S-M 喧嘩

あ阿々。 @rainbow_solara

1 すばるの機嫌が悪い日と私が無性に甘えたい日。 行き場のない衝動がぶつかる日。 すばるの期限の良し悪しなんてすぐわかる。 話しかけるな触るなオーラが全身から出てる。 わかってるよ。 でもさあ、いつも我慢してるけど、今日はどうしても。

あ阿々。 @rainbow_solara

2 そっと後ろからくっついてみて、一応大丈夫そうだったから手に触れてみたら…ペッて一瞬で振り払われて。 いつもならまあしょうがないかって思えるんだけど、今日はダメ。 無言で立ち上がってキッチンへ逃げた。 後回しにしてた食洗器を回す。

あ阿々。 @rainbow_solara

3 いつもこう。 こういうとき、我慢するのはいつも私の方。 それとも私に気付かれないようにすばるも我慢してるんだろうか。 …こんなとき皆どうしてるんだろ。 唇を噛んで涙を堪えた。

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4 「…い…て…せーよ！」 リビングからすばるの声。 自分の都合のいいときだけ声をかけてくる。 食洗器の音でよく聞こえないから、そのまま気付かないふりした。 「…っ、なんでこんなんで拗ねんねん！」 苛立つように叫ぶすばる。 今度ははっきり聞こえた。

あ阿々。 @rainbow_solara

5 こんなんでって言うけど、結構しんどいんだよ？ 同じことしてるってわかってる。 ただの意趣返しだってわかってるけど、ごめん、話したくないの。 私の機嫌が悪くなると焦るすばる。 避けるように動く私の後をずっと視線で追ってくる。 気にしてないふりして多分色んなこと考えてる。

あ阿々。 @rainbow_solara

6 「あ、そういえば」 今日持って行った鞄の中を漁る。 「土産でもらった」 日本酒の瓶。 あんまりすばるは飲まないから、私にって貰ってきたんだと思う。 『…冷蔵庫に漬物入ってるよ』 おつまみになりそうなやつ。 飲みたいならどうぞ。 明日早いから私は飲まないけど。

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7 冷蔵庫の前、少し考えて瓶を中に入れた。 たった一言だけど、私の発したその一言でホッとしてるのが見てわかる。 男の人に一番効くのは【無視】すること。 存在を否定されるのが一番怖いことみたい。 そわそわする背中を見て、ほんのちょっと溜飲が下がった。

あ阿々。 @rainbow_solara

8 だからと言ってスッキリしたわけじゃない。 結局行き場のないモヤモヤが残っただけ。 「…寝る、けど…」 その言葉に立ち上がって、ちょっと離れて布団に入った。 いつもより耳につく呼吸。 太腿に、そっとすばるの手が触れた。 まるで偶然ぶつかっただけって、装うように。

あ阿々。 @rainbow_solara

9 避けることも逃げることも出来ず、その手をどうしたらいいかわからなくて無言で目を閉じた。 眠れなくて身を捩る。 少しずつ規則的になる呼吸。 もう寝た？ 手を重ねた。 一瞬乱れる呼吸。 『…ごめん』 そのままぎゅっと握られて、漸く眠りに落ちた。

あ阿々。 @rainbow_solara

10 目が覚めて、何もなかったようないつもの朝。 ご飯食べて、それぞれ準備をして家を出る。 行ってらっしゃい。 行ってきます。 何てことない、久しぶりに喧嘩をしたっていう話。

あ阿々。 @rainbow_solara

1 「で、やっぱ今日もめんどくさいお前なわけ？」 滅多に飲まない日本酒に酔って少し潤んだ目。 気怠そうに笑うすばるの膝の上に乗る。 『うん。めんどくさい私』 首に手を回してキスをねだる。 熱い唇に触れればもう止まることなんてできなくて。 隙間に舌を差し入れて絡み合う。

あ阿々。 @rainbow_solara

2 シャツの裾から忍び込む指。 そのまま上にのぼって何の遊びもないままいきなり乳首をキュッと摘まむ。 思わず口を離して喘ぐ私。 目を細めてじっと私の反応を見るすばるの視線に否応なしに熱く燃え上がる。 揺れる腰に擦れるように感じるすばるのそれ。 手を下着の中に差し込んで握る。

あ阿々。 @rainbow_solara

3 追いかけるようにすばるの手も私の下着の中に入って来た。 入り口をゆっくり撫でる指はすっかりトロトロになった私の中にゆっくり飲み込まれてく。 奥を引っ掻かれて体が跳ねる。 手の中の塊を握りながら喘いで、指だけで何度も飛沫を散らした。

あ阿々。 @rainbow_solara

4 服を脱いで飛び出してきたすばるのそれに頭を押されて口を寄せる。 根元まで飲み込んでキツく搾り取ろうとしたら、「そんな頑張らんでええよ」って笑いながら私の下半身を裸にした。 すぐに立ち上がって、四つん這いのお尻に擦りつける。

あ阿々。 @rainbow_solara

5 「酔っとるから期待には応えられんかもしれへんで？」 クチュクチュ焦らすように音を立ててクリや穴を引っ掻く。 『ぁ、ん…私も…酔ってるから、ゆるかったら…どうする？』 「ん？」 スブスブと一気に奥まで入ってくる。 ようやく欲しかったものをもらえて、声を上げて悦んだ。

あ阿々。 @rainbow_solara

6 お尻を逃げられないように掴まれてすばるの好きなように突きまくられる。 イってもイっても終わらない抽挿に息も絶え絶えの私をひっくり返してまた奥まで入ってくる。 あ、そこ、好きなとこ。 当たって、動かなくてもそれだけでイっちゃって、それが呼び水になって何度も何度も勝手に果てる。

あ阿々。 @rainbow_solara

7 「絶好調やん」 それを見てすばるが笑う。 背中に爪を立てて肩に噛みついて、背中を反らせて腰を擦りつける。 終わらない。 ううん、終わりたくない。 ずっとこのまま繋がっていたい。 ほら、また。 目の前がチカチカする。 喧嘩をした次の日。 犬も食わない、下らない話。