-Paradox Of the Disaster-　マヌエラの旅路

豆乳ちゃん@浮上率激低 @hr_turb_ss

「これは……フッ、何を手渡されるのかと思えば…」 己の手を目の前に翳し、刻まれた印を眺める。ーマイナーフラッグ、君主が臣下に力を分け与えることを示す証だ。 「良いだろう。マヌエラ=トレーフル、俺は今一度、君の力となることを誓う」 #或る炎雷槍使いの前夜 @hisyabun_sk

肉体を再構築中のウニ @lv100uni

男の言葉を聞き届け、彼女は微笑む。とろけるような、柔和な笑みだった。 「――ええ、背中は頼んだわ」 マヌエラの聖印が消える。闇夜に浮かんだ少女の顔は、再び戦士の色を纏っている。 「あぁ、それと。この前貴方が言っていた件」→　#或る炎雷槍使いの前夜　@hr_turb_ss

肉体を再構築中のウニ @lv100uni

「『君はここで復讐を諦めるのか？』――答えは、ノーよ。今は同盟や連合が悪いとは思わない。けれど、私の家族を奪った人間への憎しみがそう簡単に消えると思って？これから向かう戦場、そこでもし彼等を見つけたら、」 女はそこで言葉を切る。→　#或る炎雷槍使いの前夜　@hr_turb_ss

肉体を再構築中のウニ @lv100uni

「相手の所属が何処であろうと、誰であろうと、私はそいつを絶対に――殺してやる」 少女は嗤う。かつての彼女を彷彿とさせるように。 「分かったら私に着いてきなさい。貴方は弟の蘇生を、私は家族の仇を。この悲願、絶対に叶えてみせるから」　#或る炎雷槍使いの前夜　@hr_turb_ss

豆乳ちゃん@浮上率激低 @hr_turb_ss

男は目の前の少女を見据える。かつて自身が投げた問い、その答えをついに寄越した彼女の顔は紛れもなく、リオネル・ラヴァンシーが仕えるに足る君主のものであった。 「ーーイエス、マイロード」 #或る炎雷槍使いの前夜 @hisyabun_sk

肉体を再構築中のウニ @lv100uni

リオネルを背後に伴い歩きながら、マヌエラの脳裏にある『物』が浮かぶ。部屋に置いてきた、小さな小箱だ。 「パンドラ、ね…」 大戦中、迷い込んだ先で彼女の手中へ転がってきた《希望の箱》。古びた小箱の鍵は壊れている。けれど、まだ。彼女はその中身を知らない。　#或る炎雷槍使いの前夜

肉体を再構築中のウニ @lv100uni

互いが歩むは業の道。堕ちる先なら地獄か煉獄。炎雷の槍使いマヌエラ=トレーフルと屍儡師リオネル・ラヴァンシー、その足跡が、世界の果てに火を放つ。 　#或る炎雷槍使いの前夜　To be continued.....

肉体を再構築中のウニ @lv100uni

事前RPやっと終わったぞ！！！！！！！いいか！！！！！！診断を載せるからな！？！？！？！？指さして笑えよ！？！？！？！？！？

肉体を再構築中のウニ @lv100uni

【休息／戦功４】マヌエラ＠条約　POD参加に大切な人からの手紙が届く。心癒され、ＨＰ＋９。もし心当たりがないならそれは他人への手紙だった。その場合、同意を得た同じ勢力のプレイヤーを１人選び、そのＨＰ＋… appli-maker.jp/analytic_apps/… #GC2_POD

肉体を再構築中のウニ @lv100uni

御分かりいただけるだろうか。　twitter.com/hisyabun_sk/st…

肉体を再構築中のウニ @lv100uni

@terubow_gc_pod マヌエラは錬兵舎にて自分宛てだという手紙を渡される。しかしその封筒には己の名は無く、代わりに馴染みのある男の名と、何やら難解な字で書かれた宛名らしき文字が躍っていた。 「ケインから？…また郵便屋が配送ミスしたのね。それにしても、これは何て読むのよ」

