「シンデレラを助ける魔女の動機は何よ?」 「魔女の目的というと‥‥魂?」 「シンデレラから?おかしくない?」 「あらかじめシンデレラに魔法をかけて‥‥」 「王子と結婚したタイミングで‥‥」 「王宮の魔法結界の内側から‥‥」 「それだ!」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 15:54:17編「おじいさんとおばあさんじゃ読者視点がないですよね」 作「読者視点」 編「うちの読者さんは育児世代で30歳前後なんですよ」 作「じゃあ子供のいない30前後の夫婦にして」 編「あと桃とかよりマンゴーか何かにしましょう」 作「マンゴー」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 15:55:38編集「魔女さぁ、そんな都合良く舞踏会の日に居合わせるもんかね」 著者「そこは運命の巡り合わせっていうか…」 編集「あとなんの代償も無しに魔法使ってくれる人なんていないよ。嘘でもなんか取ろう」 著者「何か、とは?」 編集「寿命」 著者「寿命」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 15:56:40「犬と、猿と、キジが仲間になるんですね?」 「ええ、きびだんごで仲間になります」 「全部擬人化して女の子にしましょう」 「えっ」 「犬は忠実系元気娘、猿はちょっとツンデレなイタズラっ娘、キジは…」 「」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 15:59:17編集「この花咲かじいさんなんだけど、犬が殺されちゃうよね」 「はい」 編集「こんな可愛い犬が殺されたら、読者ドン引きだよね」 「え」 編集「犬を殺さないで花を咲かせる方法考えて」 「ど……どうしろと」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 15:59:45編集「部活の先輩と後輩のBLね」 作者「はい」 編集「ビジュアルもっと汚くしよっか」 作者「えっ…」 編集「リアリティあった方がいいし、ま、多少はね?」 作者「はい…」 編集「あ、純愛モノみたいだけど、途中昏睡レイプさせよっか」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 16:00:16編集「『こぶとりじいさん』なんだけど」 「はい」 「オレ何度も言ってるよね? 今時ジジィが主人公でウケるわけないって」 「はぁ」 「例によって女の子にする」 (またか) 「タイトルは『小太りガール』」 「なんでや! かな子関係ないやろ!」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 16:00:56#もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら 「浦島太郎が玉手箱をあけるとおじいさんに」 「まって…なんで?」 「??玉手箱の中に竜宮城で過ごした分の時間の流れが…」 「いやいや、亀助けてあげたのになんでそんな仕打ちをするの?」 「…中からツンデレ美少女が」 「うん、そっちかなー」
2015-07-18 16:02:18編集「いやあ、この狼さ、もっと派手なことにしちゃわない?」 作者「はぁ、派手に」 編「石じゃ地味だからさ、ああそうだ爆弾埋め込んじゃおう」 作「爆弾」 編「んで、なんか軍とかの基地に置いといて」 作(グラウンド・ゼロズだよなこれ) #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 16:02:37編集「この「関ヶ原の合戦」だけどさ、この三成って嫌味なヤツが勝利する展開はないよね」 「ですか」 「むしろこれでもかってほどマヌケな負け方したほうが読者ウケする」 「というと」 「この秀秋ってバカに裏切らせよう。いい感じのカタルシスになる」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 16:02:38「あの、『ち○○ろサンボ』書いてきたんですが」 編集「あ、それアウト」 「へ!?」 編集「アウトだから。何も聞かないで」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 16:03:03ツイ4新人賞応募作「さるかに合戦」 編集A「質の悪い『おでんくん』。」 編集B「ぼくには合わない。ゆるキャラ的な存在はこの世界から滅びていいよ!」 編集C「対象年齢が低すぎるのでは?」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 16:03:06編「豚は主人公だよね?なんで家を作るだけなの。絵的に地味だよね?」 作「はい……」 編「兄たちは食われちゃおう。で、三男は修行に出よう。最後倒そう?」 作「え、あの……」 編「ページは増やせないから、そこは今のままで話まとめてね」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 16:03:08「『5人のおうじさまx5つのふしぎなたからものっ!!!』……?」 「中身と同じくらいタイトルは大事なんだ。まずは読書にページを開いてもらわないと」 「『かぐや姫』じゃ駄目ですか……?」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 16:03:37編集「この鬼のコマンドも書いといた方がよくね?」 作者「それ狂オシキ鬼じゃないです...」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 16:04:44編集「桃太郎が強いのはまぁ分かるけどさ、やっぱり戦うシーンは欲しいよね」作者「やはりそこですかね」編集「例えばこれ(男塾を出しながら)」作者「いやでも、これリアリティないじゃ…」編集「桃が川から流れてくるぐらいだから、そんなのもういいでしょ」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 16:04:53編集者「いいね。ラストはかぐや姫が月に帰っちゃうのか。それじゃあ次回は、かぐや姫奪還編のネーム描いてきて。」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 16:05:18編集「あのさぁ、この「花咲かじいさん」だけどさ」 「はぁ」 「この前持ってきた「桃太郎」と同じキャラ出してるよね?」 「いえ、その犬はまた別の・・・」 「なんだなんだスターシステムか? 手塚気取りか!」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 16:05:31編「これ全部女の子にしてみませんか?」 作「でもこれ猿と蟹と臼と栗と…全員人間じゃないですよ」 編「そこを擬人化して」 作「擬人化」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 16:06:09酒で眠っている間に8本の首を切り落とすなんて絶体にNGです。 スサノオの方が最初から圧倒的に強いことにし、 クシナダヒメを助けるためにちょっとだけ本気を出す、 その際の台詞は「やれやれ、少し本気を出すしかないか」、 で描き直してください #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 16:06:30編集「『王子とこじき』ねぇ」 「はい」 「今どきこじきは無理だよ、マスコミが五月蝿くて」 「そうですか」 「身分違いの立場変えはいいんだよ」 「ですよね」 「金持ちエリートとタクシー運転手とかどう?」 「それビッグ錠センセの短編です」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 16:06:41(「・ω・)「 「この桃太郎だけどさ、和物はやっぱり厳しいんだよね」 「はあ」 「舞台はヨーロッパ風異世界にしよう。お供の動物は獣娘で」 「なるほど」 「敵は隣国の軍隊」 「……あれっ!?」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら amzn.to/1gG8ZTB
2015-07-18 16:07:17作者「川から桃がどんぶらこ…」 編集「それじゃフツー」 作者「中から美少女が…」 編集「まだまだ…最近流行りなのは?」 作者「グルメ漫画!」 編集「桃を食う!」 作者「中身ごと!」 編集「進撃のババア!」 作者・編集「「それだ!!」」 #もし昔話を漫画編集部に持ち込んだら
2015-07-18 16:08:54