【ウテナ考察】西園寺莢一 桐生冬芽

二人に関する考察等のまとめ(私的用)
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なぐんじ @ngnjaot

西園寺は、冬芽に対するライバル意識・劣等感・コンプレックス…そういった自分の内にある感情と、それを見透かしつつ自分の知らない場所へ進んでいこうとしている冬芽の言動とで、自分たちの築いてきた友情が失われていくような…実際、そうなってしまっていることに足掻いていたのかなぁと。

2015-06-04 21:49:26
なぐんじ @ngnjaot

冬芽はどうだか知らないけど、西園寺は冬芽を友人としてとても好いていたし、この友情をずっと大切にしたいと思っていた。けれど、色んなすれ違いから二人の友情の形が歪つになってしまい、自らその友情の形をしたものをはねのけ拒絶した。西園寺は決して冬芽を手放したかったわけではないのに。

2015-06-04 21:58:08
なぐんじ @ngnjaot

西園寺は「冬芽との友情を取り戻したい」という気持ちに蓋をして、空白になった部分を「冬芽に打ち勝ち永遠のものを手に入れる」ことで埋めようとしていたのか…ただそれは、西園寺が本当に願っていることではないことは言うまでもなく。でも、そうすれば何かが変わると思っていた。世界を革命すれば

2015-06-04 22:12:56
なぐんじ @ngnjaot

そう考えでもしないと、これ以上こうやって冬芽と付き合っていくことは、西園寺にとってやりきれないことだった。まだ16~17歳の彼には。西園寺にとって「永遠のものを手に入れる」ことは、「冬芽との友情を取り戻すことができない」という現実からの逃げ道だったと言えるのかもしれない。

2015-06-04 22:19:44
なぐんじ @ngnjaot

西園寺も本能で「冬芽は厄介な奴だ」となんとなく認識していたんじゃないかと思うけど、その認識に明確な冬芽に対する劣等感とコンプレックスが加わって、「この男に打ち勝つしか俺の道はない」くらいに西園寺の中で肥大化していってたのかもしれない。物理的に離れることができないならば倒すのみ

2015-06-04 22:30:22
なぐんじ @ngnjaot

冬芽は、西園寺が自分との友情にこだわる姿を「恥ずかしい奴め」って馬鹿にしてるんだろうし、ウテナ視聴者も冬芽と同じで「真実の友情なんていう美しいものはない。これはあくまでおとぎ話だ」と、心の奥で思ってる部分はあると思う。私も、西園寺への愛情とは別で、そんな風に思ってたはず。

2015-06-04 23:09:38
なぐんじ @ngnjaot

冬芽や周囲、果てには視聴者からもそんな風に思われていても尚、友情にこだわり縛られ、そしてあがく西園寺莢一の愚直さは、作品の中のキャラクターとしての存在を越えるものがあると、今は感じる。そして、その末に取り戻した友情に満たされる西園寺の姿は、私たちの憧れでもあるんじゃないかな。

2015-06-04 23:14:10
なぐんじ @ngnjaot

冬芽は西園寺のことを嫌ってるわけでは決してなかったけど、こと友情のことに関しては、本気で西園寺を馬鹿にしてたんだと思う。で、あの西園寺と友達でいながら冬芽がそんななのは、美しいものを夢物語だと言い切って、現実を見据えることが大人になることであると思ったからなのかもしれない。

2015-06-04 23:41:05
なぐんじ @ngnjaot

冬芽と七実の実の両親がどうなったのか知らないけど、その影響もあるのか、冬芽は人付き合いにおいて若干希薄な面があったかもしれない。人同士の関係に永遠なんてないし、別れは唐突に訪れる。そういう感覚をずっと持って育ってきたのかもしれない。だから、西園寺との関係にも期待はしてなかった。

2015-06-04 23:46:28
なぐんじ @ngnjaot

だから、西園寺が冬芽に対して劣等感諸々を抱き始めたとき、冬芽は「やっぱりな」と思ったんじゃなかろうか。人はいずれ離別する、と。ただ、西園寺はそれでも安安と引き下がらなかった。そんな西園寺の姿を見て「なんて馬鹿な奴だ」と心底思っただろうし、冬芽にとっては滑稽でしかなかっただろう。

2015-06-05 00:08:29
なぐんじ @ngnjaot

だって、自分は端から本当の友情なんて綺麗事で、そんなものは存在しないと思っている。だから、そこにエネルギーを使い込む必要などないと。なのにそんな自分という人間に対して、これほどまでに友情という繋がりを求め、そして苦悩する人間が傍にいる。冬芽にとってこれほどおかしなことはない。

2015-06-05 00:16:12
なぐんじ @ngnjaot

冬芽は器用でなんでも卒なくこなせる人間であるのは確かだけど、人と関わることにおいてはなにか大きく欠落した部分があったのかなと思う。自分との繋がりを絶たない西園寺を馬鹿にしても、自分がそんな西園寺に寄りかかってることに気付いていない。だから平気で切り捨てる。そこに躊躇はない。

2015-06-05 00:22:47
なぐんじ @ngnjaot

策士ではあるけど、自分を慕う人間を切り捨てることに関してなんの戸惑いも負い目も罪悪感もない。異常だよね。しかも、実はその人たちの自分に対する想いや愛情、優しさに甘えてることに気づいてない。冬芽にとってはあくまで「利用している」に過ぎない……え、なにこの子大丈夫なの?え?

2015-06-05 00:29:40
なぐんじ @ngnjaot

他人の自分に対する愛情をここまでポジティブに軽視できるってのは、相手を裏切ってるというより、自分という人間の心をどんどん削っていってるようにしか思えなくなってきたぞ…それであいつが求めるものって一体なんなの?暁生みたいな男性像?なんだそれ。桐生冬芽おま、厄介にも程があるぞ…

2015-06-05 00:37:02
なぐんじ @ngnjaot

冬芽はきっと心底「永遠」というものを欲してるからこそ、それをウテナに与えた暁生に憧れたんだろうけど、自分が「永遠」を欲してるなんてことは全く気付いてなくて、「暁生みたいになりたい!暁生みたいな力が欲しい!」ってそっちにしか目がいってないとか、そんなことある??見失い過ぎだろ

2015-06-05 01:08:05
なぐんじ @ngnjaot

自分が本当に欲しいものが「夢物語に過ぎない」と本気で思っていて、その欲するものを「夢物語なんかじゃない!」と必死こいて手に入れようとしてる奴らを馬鹿にして、そんな自分はその「夢物語を現実にすることができる力」を欲してる…?桐生冬芽が求めるものってそういうことなの?

2015-06-05 01:15:09
なぐんじ @ngnjaot

友情・輝き・奇跡・永遠=現実には存在しない=夢物語=手に入れることは不可能 ⇒それら全てを可能・現実のものにする力=世界を革命する力 っていう風に冬芽は考えてたりするの???違ったらマジごめん

2015-06-05 01:20:57