- Bio_sagitta
- 3695
- 0
- 0
- 0
プレゼントをテーマにした毛利受け妄想ツイート群
テーマからずれてるようなのもあるけど、まあいっか
最初は黒毛。次に小十就。
以下はツイート次第まとめる予定(順不同・増減するかも)
成就
谷毛
チカナリ(済)
佐就(済)
幸就(済)
テルナリ←9.12更新
ダテナリ(済)
松毛
家就
尼毛
又就(済み)
半就(済み)
黒毛
黒田が子猫を連れてやってきた。まだ自力で排泄すらできない、小さな小さな猫だった。「面倒みてやってくれないか。出向命令で海の向こうに行くことに……青天の霹靂ってやつだよまったく」一人身のさみしさを紛らわすために、知人から譲り受けた猫。
2015-06-09 23:14:02ハチワレ模様は目までかかり、少し黒田に似ている。しかし生き物を簡単に引き取るわけにもいかない。だいたい此度の出向は何年かかるかもわからないものではなかったか。「連れてはいけないのか?」当然すぎる我の問いに、黒田は困った顔をする。「慣れない外国暮らしで、子猫の面倒を見る自信がない」
2015-06-09 23:17:33でかい図体を小さく丸めて、申し訳なさそうにする黒田。正座した太い足を、子猫が昇ろうとしがみついている。子猫はかわいい。黒田の言い分も理解できる。「わかった。我が面倒を見る」「本当か、助かった。すまんな、ありがとう毛利ぃ」子猫を抱き上げて万歳をする黒田。
2015-06-09 23:24:34嫌がっているのか喜んでいるのか、ニャーニャー鳴く子猫。どちらも我にとっては手のかかる子供のような存在。「ところで、ひとつ条件がある」子猫を数年から十数年預かるのだから、少しくらいのわがままはいいだろう。「ん、なんだ?小生に出来ることならなんでもやるぞ」ニカッ白い歯を見せる黒田。
2015-06-09 23:27:16その笑顔に少し躊躇う。本当に言ってもいいのかと。つかず離れず、心地よい距離を保ってきた我と黒田。同じ大学、同じ就職先。ただ利害の一致でルームシェアを続けてきただけの関係。表面上は。だが我はとっくに利害の一致なんて言葉では収まらない想いを黒田に抱いている。ずっと一緒に暮らしたい。
2015-06-09 23:31:25一方通行の想いなら、胸にとどめておいたと思う。共に生活するなかで指がふれあったとき、肩が触れ合った時にドキっとする。そんな時に黒田を見ると、困ったようなうれしいような顔をしていた。黒田に胸がときめいた時に、鏡に映った我の顔と同じ表情だった。
2015-06-09 23:37:02自惚れたくなる。お互い一人で暮らすには十分な収入がある。それでもいっしょに暮らしているのは、利害の一致だけと言えるだろうか。我が黒田を好いているゆえルームシェアを続けているように、黒田も我のことを少なからず思ってくれているのかもしれない。そんな予感、或いは期待をずっと抱いていた。
2015-06-09 23:40:03「何だ、早く言ってくれ」言葉の続きを急かされて、焦る。どの言葉を使えばいいのだろう。頭の中がぐしゃぐしゃとこんがらがって、引っ張れば引っ張るほどきつく結んでしまう。「これでも我は、貴様との暮らしを気に入っているのだ」「ん?」なんだ?突然語りだした、そんな顔する黒田。
2015-06-09 23:45:22一から説明しようと思ったが、失敗だったかもしれぬ。「貴様は我にむやみに深入りしてこない。そのくせ気が利いていて、いつも我の望む距離間を保ってくれる。近いが決して触れない、そんな距離だ」「ふんふん」完全に聞く体制の黒田に安心して、口が滑らかになる。「だが、近頃は少し不満なのだ」
