだと思う そんな時誰かに頼ったり甘えたり… でもいつからか 人に簡単に頼れなくなったりして 苦しくなって いつの日か涙が溢れなくなる 辛いとき 吐き出せる人が いつのまにか居なくなるんだ #エイトで妄想

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２ 「おはようございます」 今日もいつも通り出勤する 後輩「せんぱーいっ 今日合コン行きませんか？」 「え？」 後輩「綺麗な人集めてって言われたんですよー」 これは見下してるのか 素直に言ってくれてるのか わからなかったけど 八方美人な私は 「いいよ」

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３ 結局ＯＫしちゃって 明らかに一人だけ年が違う私が合コンに参加する 今年30になった私は 結婚はもう無理だって諦めてる 周りの子はみんな25歳 明らかに… うん浮いてる 『こんばんわー』 そんなことを思ってたら男性陣が入ってきた

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４ 後輩1「あ！こんばんわ！」 目の前にたったのは 芸能人？ 丸「こんばんわ！丸山隆平です」 忠「こんばんわー大倉忠義です」 安「こんばんわ安田章大でーす」 ぼーっとしてたら 後輩1「先輩っ 順番です」 「あ、ごめんなさい」

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５ 忠「先輩？」 後輩1「はい！ 私達二人は後輩なんです」 忠「そうなんやー」 歳食ってるおばさん連れてくんなでしょうね 挨拶とか一通り終えてご飯も食べて お酒も大分進んだ 正直 二人が三人と話して 私はお皿持っていってもらったり 受け取ったり

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６ 想像はしてたから いいけどね それから１時間後 もう頭が回らない 後輩1「カラオケ行きませーん？」 後輩２「行きましょ！」 「あ、私は帰るね」 後輩1「あ、はーい！」 どうでもいいんだろうなー笑 帰ろうとすると 丸「僕も帰ります！」 「え？」

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７ 丸「送りますよ笑」 「いや、いいですよ 飲んできてください」 丸「ええんです あなたと二人で話したかったんで」 「またまたー」 丸「ほんまですよ笑」 意外と家が近くって分かって 家まで送ってくれることになった 丸「あんまりあーいうタイプのこ苦手なんよ笑」

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８ 「え？」 丸「僕はあなたみたいな人がええなー」 社交辞令だから そう言い聞かせて 丸「苦しくても言い出せんタイプやろ？笑」 「え？」 丸「周りに気遣って 自分を後回しにしちゃう的な」 「そんなことないですよ？」 そんなこと 言われたのは初めてだった

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９ 丸「今日もニコニコしてたけど ほんまは楽しくなかったんやろ？」 「そんなこと」 丸「ええよええよ 僕も楽しくなかったんで笑」 この人に嘘は通じない 酔った頭ながらに思った 「私はあの子らの引き立て役で行ったわけですから 楽しめなくていいんです笑」

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１０ 丸「何言うてんの？ 一番綺麗やったで？」 「またまた あの子達より5個上ですよ？ それに会社でも人気ある二人なんですから」 丸「会社の人がどうかは分からんけど 気が利いて自分より相手を大切に出来る君みたいな人の方が守りたくなる」 「…馬鹿にしてます？」

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１１ 丸「全然」 公園によって二人で少し話すことになった 丸「吐き出せる場がないと いつか壊れてまうよ？」 「…」 丸「あ、」 「っ、ごめんなさい」 いつのまにか涙が出てきて あれ？私いつぶりに 泣いたんだろう 丸「あわわわ 大丈夫？」

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１２ そっと胸に閉じ込められて 卵を包むかのように優しく私を包んでくれた 「う、うぅ」 丸「よしよし」 いつぶりだろう 人肌をこんなに近くに感じられたのは いつぶりだろう 人に弱みを見せるのは いつぶりだろう …こんなに安心できたのは 丸「無理せんでええよ、」

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１３ 「ありがとうございました」 ひとしきり泣くと 丸山さんの腕から抜け出した 丸「泣いてもええんやで？ なんかあったらいつでも飛んでいったる やから一人で抱え込んだらあかん」 何が苦しいのかとか どうして泣いちゃったのかとか よくわからなかったけど

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１４ ただ 丸山さんの隣はとても落ち着けて 丸山さんの隣は少しだけ素直になれた 丸「泣いた後はな ほら！笑うんやで？」 ニコッて微笑んで 私の口角を両手で持ち上げる 「ふぁい」 丸「んふ笑 元気が出ない時はな？ はい！この曲聞いて？」

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１５ 手渡されたのはＣＤ 「え？」 丸「実はな君のことずっと前から知っててん」 「…え？」 丸「ＣＭの仕事でその会社行ってな、 合コンの話きた時 君が来ること条件で受けてん」 「そ、うなんですか」 丸「周りに気配りして がむしゃらに頑張っとる姿に一目惚れした」

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１６ 丸「今日も周りのために静かに頑張ってて ほんま好きやなーって」 「は、はぁ」 きっと今顔真っ赤だ 丸「このＣＤな あったら渡そうと思っててな よかったら元気ない時とか聴いてな？」 「ありがとうございます」 丸「それから その、付き合ってくれへん？」

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１７ 「はい」 丸「ほんまに？！」 「はい」 こんなにも隣にいて落ち着ける人 こんなにも隣にいて素直になれる人 きっと他にはいないから 連絡先を交換すると 丸「めっちゃ嬉しい」 「好きです」 丸「っ\\」 さっきみたいに優しくじゃなくて 力強く抱きしめられた

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１８ 大人になって 吐き出せなかった私は 丸山隆平に会って人生が変わった “元気が出ないときにすぐに効く魔法” それは 「ぱーんっ！！」 もだけど笑 丸「ほら、笑いー？」 優しい優しいあなたの言葉です Fin