- gr_starneon
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とある海域、鎮守府らしき施設に向かう途中、仮面ガンナーはコロージョン個体の艦娘に遭遇する。数は1隻、艤装の形状からして、おそらく金剛型の戦艦だろうということは容易に判断できた。 1
2015-07-20 20:22:29「榛……名……ダイジョ……主砲……ホウゲ…キ……ショウリ……」虚ろな目とうめき声のような独り言と共に、仮面ガンナーを見つけるや否や攻撃を開始した!ドォン!ドォン!ボロボロになり、藻が絡みついた主砲で仮面ガンナーを撃つ! 2
2015-07-20 20:27:32「クソが…全然大丈夫じゃねぇな…!」仮面ガンナーはサザナミマルチブラスターで砲弾を全て撃ち落とし、敵に肉薄!そして!「一生沈んでろ…!」敵の頭に向かって踵落としを決めた!バキャァッッ!ブチブチブチッ!骨の砕ける音と肉が引き裂かれる音が混ざり、同時に敵の身体が真っ二つに裂ける! 3
2015-07-20 20:34:02次の瞬間、仮面ガンナーの目の前には金剛型3番艦、榛名「だった」肉塊が海上に浮かんでいた。「いかに金剛型といえど…ゾンビのようにうめいていては…」仮面ガンナーは肉塊を横に蹴り飛ばす。蹴り飛ばされた肉塊は、着水と同時に沈んでいった。「…無様だ…」仮面ガンナーは再び目的地を目指す。 4
2015-07-20 20:40:11「結構距離あるな…」『ご主人様?』漣がライザーの中から呼びかける。『あそこの島で一休みしません?』移動が長くなると判断した漣は、近くの陸地で休憩することを提案してきた。「そうだな…それもいい……」仮面ガンナーはその提案を受け、その島の浜辺に上陸する。「漣…FGWのメンテだ…」 5
2015-07-20 20:43:44『ほいさっさー!』漣はライザー内のVR鎮守府にある入渠用の施設で、傷ついたFGWの修理や弾薬の補給を始めた。それを画面越しに眺めながら、仮面ガンナーは浜辺に座り込む。「ラブカストーンもお前に適応しきっているようだな…良かった……」仮面ガンナーはふと呟いた。 6
2015-07-20 20:46:48その言葉が耳に入った漣は、仮面ガンナーに質問する。『ねぇご主人様?』「ん…なんだ……」『このラブカストーン…すごい力があるけど、一体どうやって手に入れたの?』「んああ…そういや詳しく話してなかったか…」『うん、気になってはいたけど、これについて尋ねる機会がなくて。』 7
2015-07-20 20:51:03「それもそうだな……」仮面ガンナーは空を見上げた。「ちょうどいい…話しておくのもいいかもな……」仮面ガンナーは深呼吸し、ゆっくり語り始めた。 「あれは…ここに来る1年ほど前のことだ……」 8
2015-07-20 20:53:36ここは、「流れる銀河の世界」、ここにはいくつもの銀河が存在しており、その銀河ごとに様々な世界が発展を遂げ、様々な生き物が生息していた。そしてその銀河の一つに存在する、惑星航行船団「オラクル」。「惑星の調査」を目的とする組織である。 10
2015-07-20 21:02:49その組織が擁する居住施設を備えた超大型宇宙船「アークスシップ」の2番艦「ウル」のクエストカウンター前に、仮面ガンナーはいた。オラクルに所属する戦士は「アークス」と呼ばれ、ワープ機能を備えた小型の宇宙船「キャンプシップ」によって、クエストに記された惑星で任務をこなす。 11
2015-07-20 21:05:52彼らが戦う敵は、惑星の敵勢力の他、「ダーカー」と呼ばれる惑星や生物を侵食する能力を持つ異型の者たち。仮面ガンナーはアークスとしてこの世界に潜り込み、アサルトライフルやランチャーといった射撃武器で敵と戦っていた。 12
2015-07-20 21:08:46仮面ガンナーは早速、キャンプシップに乗り込み目的地を目指す。「惑星ナベリウス」…そこに出現したダーカーを殲滅するためだ。今から行くその惑星は、豊かな自然にあふれ、最近までダーカーの存在が確認されていなかったという。 13
2015-07-20 21:12:44着陸したキャンプシップから降り立った仮面ガンナーは、全身を瑠璃色のアーマーに黄色いラインが入ったカラーリングのパワードスーツを身にまとっていた。これはこの銀河の機械種族「キャスト」を模して作ったスーツである。「さて…作戦開始だな……」 14
2015-07-20 21:17:17その時!キュゥゥゥン…という独特な音とともに、空中に赤黒い渦が生成され、中から黒い装甲と背中に赤いコアを備えた敵が出現した!この黒と赤というカラーは、ダーカーのほぼ全てに共通するカラーだ!「見たことない奴だ…新型か…?」仮面ガンナーはライフルを敵に向ける! 15
2015-07-20 21:22:05すると敵はものすごい勢いでこちらに向かって走ってきた!仮面ガンナーはライフルを撃つが、止まらない!そして敵は肉薄し、人間のような動きで回し蹴りをしてきた!「よっ…と…あっぶねぇ…」仮面ガンナーは素早く避けた…かに思えた。 16
2015-07-20 21:25:51次の瞬間!ドゴッ!「がはっ…!」仮面ガンナーは敵の蹴りをくらっていた。だが、今確かに仮面ガンナーは蹴りを回避した。あたってはいないはず。しかし!敵は回避されたその足を軸足と入れ替え、もう片方の足で素早く追撃していたのだ!二段回し蹴りである! 17
2015-07-20 21:28:57敵の横に吹き飛ばされる仮面ガンナー!しかし、素早く体制を立て直し、敵の頭部にライフルを撃ちまくる!すると敵の頭部が破壊され、コアが露出した!敵は思わずよろめく!「チャンスだ…!」仮面ガンナーは接近し、ひたすらコアに向かって弾丸を叩き込む!そして! 18
2015-07-20 21:33:42……バタッ。声をあげることもなく、敵はその場に倒れた。「念のため…調べておくか…」仮面ガンナーが敵の体に触れた瞬間!倒したはずの敵の体が光りだす!そして!ドォォォォォン!その体が大爆発を起こした!「ぐあぁぁぁ…!!!」吹き飛ばされる仮面ガンナー! 19
2015-07-20 21:36:19ドガッ!付近にあったキャンプシップの壁に叩きつけられる!「くっそ…なんだってんだ………」仮面ガンナーはその場から立ち上がる。すると、パワードスーツのいたるところに大きなダメージがあるのがわかった。 20
2015-07-20 21:39:00「装甲はおろか…関節までやられてやがる……だめだ…撤退だな……」仮面ガンナーはよろめきながらキャンプシップに乗り込み、アークスシップにあるマイルームへと戻った。 21
2015-07-20 21:40:50仮面ガンナーのマイルームには、パワードスーツを自動でメンテナンスするための施設が備わっている。仮面ガンナーはパワードスーツを解除し、自動メンテナンスを開始した。「思った以上にダメージが大きい…しばらくこの世界では戦えないな……」仮面ガンナーは呟いた。 22
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