2015-06-09 23:48:22「あら?ほめられているのかと思ったら不満!?」イイハナシかと思いきや、と肩透かしをくらわせてしまったようだ。まだ続きがあるから聞くがよい。「触れたい、と思っているのは我だけか?」黒田の目を、妙に長い前髪で隠れた目を見つめる。「え?」黒田は小さく零す。戸惑いは、拒絶ゆえかそれとも。
2015-06-09 23:52:57不安が胸の内側から叩いてくる。震えそうになる喉を酷使して、条件を告げる。「貴様が帰国した時、我との距離を詰める気があるならば、この猫は預かる。だがその気がないならば、猫は我がもらう。貴様には返さない」黒田を失っても、子猫が残るならまだ救いがある。我は寂しさに耐えることができよう。
2015-06-09 23:56:52黒田にも悪い条件ではないはずだ。猫はどのみち連れていけない。我でなくとも、誰かが預かるか引き取るかになるはずだ。この条件で交渉が決裂しても、損害があるのは我だけだ。「なぜじゃあ……なんでそんなことを言うんじゃあ……」黒田が発した嘆きに、胸が張り裂けそうになる。そうか、我だけか。
2015-06-10 00:00:16目に涙の膜が張りそうになるのを必死にこらえていると、急に視界が塞がれた。「なぜ、このタイミングで言うんだお前さんは!遠距離恋愛だぞ!?お前さんは猫がいるからいいだろうが、小生はさみしくて恋しくて死んでしまうかもしれんだろ!」
2015-06-10 00:03:13抱きしめられてると気付いたのは、声が上と真横から聞こえたから。我の視界をふさいでいるのは、押し付けられた黒田の胸。その胸から、黒田の声が聞こえていた。「くそお、策士め。これじゃあ小生は毛利への想いが募る一方じゃないか」そんなことはない。我だって、募る。
2015-06-10 00:05:46今だって、うれしい気持ちが募りに募って、胸が詰まって苦しい。「黒田、我は気が短い。早よう帰ってこい」これだけ言うのが精いっぱいだ。「小生はやる時はやるんだ。最短で帰ってきてやる。それまでちゃんと待ってろよ毛利!絶対だぞ!」馬鹿にするな。我は待つのは得意だ。ずっと昔から。
2015-06-10 00:11:15肩をがくがくと揺らされながら、なんとか頷く。黒田はそれでも安心できないようで、とんでもない事を要求してきた。「じゃああれだ、誓いのキスだ!」「は?か、帰ってきてからでいいであろう」なんと恥ずかしい事を言うのだ。それにムードも何もない。
2015-06-10 00:14:00我は足元をうろちょろしていた子猫を抱き上げ、愛らしい口元を黒田の唇に押しつけた。そして我も子猫のにキスをする。「これ以上は帰ってきたら、ぞ」モチベーションを上げるために。黒田はもちろん、我のもだ。「なぜじゃあ!あんまりじゃあ!」
2015-06-10 00:16:42ベッドに突っ伏して騒ぐ黒田を無視し、子猫にミルクを与える。懸命に吸いつく姿に、母性愛の様なものがきゅんとする。まことにかわいい。黒田の出国まで、あと一カ月。子猫の仕草にでれでれの我は、黒田との距離の詰めあい攻防戦が繰り広げられることなど、知る由もなかった。(ฅΦωΦ)ฅおわりにゃ
2015-06-10 00:19:56プレゼント黒毛編楽しかった。そのうちまたやろう。次は誰にしようプレゼントは何にしよう。てか黒田さんの猫はプレゼントじゃない件ww
2015-06-10 00:39:40小十就
片倉から大根をもらった。緑が鮮やかな葉がついていて、根はまっすぐ伸びていて、まるっとしている。白色に艶がありみずみずしい。とてもおいしそうな大根は、片倉宅の家庭菜園で育てられたものらしい。家庭菜園を凝り過ぎて、仲間内で片倉農園やら、片倉産の野菜などと言われている。
2015-06-10 22:19:15