歌仙警部補の雅事件簿

全然雅じゃねえ 自分用まとめ
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いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

やはり忘れたらもったいない気がしたから歌仙兼定の雅事件簿〜鴨川撲殺死体遺棄事件〜メモるわ

2015-05-10 01:42:47
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

5/7明け方頃、鴨川付近を歩行中の修行僧から「人が死んでいる」との通報があり、殺人一課の歌仙兼定警部補と新人の和泉守兼定巡査が向かう 被害者は会社員へし切り長谷部、頭部に固いもので殴られた形跡があり、また傷口があるのに対し血痕が付近にほとんどないことから殺人及び死体遺棄で操作開始

2015-05-10 01:49:00
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

長谷部は独身で仕事のできる優秀な社員だった、社内の評判は概ね良く仕事に厳しすぎる一面はあるものの恨みを買う人物ではない 交友関係を洗う内、ホステスの宗三左文字、無職のにっかり青江が捜査線上に浮かぶ 死亡推定時刻は前日の午前3時から5時頃と思われるが、二人にアリバイはなかった

2015-05-10 01:54:33
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

宗三は長谷部の上司がよく通うスナックで働いており、度々上司に誘われてやってくる長谷部に身の上を話すうち互いに惹かれるものがあったようだ 青江は未亡人で数年前から前夫の多額の保険金で慎ましく暮らしていたが、一年前から土木作業員の大倶利伽羅と交際していた

2015-05-10 01:58:09
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

大倶利伽羅はシングルファーザーで連れ子の五虎退と青江の仲は良好だったが、五虎退の見えない所で青江はDVの被害にあっていた 長谷部とは偶々大倶利伽羅と街中で揉めていた際に仲裁に入られて以後親しくなったようである 大倶利伽羅と長谷部の面識はこれきりであるという

2015-05-10 02:02:33
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

歌仙警部補が操作に協力的ではない宗三に苦戦する中、和泉守巡査は青江の誘惑に負けそうになる

2015-05-10 02:04:21
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

目撃者が少なく狂気などの物証が見つからないため捜査は難航した ここで大倶利伽羅の息子五虎退が「犯行時刻青江は家にいた」と証言 弱冠6歳の少年の言葉では些か信憑性に欠けたが、大倶利伽羅の証言もあり裏を取る 捜査本部は宗三を真犯人と断定する

2015-05-10 02:08:29
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

犯行推定時刻は帰宅して寝ていたと主張する宗三、残念ながら一人暮らしのため帰宅を証明する者がいない 痴情のもつれだろうとする警察の判断にも「彼はとても良い人でした……僕は今でも彼が好きなのに、あなた方は僕を疑うんですね…!」と激昂する様子を見せる

2015-05-10 02:13:51
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

凶器は以前発見されていなかったが、至近距離で数回殴られたこと、おそらく角のある硬いもの…花瓶や灰皿のような重いものと考えられた

2015-05-10 02:16:36
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

宗三の否認が続き捜査はまたも行き詰まる 「全っ然わかんねえっすよ…青江のアリバイはしっかりしてる、アリバイのない宗三はやってないの一点張り……」 「青江が大倶利伽羅に恨みを抱いて殺害、とかならわかるんすけどねー」 和泉守の呟きに歌仙はハッと顔を上げた 「そういえば…」

2015-05-10 02:20:38
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

「青江は何故大倶利伽羅と別れないんだ?DVの事実は明らかなのに、僕が言っても聞き入れなかった…」 「DVは厄介ですからね…暴力ふるわれても許しちまう何かがあるんじゃないすか」 「弱みを握られているってことかな」

2015-05-10 02:23:41
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

「いや、暴力を奮ってきたほうが謝ってくるんですよ。こんなことして悪かったって自分から言ってくるから、そこに『この人はダメな人だから私が支えなきゃ』って気持ちを生むらしいです」 「……それだ!和泉守、青江の自宅に急行するぞ!」

2015-05-10 02:27:11
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

何かを閃いた歌仙は和泉守を伴い青江の自宅に急ぐ 丁度五虎退が帰宅し、青江が迎え入れるのが伺えた 「お時間、宜しいですか?」 「…構いませんよ」 五虎退を部屋に下がらせる青江

