カンヌにくまモン…日本／日本映画界の諸問題がここに

ヒロ・マスダ / Hiro Masuda @IchigoIchieFilm

カンヌで本気でおしゃべりロボット、着ぐるみキャラクター見に来る人が何人いるか？興味本意は別にして、海外映画人がこれをビジネスにするか？おそらくイベント後の官僚のレポートには「クールジャパン万歳！」になるのかもしれないが国際競争の中日本の映画産業にとっては明らかに内容が問われる話。

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日本業界のこれらの経営者の話を聞くジャパンサミットやって、はたしてロケ誘致、共同製作、アニメ産業、ポストプロダクション、ゲーム、日本に給料のいい仕事が増えるのか？国内製作費が上がるのか？外国とのつきあいで日本のクリエイティブ産業が獲得しなければいけないことはクールだ万歳以上のもの

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僕たち世界のあんなところ行ってこんなことに税金使いました、イベント開いてあんなことに税金使いましたの、本質のない産業政策を何十年続けていきた結果がこれ。行っている民間人もほぼ政府委員会の常連メンバー。だれのための産業政策なのか？日本で働くクリエイティブ人材、才能のためと知るべき

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.@TOYOZUMIKouichi あくまでロケ誘致に関しての回答ですが正直今の状況は非常に厳しく勝てる要素は少ないと思います。もちろん日本の優位性はあるのですが、だた今市場、製作環境と時代が変化しているのでその優位性もどんどんと失われていて「だった」と過去形になりつつあります

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.@TOYOZUMIKouichi 日本が圧倒的優位だったのは日本の経済的、文化的信頼の高さから創作段階においてよその国ではなく日本を舞台にした物語が存在することです。もちろんそれには日本を扱えば日本で売れる、日本を舞台にすれば興味深い物語になるなどの信頼があったからです。

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.@TOYOZUMIKouichi ただ世界規模、アジア地域、東アジア諸国との競争において日本は海外のフィルムメイカーの期待に応えられなくなり、一方それを叶える国が登場している事実があります。例えば中国を舞台にすれば比較にならない巨大市場に出られる、作る面では巨額なお金がでるなど

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.@TOYOZUMIKouichi 人口、チケット価格が低く市場規模の小さい韓国は多くの国民が映画館に行く文化があり、政府がその数字を通してその透明性を発信していたり。マレーシアならいわば映画作りの商品、サービス開発が充実。回収も大事なのでコスト削減案に見合う政府支援も大事です

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.@TOYOZUMIKouichi そうなると監督、脚本家、お金を預かるプロデューサーが「日本大好き」といっても、それだけでビジネスの話はまとまりません。結果ビジネスニーズに見合う国の設定に脚本が変わったり、最悪日本原作、日本語時代劇の「沈黙」すら台湾で撮影しましょうとなります。

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.@TOYOZUMIKouichi 競争力には日本映画産業の人的資源もとても大事です。でも肝心の政府支援がここに向かないで「日本では残業代いりませんよ」とか、ビジネスが期待する肝心の商品開発しないでおしゃべりロボット、着ぐるみ宣伝だけしても産業支える大事な日本の人は育まれません

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.@TOYOZUMIKouichi ちょっと未来のないような話になりましたが、日本の優位性が完全に消えないうちに、ちゃんとした枠組み作りに向かっていけば日本の創作現場にお金が入るための競争のスタートラインに立てるのではと思います、というか思いたいです。個々の努力とともに。

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リュック・ベッソンの製作会社ヨーロッパコープが中国のファンダメンタルフィルムズと５年間の配給延長契約を締結。またリュック・ベッソンの次回作の共同製作契約も、ファンダメンタル社の同作品への出資は最大で６０億円（＄５０M）variety.com/2015/film/asia…

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もちろん色々あるけどカンヌで飛び交う共同製作のお話は例えばこういう次元。はたしてジャパンサミットは日本との共同製作の可能性を話す時に肝心のお金の話ができるのか？おしゃべりロボットがお出迎えの次元ではないのは明らか。１企業の話ではなく、そういう場での１国のビジョンと振る舞い姿の話

