とある霧の日の秘密

(本音がダダ漏れな)大倶利伽羅・極 @honne_kuricara

いくぞ(出陣してくる)

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倶利伽羅:…おい光忠 光忠:なんだい？ 倶利伽羅:…霧が出てきた(このまま進軍するのか？) 光忠:…本当だね、ちょっと隊長の鶴丸さんに…あれ？ 倶利伽羅:…国永…？(いない…？国永だけじゃない…) 光忠:…他の皆は…？

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倶利伽羅:…光忠 光忠:…大丈夫、掴まなくても僕はちゃんとここにいるよ。 倶利伽羅:…別に(…分からないだろう) 光忠:困ったね、霧が濃くなってきて全然周りが見えない。…倶利ちゃん、前言撤回するよ、何があるか分からないから掴んでて。それから刀はすぐ抜けるように

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倶利伽羅:…光忠(どうする) 光忠:とにかく動かないでいようかと思ったけど全然霧が晴れないね。…少し移動してみようか。馬乗ってくれば良かったね 倶利伽羅:乗ってきてもこの霧では不安にさせるだけだ(可愛そうだろう) 光忠:そうだね。手繋ごうか‥‥あからさまに嫌そうな顔するね

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光忠:別にやましいことはないよ。はぐれたら困るからね、安心して 倶利伽羅:‥‥ｼﾞｯ(そうか‥‥が手は‥‥)‥‥[遠慮がちに燕尾掴み] 光忠:(ﾝ＂ﾝ＂ﾝ＂ﾝ＂ﾝ＂ﾝ＂) 倶利伽羅:…やましいことはないと(鼻を抑えるな) 光忠:なかった 倶利伽羅:過去形(おい)

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光忠:…進んでいったら、街でもあったりしてね 倶利伽羅:街？(どういう事だ？) 光忠:そういうお話があるんだよ。青少年向けの物語だけどね 倶利伽羅:…興味ないな(少し気になる) 光忠:確か傘持って帰ってくるんだよ 倶利伽羅:傘(雨降るのか) 光忠:ふらないといいね、何も見えないし

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光忠:街でもあれば、霧が晴れるまで待っていられるんだけど 倶利伽羅:…街あっても分かるのか(周りが全く見えないな) 光忠:だよねえ…そもそもどの方角に歩いているのかも 倶利伽羅:やはり止まるか？ 光忠:でも止まってても何も変わらないよ 倶利伽羅:そうだな(晴れる気配無いしな)

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光忠:えっと 倶利伽羅:…(なんだここは) 光忠:本当に、街があったね 倶利伽羅:…人がいない(街というより廃墟だな) 光忠:とりあえず今日はここで過ごそうか。この霧じゃ、野宿は危ないだろうしね。夜になる前に晴れてくれればいいんだけど 倶利伽羅:…この様子じゃ(無理だろうな)

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倶利伽羅:…それで？物語では、どうなるんだ？(そもそも何故そんな話をした、気になるだろう) 光忠:単に霧で思い出しただけだよ。物語では何も。ただ楽しい時間を過ごして帰るだけだよ。そもそも、そのお話では傘が道案内してくれるんだけど、僕らは傘を持っていないしね

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倶利伽羅:…そうか(…俺に気を遣ったな。突然物語を話し出すような性格じゃないだろう) 光忠:そうだよ。ふと思い出してね。ただそれだけ。もっと気の効いた話が出来れば良かったんだけどね 倶利伽羅:…(十分気を遣っているくせに) 光忠:…晴れないかなあ……困ったね

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光忠:…とりあえずその辺の民家にでも入ってみようか 倶利伽羅:そうだな(立ち尽くしていても仕方ない。せめて屋根の下に入ろう) 光忠:ごめんください…うん、いないよね、それじゃ、お邪魔します 倶利伽羅:…お邪魔します(結構綺麗だな) 光忠:まるで最近まで使われていたみたいだね

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光忠:おなかすいたね 倶利伽羅:…(といっても食材がない) 光忠:だよねえ…ってちょっと… 倶利伽羅:！？ 光忠:ここ、さっきまで何もなかったよね… 倶利伽羅:…あぁ(いつの間にか籠に入った野菜が…)