紫藤玲也 @reiya_pod

@hisyabun_sk 玲也は、兵舎に戻る寸前、封筒を睨む女性の声を聞く。常人ならば確実に聞き逃す音量。しかし、氷使いかつ風使いの玲也は、その声を聞き取った。 玲也「おい、アンタ。今、ケインとか言わなかったか？」 ⇒

肉体を再構築中のウニ @lv100uni

@terubow_gc_pod 手紙の宛名が読めず頭を抱えていたところ、突然かかる男の声。振り返り相手を見ると、馴染みの無い男がそこに立っていた。マヌエラは僅かに警戒する。 「…ええ、言ったけれど。貴方、誰？ケインの知り合いかしら？」

紫藤玲也 @reiya_pod

@hisyabun_sk 玲也「あぁ、まぁそうなんだが、一つ、こっちの質問に答えちゃくれないか？『アンタは、ケインの知り合いか？』」 《熱探知知覚》により、明らかな警戒を読み取る玲也。だが、それ故にケインの知り合いではないか、という考えが働いた。 ⇒

肉体を再構築中のウニ @lv100uni

@terubow_gc_pod 「名も知らぬ相手に答える義理なんて本来は無いのだけれど、そうよ。私はケインの知り合い。彼に命を拾われた者。ロードのマヌエラ、貴方は？」 不躾な質問に片眉を吊り上げながらも一応答える。その一方で、ケインの友人を騙る罠の可能性もまだ捨てていない。

紫藤玲也 @reiya_pod

@hisyabun_sk 玲也（《真偽探知》……そうか、本当みたいだな） 玲也は己の警戒を解き、胸元のジャスパーのペンダントをマヌエラに見せる。 玲也「悪かった。俺は紫藤、玲也。玲也と呼んでくれ。このペンダントを見せれば、ケインの知り合いだとは証明できると思う」 ⇒

肉体を再構築中のウニ @lv100uni

@terubow_gc_pod 「レイヤ？面白い名前ね。そのペンダント……そう、貴方に彼は託したのね」 赤い、優しき男の血の色を示すペンダントを認めて彼女は漸く警戒を解く。相手のことを信用したようだ。マヌエラは少し迷って例の手紙を彼に差し出す。 「この手紙、宛先は貴方かしら？」

紫藤玲也 @reiya_pod

@hisyabun_sk 玲也（託した……？いや、彼女から聞くべきことではないな） 疑問を封じ込め、 玲也「あぁ、そうだ。ありがとう……」 そこには、数日前まで世話になったケインの、心配していることがありありと分かる文章が綴られていた。 （続）

紫藤玲也 @reiya_pod

@hisyabun_sk ケイン（……良いか？レイヤ。重ねて言うが、お前一人で到底生き残れるような代物では、ない。戦友を探せ。お前はメイジ故、その能力を求められることもしばしばあるだろう。……願わくば条約の勝利を。そして何より、無事なお前の顔をもう一度見ることが出来ることを）

紫藤玲也 @reiya_pod

@hisyabun_sk 玲也が手紙を読み終えると、その中よりもう一通手紙が出てきた。メモ用紙ほどの大きさだが、宛先は―― 玲也「マヌ、エラ？……これ、貴女宛ての手紙みたいだ」 マヌエラに、その手紙を差し出す。そこには、こう綴られている。 （続）

紫藤玲也 @reiya_pod

@hisyabun_sk ケイン（この手紙を読む頃、マヌエラの目の前には黒髪の奇妙なやつがいると思う。……マヌエラ、そいつは、昔の俺だ。求めるもののために全てを投げ打ってでも走り続ける。……もし、お前が良ければ、そいつの事、見守っちゃくれないか？すまねぇが、頼んだぜ。　ケイン）

肉体を再構築中のウニ @lv100uni

@terubow_gc_pod 「私宛の手紙？」 怪訝な顔をしつつも玲也の手から紙切れを受け取り、読む。マヌエラの目が僅かに見開かれ、そして次第に表情が険しくなり、読み終える頃には彼女は溜め息をついていた。 「まったく……あの男も随分と厄介なものを預けてくれたわね」→

肉体を再構築中のウニ @lv100uni

@terubow_gc_pod マヌエラは手紙から顔を上げ、目の前の男を見据える。 「貴方、ケインの知り合いなら戦えるの？それなりに強いのかしら？」