或るおっさんのゲーセン暦【第二部 中坊編】

JKL @jackknifelovers

中学に上がってもなおご近所MVS勢で安定していた俺を変えたのが、KOF95。 七十五式からの空中コンボが初めて成功した時はマジで手が震えた。

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そしてそれと同時に、こいつを誰かにぶちこみたいという欲が生まれる。 同じ店に通っていた連中ともつるみ始め、横対戦をちょいちょいやるように。 しかしまだこの頃の対戦は読み合いと呼べるモノではなく、ただどっちが先にコンボ入れるかの殴り合い。

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95年冬。リアルバウト餓狼伝説稼動。 対戦でたまたま使った秦崇秀で、初めて中・下段揺さぶりの楽しさを知る。 ご近所勢と連れ立って、少しづつ市街地のゲーセンにも出向くようになる。

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96年。NEOGEO漬けだった1年を経てのKOF96。 システム面で相当な変更があったが難なく順応。 対人戦に必要な技術が一通り備わっていたため、稼動当初から毎日のように対戦した。

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平日は近所で横対戦・週末は市街地で腕試しの黄金パターンを確立。 見知らぬ人間相手に勝ちを重ねてドヤり、そして別の奴にボコられてリベンジを誓い修行、の日々。 翌年KOF97が出てもそれは続いた。

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高校受験を控え駅前の塾に通うようになったのをきっかけに、その近場のゲーセンにも通い始める。 初代ジャス学をきっかけに他校生とも交流が生まれ、知らない店情報やプレイヤー情報などを交換するように。

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平凡よりふわっと上レベルの頭だった俺は、特に勉強もせず行けそうだったそれなりの高校にふわっと進学。 ちょっと帰り道を変えるだけで市内全域の目立ったゲーセンに寄れちゃうという奇跡の好条件。 全ての環境が整った瞬間だった。