「NARUTO」における、「対立」と「共感」
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ナルトの個人的な痛みをイルカ先生が共感しててナルトは始まった。ナルトは白と我愛羅とサスケの痛みを共感して、一部を終えた。ナルトの一部の物語はネタになりがちだけど「わかるってばよ」の物語。
2015-05-29 23:25:19ナルトの一部ってどの戦いも見てて痛いんだよな。みんなワンパターンにトラウマを抱えて、ワンパターンに闘争するけど、痛みを抱えた少年たちの話としてはそのくらいでいい気がする。
2015-05-29 23:27:33二部以降はナルトが成長しすぎたから痛みが伝わらない気がすんだよな。ナルトが幸せになってしまったから、NARUTOの痛みから物語性が消えた。NARUTOはナルトのサクセスストーリーではなくトラウマの物語だったのにそれがぼやけた。
2015-05-29 23:34:31一部のナルトはサスケ戦で言ったように、痛みの末に「俺にとってはやっとできた繋がり」、を守るために血肉を賭けたけど、二部以降は普通に身の回りの人を大事にするあたりまえの主人公になってしまった気がする。少し残念ではある。
2015-05-29 23:36:21ナルトが物語の中で人格的・ドラマ的な対立を持ってカタルシスを生んだ主な敵を並べる。白・我愛羅・サスケ・(イタチ)・ペイン・オビト・(マダラ)くらいか。NARUTOの物語の中で彼らは似たトラウマを抱えた、ナルトに対置されつつもナルトに同一化されるような構造でドラマを生んできた。
2015-05-29 23:42:37逆に言うと、常にNARUTOの物語の中での敵は岸影様の中のナルトに近い気持ち=その投影たるナルト=それぞれの敵、という同一の敵たちとの闘争の末の分かり合い・決裂であった。そうでないのは普通に敵として出現してドラマを交えず戦った敵たちか。角都とか、カグヤとか。
2015-05-29 23:44:29意外とNARUTOは対立の物語ではなく、同じ立ち位置の中でわかりあえない人間たちの物語だったのでは。だから、ナルトが物語の中で万人に支持されていき、それがナルト教とでも表現すべき価値観の淘汰として気持ち悪がられたのでは。それは、物語の構造を読み解くなら必然のこと。
2015-05-29 23:45:481部を共感の物語として、2部を対立の物語とすればよかったのではないか。本編で、根本的なレベルで(わかるってばよをできない次元で)思想的な対立をした相手は戦いの中で排除され、NARUTOの物語から排除されていき、根本が同じキャラクターばかりが残っていったのが欠陥としてあるのでは。
2015-05-29 23:47:12もしかしたらナルトは分かり合えるやつと分かり合い、わかりあえない奴らとわかりあわなかっただけのものがたりなのかもしれない。普通だけど、そりゃ。
2015-05-29 23:50:43