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光忠:なんで野菜…？ 倶利伽羅:あんたが食材がないと言ったからじゃないか(確実にさっきまでなかったぞ) 光忠:気味が悪いね…野菜に紛れて葡萄や桃があるよ 倶利伽羅:豪華だな(だが不可解だ) 光忠:…どうしようね

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光忠:っていうか何さらっと僕のせいにしてるんだい？食材がないって言ったのは君… 倶利伽羅:俺は何も言っていないぞ(何を言っている) 光忠:あ…そうだったね…

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倶利伽羅:…(おい光忠) 光忠:ん？ 倶利伽羅:…呼んでないのに反応したな。…前から思っていたがあんた俺の考えが読めるのか？(ずっと気になっていた) 光忠:…読めるっていえば読めるかな？分かり易いんだよ倶利ちゃんは。仕草や顔にすぐ出るからね 倶利伽羅:…ﾑｯ 光忠:ほらね

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光忠:(危なかったね…発言には気をつけないと)…ところでこれどうしようか 倶利伽羅:…そうだな(腹は減ったが薄気味悪いな) 光忠:…筍もある…うーんごめんね倶利ちゃん、これはちょっと僕やめた方が良いと思う。 倶利伽羅:…同感だな(町だからと咄嗟に入ったが失敗だったな)

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光忠:来るとき坂あったかな 倶利伽羅:よく分からないが(多分あった) 光忠:はぁ…参ったね。ここで一晩過ごすのはちょっと…とはいえ外に出るのも得策じゃない 倶利伽羅:…とりあえずこの家に閉じこもるか(夜が明けるまで) 光忠:そうだね…朝が来ればいいけれど

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倶利伽羅:…それは問題ないだろう(おそらくだが。着いた時は明るかったからな) 光忠:そうだね。とりあえず火を起そうか。暗いと気が滅入るよ 倶利伽羅:…火を(つけて大丈夫なのか) 光忠:大丈夫じゃないかな、僕らは彼女と対峙しているわけじゃないしね。今日マッチ持ってるのが僕で良かった

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倶利伽羅:…(そういう意味では無かったんだが) 光忠:…とはいえマッチだけじゃ不便だね 倶利伽羅:…今度は蝋燭と燭台が出てきたな(そんな気はしていたが) 光忠:ふふ、狙い通りだね。ありがたく使わせてもらおうか

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光忠:外はもう真っ暗だね。…倶利ちゃんは何があっても僕が守るから安心してね 倶利伽羅:…それには及ばない(守られるほど俺は弱くない) 光忠:それなら背中は頼んだよ。クレイジーストームはカッコ良いけど背後注意だからね 倶利伽羅:ならヘルドラの溜め中は任せた(動けないからな)

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光忠:… 倶利伽羅:… 光忠:ｸﾙｪｲｼﾞｨｽﾄｫﾑｯ 倶利伽羅:ﾍｩｯﾄﾞｩﾗｺﾞｯ 光忠:… 倶利伽羅:… 光忠:今のは忘れようか 倶利伽羅:あぁ(出なかったな) 光忠:思った通りになるなら、出るようになるかと思ったんだけどね。 倶利伽羅:読み違えたかっ

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光忠:政宗公に会いたいって思ったら出てきてくれたりしないかな 倶利伽羅:…出てきたらそれはそれで困る(嬉しいが) 光忠:確かにね

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光忠：もう真夜中みたいだね 倶利伽羅：そうだな(眠くなってきたな) 光忠：眠ければ寝てていいよ、何かあったら起こしてあげるから 倶利伽羅：寝ない(それより) 光忠：うん？ 倶利伽羅：…少し話がしたい 光忠：倶利ちゃんからそんな事言うなんて珍しいね

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倶利伽羅：…回りくどいのは好きではない。単刀直入に聞くぞ。…あんた俺が好きだと言ったな。そして今俺と二人だ。…何もしないのか(助けも来ない、妙な所に閉じ込められているような状況だ、絶好の好機だろう) 光忠：したくないわけじゃないけれど、何もしないから安心していいよ

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倶利伽羅：…ずっと不可解だった。あんたはあれだけ俺を、一度は囲い込もうとさえしたな。(相当思いつめていただろう)…それなのにあれからずっと、笑っている(あれだけ思いつめて、俺は相変わらずこのままで、それなのにそんな簡単に割り切れるものなのか。俺が言えた事ではないから黙っていたが)