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カンヌでしっかり熊本をPRしてくるモン 生みの親である小山薫堂さんがパビリオン企画に関わっていることから、日本を代表するキャラクターとして参加が決まった。パビリオンではくまモンがパフォーマンスを披露したり、写真撮影に応じたりする予定 huff.to/1KfvGKh

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もう本当に頭が痛くなる。カンヌフィルムマーケットに出展する国のパビリオンの役割、自国の映画産業発展に果たさないといけない責任がまるで感じられない。企画に携わった人間と関係、日本代表のキャラクターのパフォーマンスと記念撮影、映画ビジネスの場でそんなもの求めにだれもカンヌに来ていない

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経済産業省は税金を使って自国の映画産業を陥れる純粋な邪悪なのか、単純に本当にこれが国の発展につながると信じる純粋なバカなのか？どちらにしても罪。映画産業の経済、国際競争が日々変化する中、日本の産業で働く人にとっては外に出て行く日本の窓口、顔がこの状態というのは本当に不幸なこと

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国のフィルムコミッションが海外イベントにのこのこ出て行って「日本のクルーは残業代がかからないメリットがあります」と誘致PRしてみたり、今の日本の状況は何か新しいことをやるより、日本の映画産業なんて関係ないような人を政策に関わらせない、日本の外に出さないことの方が優先課題に思える

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５年ぶりにカンヌのインターナショナルビレッジに日本パビリオン出展、映画産業における日本の国際競争に応じた戦略のもとの企画ではなく、「クールジャパンで予算がついたよ、そうだみんなでカンヌに行こう」程度の発想。予算を使うまでが仕事、日本産業で働く人への貢献は二の次。これを税金で負担

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「日本のアニメーターの劣悪労働環境の報告を国がまとめました」ならこれに対する対策は？着ぐるみパフォーマンスみて、写真撮って、海外プロデューサーが日本の産業にまともなお金を使おうと思うか？ましてや並びには自国産業への貢献を担った国々が同じく出展しているというのに。

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カンヌのインターナショナルビレッジ、いわば競争激しいラーメン店が並ぶ通り。舌の肥えた客が集まる場所でぬるくてまずくて高いラーメンを出しているのが日本。お客は日本が美味しいラーメン店に変わるまで足繁く通わない、隣の美味しい店に入るし、まずければ２度とその店には行かない。

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通常どこの国でも自分が見を置く産業に予算がつけば歓迎する。よりよい創作機会、雇用、賃金に直結するから。ただ日本ほど産業で働く人を無視し続ける国はそうない。経産省が６０億円で天下り映画会社を作りました、電通に公共事業発注しました、カンヌへ行きました。本来の目的とは無関係な無駄ばかり

ヒロ・マスダ / Hiro Masuda @IchigoIchieFilm

近々日本のニュースでごく一部のそこに居合わせた外国人とそれらしい映像か写真とって「カンヌで大人気」「おしゃべりロボット大注目」「日本パビリオン大盛況」とか日本すごい系報道が出てきそうな気がする。ただ日本のクリエイティブ産業で働く人が直面している現実はそんな誤魔化しはきかない状況

ヒロ・マスダ / Hiro Masuda @IchigoIchieFilm

カンヌ映画祭とは仮にも映画産業に携わる者しか参加できないという限定性をブランドとし、特別な場所であることを確立している映画祭。その場所に国がパビリオンを設け、おしゃべりロボットがご挨拶とか着ぐるみキャラクターが記念撮影でクールジャパン、政府レベルがもう正気の沙汰とは思えない

ヒロ・マスダ / Hiro Masuda @IchigoIchieFilm

くまモン、カンヌでも大人気！フォトギャラリー cinematoday.jp/gallery/E00074… 言ったそばから早速、仕事はやいなあ。予想通りだけど。日本政府のクールジャパンがカンヌ映画祭という場所をわきまえていない感覚はこうした報道からは日本にいる国民には伝わりづらいだろうなあ。