2015年8月4日

茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第1565回【夏休み子ども科学電話相談を聞いて考える】連続ツイート

2015.8/4 茂木健一郎氏 【夏休み子ども科学電話相談を聞いて考える】連続ツイート …昨日、研究室の合宿でレンタカーを走行中、NHKラジオ第一の「夏休み子ども科学電話相談」を聞いた。とてもおもしろかった。恐竜担当の先生がいるのは、子どもたちの心の中で恐竜の占める位置が大きいからだろう。明日(つまり今日)は放射線の専門の先生も出演されると言っていた…
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート1565回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、きのう思ったこと。

2015-08-04 07:15:36
茂木健一郎 @kenichiromogi

昨日、研究室の合宿でレンタカーを走行中、NHKラジオ第一の「夏休み子ども科学電話相談」を聞いた。とてもおもしろかった。恐竜担当の先生がいるのは、子どもたちの心の中で 恐竜の占める位置が大きいからだろう。明日(つまり今日)は放射線の専門の先生も出演されると言っていた。

2015-08-04 07:17:53
茂木健一郎 @kenichiromogi

「子ども電話相談」のフォーマットは、ぼくが小さな時から変わっていない。学年と名前を言って、質問をする。先生が説明すると、子どもが、「はい」「はい」と相槌を打つ。説明が終わると「わかりましたか?」「いいかな?」と先生が聞いて、子どもが「はい、ありがとうございました」と答えて終える。

2015-08-04 07:21:17
茂木健一郎 @kenichiromogi

「子ども電話相談」は、子どもの素朴な疑問に対して、大人が生真面目に答える、それに対する子どもの反応がたのしいし、また、聴いている大人の側も勉強になることも多いので、人気があるのだろう。きわめて良質のコンテンツであることは間違いなく、これからも末永く続いてほしい。

2015-08-04 07:22:54
茂木健一郎 @kenichiromogi

その上で、昨日聞いていて違和感も抱いた。「子ども電話相談」の前提は、子どもの質問に対して、大人が「正解」を持っていて、それを子どもに伝えるということであるように思われる。グーグルなどの検索エンジンが発達した今、質問には、検索すればそれなりの情報が出るものも多い。

2015-08-04 07:23:57
茂木健一郎 @kenichiromogi

何よりも、大人が「正解」を知っているという前提そのものが間違っていることもある。そもそも、ポパーによれば、科学は反証可能性によってこそ担保される。どんなに正しいと見える「知識」も、つねにそれが「間違っている」と示すことができる可能性とともにある。

2015-08-04 07:26:25
茂木健一郎 @kenichiromogi

回答している先生が間違っている可能性もある。そんなことを子どもに伝えるのは、難しいかもしれない。放送時間の制約がある以上、子どもの素朴な疑問に対して、先生が答えるという、今のフォーマットを変えるのは難しい。別のフォーマットは何か、と考えても、なかなか答えは見つからない。

2015-08-04 07:27:33
茂木健一郎 @kenichiromogi

それでも、「子ども電話相談」の、正解を知っている大人が子どもにその知識を伝えるという前提自体が、「科学」の本質ではないということは認識されなければならないだろう。ほほえましいやりとりの中に、私たちの学力観や、子ども観、メディアの役割についての前提認識がかいま見える。

2015-08-04 07:29:20
茂木健一郎 @kenichiromogi

「子ども電話相談」の番組としてのすばらしさを認めつつ、子どもが「はい」「はい」「はい、わかりました。ありがとうございました」と言っているだけでは、何かが足りない、と感じる。このことは、日本人の特性として言われている良い意味での律儀さ、悪い意味での従順さと関係していると思う。

2015-08-04 07:30:47
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート1565回「夏休み子ども科学電話相談を聞いて考える」をテーマに、8つのツイートをお届けしました。

2015-08-04 07:32:08

コメント

銀魂の蓮舫(ロマ3リマスター生命の杖縛りプレイ中) @renho39 2015年8月5日
このもじゃもじゃなんもわかってねーと思う。憧れの先生と話すことのできた子どもの質問を聞いたことあるのか?全然違うぞ。
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みづかね @MZKNIPO 2015年8月6日
まだわからないのでこれからずっと勉強して将来論文書いてください、って回答もすごく多いんだけど…答えをパッと出せる様なことは子供はさほど聞いてこないし、単純明快に答えが出せるものでもいろんな周辺知識散りばめつつ答えてくれてる印象。どの回の誰先生の回答を聞いたのだろう?
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みづかね @MZKNIPO 2015年8月6日
MZKNIPO 自己レス、恐竜の先生の回か。あの先生は「君の答えは図鑑としてはNoだけど先生はYesだと思う」みたいな問答をしてたタイプだし、なおさら一問一答とは遠かったように思う。
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ojaly 😎 @ojalix 2015年8月10日
思いの外、印象でしか語ってなくて、単に日頃思ってる事に寄せただけの出汁に使われた感じ。実際はこの人が言ってる事とは真逆の世界があの番組には広がっている。
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みづかね @MZKNIPO 2015年8月10日
度々失礼します。「僕が小さな頃から変わっていない」という一言に違和感を覚えたのですが、夏休み子ども科学電話相談は1984年から放送開始なんですよね。1964年開始の全国こども電話相談室と混同してないかなと思いました。揚げ足取りみたいですが、テーマとして語るなら間違えないで欲しかった… https://ja.m.wikipedia.org/wiki/夏休み子ども科学電話相談
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