2015-05-10 02:29:44
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

青江の家は前夫の資産の一つであり、死後青江が所有している 未亡人一人が暮らすには有り余る財産を持つ彼が、何故不良上がりのシングルファーザーと半同棲状態にあるのか、歌仙は終始疑問だった 尚前夫の死因は持病の肝炎の悪化であり、事件性はない

2015-05-10 02:33:48
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

歌仙はまず事件当日の様子をもう一度問い質した 「何度聞かれても同じです、僕はその時間大倶利伽羅とリビングで話していた。五虎退くんがそれを見ています。会話の内容は余り細かく言いたくないと以前にも」 「確かに伺いました、今後の事を話し合っていたのだとか…なぜあの時間に?」

2015-05-10 02:37:54
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

「それも既に話した通り、彼が夜勤明けで帰って来たので僕も起きたんです」 「本当にそうですか?」 「…僕を疑うなんて、何かありましたか?」 「いいえ、ですが気になっていたんです。日常的に暴力で追い詰められていたあなたが、何故彼と別れないのか」 「弱みをにぎられていたのでは?」

2015-05-10 02:40:48
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

「貴方は大倶利伽羅に何らかの秘密をにぎられ、脅されたのではないですか?」 「やめて下さい、彼はそんな人ではない」 「では何故なんです?」 「好きだからに決まっています…確かに粗暴なところもありますが、息子思いの優しい人なんです」 歌仙の思惑がわからない和泉守は落ち着かない

2015-05-10 02:44:03
ほなさいなら @sleepmode_mnc

とうらぶ全く知らんけど婆さんのやつ追ってるからはよ寝たいのではよ完結させてください

2015-05-10 02:45:38
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

居心地悪げに部屋の中を見ていた和泉守はふと大倶利伽羅の聴取を思い出す 「…青江さん、確認したいのですが」 「なんです?」 「どうしたんだい急に」 歌仙も怪訝な顔付きで和泉守をみる、和泉守は尋ねる 「大倶利伽羅さんは喫煙者ですよね」 「そうですね、僕は吸いませんが」

2015-05-10 02:47:04
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

「灰皿はどこですか?事件直後にこちらへ来た時はあった気がするんですが…」

2015-05-10 02:49:10
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

「あぁ…大倶利伽羅が落として割ってしまって」 「ガラスの、割と大きなものでしたよね。落としたくらいで割れますか?」 「それは…」 「そんなものを落とせば床に傷ができたでしょうね。どの辺りで?」 「そ、その…」 口籠る青江 ここへ突如乱入が 「や、やめてください…」

2015-05-10 02:52:11
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

「青江さんは何もしてません…お父さんとだってなかよしなんです…僕本当に見ました、夜にお父さんと話しているのを…あの、だから…」 泣きそうな五虎退がとびだしてきた 青江が驚きと困惑の表情で五虎退を見つめ、やがて諦めたように言う 「…五虎退くん、もういいんだよ。君は悪くないんだから」

2015-05-10 02:55:02
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

「こんないたいけな少年に庇われるなんて…僕は人の親にはむいていないのかな…」 青江は語り始めた

2015-05-10 02:56:57
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

長谷部の通勤ルートが五虎退の通学路と被っていたことは警察も把握していた 青江は五虎退を送迎する道すがら長谷部に再会し、仲裁してくれたことを感謝した その後も度々出会うようになり、世間話の出来る仲になった頃、長谷部が宗三ど歩いているのを目撃してしまう

2015-05-10 02:59:42
いーとん◆垢引っ越し @e_tomb0425

長谷部に会うことで息抜きをしているつもりだった青江 宗三と仲睦まじく歩く姿を見て、己の気持ちが大倶利伽羅から長谷部に写っていたことに青江は気づいてしまう だが大倶利伽羅のことは嫌いになれず、五虎退のことは本当の子供のように可愛がっていた 事件前夜、別れ話を切り出した

2015-05-10 03:02:33